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71話:カニ・ヤドカリ運動会
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異世界生活六十九日目
運動会当日がやってきた!後は勝さんと徹さんの到着を待つだけだ。
ザバーン!
先に到着したのは徹さんだった。海底で見たときはよくわからなかった金属光沢の体が光っている。
「メグミ!来たぞ!勝はまだか!ハハハ!すでに勝ってしまったな」
「徹さんは近くに住んでるからあたりまえなんじゃ……」
「メグミ、よそよそしい喋り方は止めてくれこれからはタメ口でいいぞ」
「それじゃあ……今日はよろしくね徹くん!」
徹くんはなぜかよろめいた。
「ぐっ……やるなメグミ。俺にダメージをさっそく与えるとは。しかし今日は運動会、チームリーダーは手出し無用だからな俺を倒しても意味はないぞ」
「何にダメージを受けたかわからないけど、こっちも負けないからね!」
「ふ、その意気だ。そして俺のチームはズワイタウンの住人だ!先日顔見せはしたな」
「キワミくんを筆頭にみんな立派なカニさんだったね」
「覚えていていただいて光栄です。残念ながら勝利はお譲りできませんが、お互い頑張りましょう」
「メグミさん!私はこいつが好きじゃありません!」
「ワタルくんなんてこというの!」
「弱きものからの僻みは慣れていますから、気にしていませんよ」
「ムガーッ!」
過去一番、ワタルくんが怒っているかもしれない……
「ワタルくん短気は損気ですぞ、試合の前から相手のペースに乗せられてはいけませんぞ」
「おお、ケイちゃんがアドバイスをしている!」
「たしかに、相手のペースに飲まれていました……競技前に冷静になれてよかったです」
ズズズーン。
「お、そろってるねえ、急いできたんだけど、待たせちゃったかな?」
「大丈夫ですよ~。徹くんもさっき来たばっかりです!」
「おお?徹くん近場に住んでるのにちょっとしか早く来てないの?大丈夫?寝坊した?」
「早く来すぎてもメグミに迷惑だろうが!」
「おお、徹くんが他人を気遣うなんて!?成長におじさん感涙だよ!」
「グギギギギ」
徹くんの体表に電撃が走り今にも放たれそうだ。
「徹くんこんなところで電撃撃ったら、メグミちゃんたちに迷惑だよ?」
「グギギギギギギギ」
電撃は収まったようだが、なんだか徹くんがかわいそうだなあ。
「お二人はいつもこんな感じなんですか?」
「ん?そうだね。大体徹くんが先に殴りかかってくるよ」
「あ、そうなんですね……」
「そうそう、メグミちゃんにうちのチームを紹介しないとね」
勝さんの背中の殻が開きそこからのしのしとカニやヤドカリが降りてきた。
【タラバガニ】
・タラバガニ科。生物学的にはヤドカリの仲間で、脚が8本しかない大型の甲殻類。
・日本海やオホーツク海などの、水深200m前後の冷たい深海に生息している。
・食用可。太い脚に詰まった食べ応えのある身が特徴で、「カニの王様」として人気が高い。
【ムラサキオカヤドカリ】
・オカヤドカリ科。成長すると紫色になる、陸上生活をする大型のヤドカリ。
・南西諸島や小笠原諸島の海岸近くの森や草地に生息し、夜行性で活動する。
・食用ではない。国の天然記念物に指定されており、許可なく捕獲することは法律で禁止されている。
【ホンヤドカリ】
・ホンヤドカリ科。日本の磯で最も普通に見られる、体長1.5cmほどの小型のヤドカリ。
・潮間帯の岩場やタイドプールに生息し、巻貝の貝殻を背負って身を守る。
・食用にはしない。小さすぎて可食部がなく、磯遊びでの観察対象として親しまれている。
カニペディアが忙しく反応する。
「わあ!タラバガニだ!ってタラバガニってヤドカリの仲間なんだ……」
「おう、大体そこでみんな驚くらしいんだよな、まあ脚の数が少ないだけでほとんどカニだ、あ、俺はタラちゃん、タラバガニチームのリーダーをやってるぜ!」
「タラちゃん……勝さん名づけだろうか……わたしとあまりセンスに差がないような気がする」
「いい名前が思いつかなかったんだよね~。でも見て聞いてすぐわかる方がいいからいいかなって」
「おれは気に入ってるぜ大将!」
「いつまで、話してるんですか?早く私も紹介させてくださいな」
「お、すまねえ。すぐ退くわ」
シャカシャカとタラちゃんが退くと紫色の綺麗なヤドカリさんがこっちに来る。
「わたくしはシキブと申します。メグミさんでしたね。以後よろしくお願いします」
「シキブさん!とっても綺麗ですね!」
「ふふ、お褒め頂いて光栄ですわ。今日はお互い頑張りましょうね」
シキブさんが退くとわらわらとホンヤドカリさんたちが降りてきた。
でもヤドカリにしてはなにかおかしい気がする……
「王様、ここが戦場かい?なかなか長閑なところじゃないか」
ヘルメットみたいなものを殻にした、ホンヤドカリさんが渋い雰囲気を出している。
「メグミちゃん不思議そうな顔をしてるね?彼らは歴戦のホンヤドカリで、戦艦の装甲や砲身、兵士のヘルメットなんかを殻にしてるんだ。おもしろいだろう?」
「へえ……ってこの世界、戦艦とかあるんですか!?」
「ん?あるよ~。でもそんな物騒なものは、すぐに俺か徹くんが解体するから安心していいよ」
「そういう問題ではないような……もしかして勝さんたちって途轍もないのでは?」
「気にしない気にしない、あと徹くんには凄いとか、やばいとか、言うと調子に乗るから止めた方がいいよ」
「気を付けます」
「おい勝!いつまでくっちゃべってるんだ!そろそろ開会するぞ!」
「はいはい、それじゃあメグミちゃんよろしく!」
「え!?えーとそれでは、カニ・ヤドカリ運動会を執り行います。正々堂々競い合いましょう!」
「「ワーー」」
カチカチカチ
カニ・ヤドカリたちのハサミ拍手?に包まれながら運動会は開催されるのであった。
運動会当日がやってきた!後は勝さんと徹さんの到着を待つだけだ。
ザバーン!
先に到着したのは徹さんだった。海底で見たときはよくわからなかった金属光沢の体が光っている。
「メグミ!来たぞ!勝はまだか!ハハハ!すでに勝ってしまったな」
「徹さんは近くに住んでるからあたりまえなんじゃ……」
「メグミ、よそよそしい喋り方は止めてくれこれからはタメ口でいいぞ」
「それじゃあ……今日はよろしくね徹くん!」
徹くんはなぜかよろめいた。
「ぐっ……やるなメグミ。俺にダメージをさっそく与えるとは。しかし今日は運動会、チームリーダーは手出し無用だからな俺を倒しても意味はないぞ」
「何にダメージを受けたかわからないけど、こっちも負けないからね!」
「ふ、その意気だ。そして俺のチームはズワイタウンの住人だ!先日顔見せはしたな」
「キワミくんを筆頭にみんな立派なカニさんだったね」
「覚えていていただいて光栄です。残念ながら勝利はお譲りできませんが、お互い頑張りましょう」
「メグミさん!私はこいつが好きじゃありません!」
「ワタルくんなんてこというの!」
「弱きものからの僻みは慣れていますから、気にしていませんよ」
「ムガーッ!」
過去一番、ワタルくんが怒っているかもしれない……
「ワタルくん短気は損気ですぞ、試合の前から相手のペースに乗せられてはいけませんぞ」
「おお、ケイちゃんがアドバイスをしている!」
「たしかに、相手のペースに飲まれていました……競技前に冷静になれてよかったです」
ズズズーン。
「お、そろってるねえ、急いできたんだけど、待たせちゃったかな?」
「大丈夫ですよ~。徹くんもさっき来たばっかりです!」
「おお?徹くん近場に住んでるのにちょっとしか早く来てないの?大丈夫?寝坊した?」
「早く来すぎてもメグミに迷惑だろうが!」
「おお、徹くんが他人を気遣うなんて!?成長におじさん感涙だよ!」
「グギギギギ」
徹くんの体表に電撃が走り今にも放たれそうだ。
「徹くんこんなところで電撃撃ったら、メグミちゃんたちに迷惑だよ?」
「グギギギギギギギ」
電撃は収まったようだが、なんだか徹くんがかわいそうだなあ。
「お二人はいつもこんな感じなんですか?」
「ん?そうだね。大体徹くんが先に殴りかかってくるよ」
「あ、そうなんですね……」
「そうそう、メグミちゃんにうちのチームを紹介しないとね」
勝さんの背中の殻が開きそこからのしのしとカニやヤドカリが降りてきた。
【タラバガニ】
・タラバガニ科。生物学的にはヤドカリの仲間で、脚が8本しかない大型の甲殻類。
・日本海やオホーツク海などの、水深200m前後の冷たい深海に生息している。
・食用可。太い脚に詰まった食べ応えのある身が特徴で、「カニの王様」として人気が高い。
【ムラサキオカヤドカリ】
・オカヤドカリ科。成長すると紫色になる、陸上生活をする大型のヤドカリ。
・南西諸島や小笠原諸島の海岸近くの森や草地に生息し、夜行性で活動する。
・食用ではない。国の天然記念物に指定されており、許可なく捕獲することは法律で禁止されている。
【ホンヤドカリ】
・ホンヤドカリ科。日本の磯で最も普通に見られる、体長1.5cmほどの小型のヤドカリ。
・潮間帯の岩場やタイドプールに生息し、巻貝の貝殻を背負って身を守る。
・食用にはしない。小さすぎて可食部がなく、磯遊びでの観察対象として親しまれている。
カニペディアが忙しく反応する。
「わあ!タラバガニだ!ってタラバガニってヤドカリの仲間なんだ……」
「おう、大体そこでみんな驚くらしいんだよな、まあ脚の数が少ないだけでほとんどカニだ、あ、俺はタラちゃん、タラバガニチームのリーダーをやってるぜ!」
「タラちゃん……勝さん名づけだろうか……わたしとあまりセンスに差がないような気がする」
「いい名前が思いつかなかったんだよね~。でも見て聞いてすぐわかる方がいいからいいかなって」
「おれは気に入ってるぜ大将!」
「いつまで、話してるんですか?早く私も紹介させてくださいな」
「お、すまねえ。すぐ退くわ」
シャカシャカとタラちゃんが退くと紫色の綺麗なヤドカリさんがこっちに来る。
「わたくしはシキブと申します。メグミさんでしたね。以後よろしくお願いします」
「シキブさん!とっても綺麗ですね!」
「ふふ、お褒め頂いて光栄ですわ。今日はお互い頑張りましょうね」
シキブさんが退くとわらわらとホンヤドカリさんたちが降りてきた。
でもヤドカリにしてはなにかおかしい気がする……
「王様、ここが戦場かい?なかなか長閑なところじゃないか」
ヘルメットみたいなものを殻にした、ホンヤドカリさんが渋い雰囲気を出している。
「メグミちゃん不思議そうな顔をしてるね?彼らは歴戦のホンヤドカリで、戦艦の装甲や砲身、兵士のヘルメットなんかを殻にしてるんだ。おもしろいだろう?」
「へえ……ってこの世界、戦艦とかあるんですか!?」
「ん?あるよ~。でもそんな物騒なものは、すぐに俺か徹くんが解体するから安心していいよ」
「そういう問題ではないような……もしかして勝さんたちって途轍もないのでは?」
「気にしない気にしない、あと徹くんには凄いとか、やばいとか、言うと調子に乗るから止めた方がいいよ」
「気を付けます」
「おい勝!いつまでくっちゃべってるんだ!そろそろ開会するぞ!」
「はいはい、それじゃあメグミちゃんよろしく!」
「え!?えーとそれでは、カニ・ヤドカリ運動会を執り行います。正々堂々競い合いましょう!」
「「ワーー」」
カチカチカチ
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