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51話:稲を探そう2
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異世界生活四十八日目
朝だ!
ついに――ついに! 稲と思しきものと対面できる……かもしれない!
「メグミ! 起きてるか? 湿地帯に行くぞー!」
「起きてるよ! もうわくわくして眠れなかったもん!」
「何があるか分かりませんから、油断は禁物です」
「とはいえ、何が来ても我々が守りますがね」
「新たなる群れ長、気をつけてなー!」
ダンジネスクラブさんたちの見送りを受け、私たちは湿地帯へと出発した。
「なんか“湿地帯”っていうより、“沼”って感じだねぇ」
「確かに水が多いですね。我々ワタリガニには都合がいいですが、オカちゃんには厳しそうです」
「別に溺れたりしねーよ。頭は出てるし」
「でも急に深くなったりしたら危ないから、気をつけてね!」
しばらく進むと――
見覚えのある黄金色の植物が、風に揺れているのが見えた。
「わあっ、稲穂だ! ちょっと色が違うけど、お米がとれそう!」
興奮しながらその方向に近づこうとした、そのとき。
ゲコォ!
突如、沼から不気味な鳴き声とともに、巨大な舌のようなものが飛び出してきた!
「むっ、コメちゃんズを狙ってきたか!」
バシィッ!
伸びてきた舌を、ワタルくんがすかさず弾く。
ゲロォッ!!
ズズズ……!
苦しげな声とともに、沼から巨大なカエルが姿を現した。
「でっかい! あれ、丸呑みにされちゃいそう!」
「湿地帯のヌシか……こんなタイミングで出くわすとはな。面倒くさい相手だ」
「センシくん! この生物について何か知っていますか?」
「こいつは飛び跳ねながら舌を伸ばして丸呑みしてくる。サイズは関係ない。飲まれたらひとたまりもないぞ」
「なるほど。では私とワタルくんは水中から奇襲をかけます。センシくんはメグミさんとコメちゃんズを守ってください。あいつ、食べやすそうな個体を狙ってるようですから」
「ナイトくんの方が機動力があるので、私が正面からいきます」
スイッ……。
二匹はすばやく沼へと飛び込み、ヌシがいた水中へ潜っていった。
ゲコォ!!
ヌシカエルは執拗にコメちゃんズを狙って舌を繰り出す。
だが、センシくんがそのたびに立ちふさがり、舌を弾き返す!
そして、カエルが再び沼に着地したその瞬間――
水中からワタルくんたちの奇襲が炸裂!
ゲココォッ!!
攻撃を受け、カエルは苦悶の声を上げながら沼で暴れ、ワタルくんを吹き飛ばした。
「ワタルくんっ!?」
「だ、大丈夫です! すぐ立て直します!」
その間も、ナイトくんは隙を与えずに鋭いハサミで攻撃を繰り出し続ける。
ゲコォ……ッ!
やがてカエルはハサミ攻撃に耐えかねたのか、沼を飛び出し、背を向けて逃げていった。
「ふう……なんとか追い払えましたね」
「まったく、厄介なやつだ。ブヨブヨしてるから、攻撃も効いてたのかどうか分からん」
「皆を守れたようで何よりです」
「ふむ……丸呑みしかしてこないのなら、私を食べさせれば解決したのでは?」
「ベススさん!? 何言ってるの! そんなことしたらベススさんが死んじゃうよ!」
「いや、咀嚼されず丸呑みなら、私を食べた瞬間に毒だと気づいて吐き出すだろう。むしろそのまま内部で毒殺して、出てくればよいだけ。ノーリスクだ」
「いやいやいや、毒で倒す前提はちょっと…稲を見に来ただけなのに……」
「まあ、ひとまず追い払えたしね。ベススさんには、このお米が食べられるかどうか見てほしいな!」
「ふむ、この茶色い粒を調べればいいのだな。……うむ、毒性なし。食べられるぞ」
「おおーっ! よし、できるだけ収穫して、家に持ち帰ろう!」
「……しかし今までのような美味な獲物でもないのに、なぜそこまでして手に入れたがるのか、私には理解しがたいな」
「ふっふっふ……ベススさん、お米を甘く見てるね? 帰ったら“すごいもの”を食べさせちゃうからね!」
こうしてわたしたちは、お米をたくさん収穫し――
住処への帰路につくのであった。
朝だ!
ついに――ついに! 稲と思しきものと対面できる……かもしれない!
「メグミ! 起きてるか? 湿地帯に行くぞー!」
「起きてるよ! もうわくわくして眠れなかったもん!」
「何があるか分かりませんから、油断は禁物です」
「とはいえ、何が来ても我々が守りますがね」
「新たなる群れ長、気をつけてなー!」
ダンジネスクラブさんたちの見送りを受け、私たちは湿地帯へと出発した。
「なんか“湿地帯”っていうより、“沼”って感じだねぇ」
「確かに水が多いですね。我々ワタリガニには都合がいいですが、オカちゃんには厳しそうです」
「別に溺れたりしねーよ。頭は出てるし」
「でも急に深くなったりしたら危ないから、気をつけてね!」
しばらく進むと――
見覚えのある黄金色の植物が、風に揺れているのが見えた。
「わあっ、稲穂だ! ちょっと色が違うけど、お米がとれそう!」
興奮しながらその方向に近づこうとした、そのとき。
ゲコォ!
突如、沼から不気味な鳴き声とともに、巨大な舌のようなものが飛び出してきた!
「むっ、コメちゃんズを狙ってきたか!」
バシィッ!
伸びてきた舌を、ワタルくんがすかさず弾く。
ゲロォッ!!
ズズズ……!
苦しげな声とともに、沼から巨大なカエルが姿を現した。
「でっかい! あれ、丸呑みにされちゃいそう!」
「湿地帯のヌシか……こんなタイミングで出くわすとはな。面倒くさい相手だ」
「センシくん! この生物について何か知っていますか?」
「こいつは飛び跳ねながら舌を伸ばして丸呑みしてくる。サイズは関係ない。飲まれたらひとたまりもないぞ」
「なるほど。では私とワタルくんは水中から奇襲をかけます。センシくんはメグミさんとコメちゃんズを守ってください。あいつ、食べやすそうな個体を狙ってるようですから」
「ナイトくんの方が機動力があるので、私が正面からいきます」
スイッ……。
二匹はすばやく沼へと飛び込み、ヌシがいた水中へ潜っていった。
ゲコォ!!
ヌシカエルは執拗にコメちゃんズを狙って舌を繰り出す。
だが、センシくんがそのたびに立ちふさがり、舌を弾き返す!
そして、カエルが再び沼に着地したその瞬間――
水中からワタルくんたちの奇襲が炸裂!
ゲココォッ!!
攻撃を受け、カエルは苦悶の声を上げながら沼で暴れ、ワタルくんを吹き飛ばした。
「ワタルくんっ!?」
「だ、大丈夫です! すぐ立て直します!」
その間も、ナイトくんは隙を与えずに鋭いハサミで攻撃を繰り出し続ける。
ゲコォ……ッ!
やがてカエルはハサミ攻撃に耐えかねたのか、沼を飛び出し、背を向けて逃げていった。
「ふう……なんとか追い払えましたね」
「まったく、厄介なやつだ。ブヨブヨしてるから、攻撃も効いてたのかどうか分からん」
「皆を守れたようで何よりです」
「ふむ……丸呑みしかしてこないのなら、私を食べさせれば解決したのでは?」
「ベススさん!? 何言ってるの! そんなことしたらベススさんが死んじゃうよ!」
「いや、咀嚼されず丸呑みなら、私を食べた瞬間に毒だと気づいて吐き出すだろう。むしろそのまま内部で毒殺して、出てくればよいだけ。ノーリスクだ」
「いやいやいや、毒で倒す前提はちょっと…稲を見に来ただけなのに……」
「まあ、ひとまず追い払えたしね。ベススさんには、このお米が食べられるかどうか見てほしいな!」
「ふむ、この茶色い粒を調べればいいのだな。……うむ、毒性なし。食べられるぞ」
「おおーっ! よし、できるだけ収穫して、家に持ち帰ろう!」
「……しかし今までのような美味な獲物でもないのに、なぜそこまでして手に入れたがるのか、私には理解しがたいな」
「ふっふっふ……ベススさん、お米を甘く見てるね? 帰ったら“すごいもの”を食べさせちゃうからね!」
こうしてわたしたちは、お米をたくさん収穫し――
住処への帰路につくのであった。
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