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52話:お米を食べよう!
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異世界生活五十三日目
帰り道は特に事件もなく、順調に進んでいった。
久しぶりに見えてきた我が家に、思わずホッとする。
ドドドドド!
「メグミ殿~! 寂しかったですぞ~! 会いたかったですぞ~!」
すごい勢いでケイちゃんが突っ込んできた。
「ケイちゃん、大げさだなあ」
「ふむ。稲を無事に手に入れたようじゃのう」
「うん、ガザ爺。途中でいろいろあったけど、ちゃんと収穫できたよ!」
「ところで、ヤマトくんとホリくんはいる?」
「ん? 何か用でもあるのかの? そのへんにおるはずじゃが――」
「メグミ、呼んだか?」
「あ、ヤマトくん! 例のアレ、できてる?」
「ああ、もちろんだ。鍋とはまた違った作りで面白かったぞ」
「フフフ……表面はすっごくスベスベに仕上げておいたよ」
ホリくんの研磨は毎度ながら職人芸だけど、「スベスベ」という評価は逆に不安になる。
「では、持ってくるぞ」
デェーーーン!
光を反射するほどピカピカに磨かれた土鍋が登場。蒸気穴付きのフタもバッチリだ。
「何やら窯でゴソゴソしてると思ったら、これを作っていたんじゃな」
「じゃあこれから、お米を脱穀して、精米して、炊くよ! 乾燥は運んでる間にできてるし、作業もラクなはず!」
「ほほう、ワシの出番か?」
「そう! ガザ爺のギザギザハサミで、うまく挟んで引き抜けば、お米と稲が分離できそうなの」
「なるほど。削り節の応用じゃな」
ザリザリザリ。ポロポロポロ。
「おお! ガザ爺、やっぱり脱穀名人だね!」
「メグミさん! 私たちも、それなりに脱穀できています!」
「うん、ワタルくんもうまいよ!」
「じゃあ、分離できたお米の茶色い皮を削っていこう!」
「こういう作業は得意だ」
「茶色い部分だけキレイに削っちゃえばいいんだね……フフフ」
ヤマトくんとホリくんのテンションが高い!
そんな感じで、みんなで手分けして精米作業を進めた。
「メグミ殿、もう食べてもいいのでは?」
「ケイちゃん、ここで食べたら土鍋の意味がないでしょ! これから炊くんだよ!」
まずはお米をサラサラと洗って、しばらく水に浸す。
その後、土鍋に移し替え、ふたを閉めて火にかける。
コメちゃんズに火加減の調整をお願いして、焦げないように慎重に加熱する。
グツグツ、グツグツ……
蒸気穴からは、いい香りの湯気がフワァと立ち上る。
「よーし、多分炊けた!」
ふたを開けると、白く輝くご飯が湯気とともに現れた。
ひと口――
「うん! 芯も残ってないし、ちゃんと炊けてる!」
それから、保存しておいたサバの干物を焼いて、
出汁のお吸い物を添えて、さらにご飯に鰹節を振りかけて――
サバ焼き定食、完成!
「みんな、できたよ~! 食べて~!」
「拙者は塩がダメなので、ご飯とお吸い物だけいただきますぞ」
モグモグ、モグモグ……
「やっぱり、ご飯があるだけで満足感がぜんぜん違うね。あとは味噌汁があれば完璧なんだけどなぁ」
「お吸い物ではダメですぞ?」
「うん。お吸い物は上品な味でしょ? 味噌汁はもっとこう、がっつりした感じ!」
「あ、でも塩分多いからケイちゃんは無理だね……」
「残念ですぞ……」
「ふむ、あの茶色い粒がこんな料理になるとは。毒以外でも面白いことがあるものだな」
「ふふっ、ベススさんもお米の魅力に目覚めたね!」
「これで猛毒だったら満点だったのにな」
「それじゃベススさん以外誰も食べられないでしょ!」
「いやあ、苦労した甲斐がありましたね!」
「ワタルくん、苦労はこれからだよ。だって、このお米を毎回大陸の反対側まで取りに行くわけにいかないから、次は田んぼを作るんだ!」
「おっ! 久しぶりの土木工事か!」
「最近ようやく暇になってきたのに、また仕事が増えますぞ……!」
「でもケイちゃんも、お米美味しかったでしょ? みんなで頑張ろう!」
「「おーー!」」
こうして、わたしたちの田んぼ作りが始まろうとしていた――。
帰り道は特に事件もなく、順調に進んでいった。
久しぶりに見えてきた我が家に、思わずホッとする。
ドドドドド!
「メグミ殿~! 寂しかったですぞ~! 会いたかったですぞ~!」
すごい勢いでケイちゃんが突っ込んできた。
「ケイちゃん、大げさだなあ」
「ふむ。稲を無事に手に入れたようじゃのう」
「うん、ガザ爺。途中でいろいろあったけど、ちゃんと収穫できたよ!」
「ところで、ヤマトくんとホリくんはいる?」
「ん? 何か用でもあるのかの? そのへんにおるはずじゃが――」
「メグミ、呼んだか?」
「あ、ヤマトくん! 例のアレ、できてる?」
「ああ、もちろんだ。鍋とはまた違った作りで面白かったぞ」
「フフフ……表面はすっごくスベスベに仕上げておいたよ」
ホリくんの研磨は毎度ながら職人芸だけど、「スベスベ」という評価は逆に不安になる。
「では、持ってくるぞ」
デェーーーン!
光を反射するほどピカピカに磨かれた土鍋が登場。蒸気穴付きのフタもバッチリだ。
「何やら窯でゴソゴソしてると思ったら、これを作っていたんじゃな」
「じゃあこれから、お米を脱穀して、精米して、炊くよ! 乾燥は運んでる間にできてるし、作業もラクなはず!」
「ほほう、ワシの出番か?」
「そう! ガザ爺のギザギザハサミで、うまく挟んで引き抜けば、お米と稲が分離できそうなの」
「なるほど。削り節の応用じゃな」
ザリザリザリ。ポロポロポロ。
「おお! ガザ爺、やっぱり脱穀名人だね!」
「メグミさん! 私たちも、それなりに脱穀できています!」
「うん、ワタルくんもうまいよ!」
「じゃあ、分離できたお米の茶色い皮を削っていこう!」
「こういう作業は得意だ」
「茶色い部分だけキレイに削っちゃえばいいんだね……フフフ」
ヤマトくんとホリくんのテンションが高い!
そんな感じで、みんなで手分けして精米作業を進めた。
「メグミ殿、もう食べてもいいのでは?」
「ケイちゃん、ここで食べたら土鍋の意味がないでしょ! これから炊くんだよ!」
まずはお米をサラサラと洗って、しばらく水に浸す。
その後、土鍋に移し替え、ふたを閉めて火にかける。
コメちゃんズに火加減の調整をお願いして、焦げないように慎重に加熱する。
グツグツ、グツグツ……
蒸気穴からは、いい香りの湯気がフワァと立ち上る。
「よーし、多分炊けた!」
ふたを開けると、白く輝くご飯が湯気とともに現れた。
ひと口――
「うん! 芯も残ってないし、ちゃんと炊けてる!」
それから、保存しておいたサバの干物を焼いて、
出汁のお吸い物を添えて、さらにご飯に鰹節を振りかけて――
サバ焼き定食、完成!
「みんな、できたよ~! 食べて~!」
「拙者は塩がダメなので、ご飯とお吸い物だけいただきますぞ」
モグモグ、モグモグ……
「やっぱり、ご飯があるだけで満足感がぜんぜん違うね。あとは味噌汁があれば完璧なんだけどなぁ」
「お吸い物ではダメですぞ?」
「うん。お吸い物は上品な味でしょ? 味噌汁はもっとこう、がっつりした感じ!」
「あ、でも塩分多いからケイちゃんは無理だね……」
「残念ですぞ……」
「ふむ、あの茶色い粒がこんな料理になるとは。毒以外でも面白いことがあるものだな」
「ふふっ、ベススさんもお米の魅力に目覚めたね!」
「これで猛毒だったら満点だったのにな」
「それじゃベススさん以外誰も食べられないでしょ!」
「いやあ、苦労した甲斐がありましたね!」
「ワタルくん、苦労はこれからだよ。だって、このお米を毎回大陸の反対側まで取りに行くわけにいかないから、次は田んぼを作るんだ!」
「おっ! 久しぶりの土木工事か!」
「最近ようやく暇になってきたのに、また仕事が増えますぞ……!」
「でもケイちゃんも、お米美味しかったでしょ? みんなで頑張ろう!」
「「おーー!」」
こうして、わたしたちの田んぼ作りが始まろうとしていた――。
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