浜辺のスローライフ~カニさんたちとの異世界生活日誌~

かにすごくうまい

文字の大きさ
70 / 129

70話:運動会の準備

しおりを挟む
異世界生活六十七日目



わたしたちを地上に送り届けた後、勝さんは東の海に帰っていった。



勝さんが帰る前に大きなハサミで浜辺を削ってくれたので、



アッシーくんが住む冷水プール作りはかなり工期を短縮できたらしい。



大きさは正義だとオカちゃんが羨ましそうにしていた。



今は仕上げをヤマトくんとホリくんがしている。



まだ完成はしていないけど、アッシーくんにはもう入ってもらった。



アッシーくんがコメちゃんズとちょうどいい水温を探っている姿は微笑ましかった。



そして、運動会の準備である。



「ふむ、種目は、丸太引き、海遊競争、砂玉転がしか」



「丸太引きはガザ爺、ヤッシー、センシくんはマストでしょう。メグミ様、力の一族と競った時のように10匹までなどの制限はあるのですか?」



「丸太につかまれるなら何匹でもいいって、勝さんは言ってたよ」



「となると、ある程度小柄で力があるものが参加するのがいいでしょうね」



「でも重さもないと相手に引っ張られちまうぜ?」



「そこは新しく仲間になった、アッシーくんを最後尾につければいいだろう」



「メグミ様。アッシーくんも参加してくれるのですよね?」



「うん、みんなで一緒に活動するのが楽しみって言ってたよ」



「あれだけ大きな仲間がいるのは頼りになりますなあ」



「大きすぎて、ちょっとホールに入れないのが、かわいそうだけどね……」



「入口から見てる…大丈夫…」



「おわー!居たのですぞ!?」



「アッシーくんは物静かですからね……」



「さて、丸太引きは後はオカちゃんたちで埋めるとして次は海遊競争ですか……」



「海中のコースを、一番早く3周したら、勝ちなんだって!コース作りは勝さんがしてくれるみたい。明日には完成するとか言ってたから走る前に確認できると思うよ!」



「これは代表者一名なのでしょうか?」



「各チーム3匹まで代表を出すって言ってたよ」



「なるほど、では私とワタルくんが適任でしょうか」



「浅瀬なら私もそこそこいけるぞ」



「あんまり深いところは暗いから浅いところにコースは作るって言ってたよ」



「では、モクさんも参加してもらいましょう」



「最後の種目は砂玉転がしでしたね」



「うん。最初は小さい砂玉から始めて、どんどん大きくしていって、最初にゴールしたチームの勝ちだって。これは何匹でやってもいいって言ってたよ」



「最初はミコちゃんにコメちゃんズを指揮してもらって、大きくなってきたらみんなで転がすのがよさそうですね」



「この砂浜コースの制作担当はわたしたちだから頑張ってつくろうね!」



「といっても、砂浜の流木や石の片付けぐらいですけどね」



「それがとっても大変なんだよ」



「俺たち土木班にまかせればあっというまだぜメグミ!」



「頼もしい!でもヤマトくんとかが冷水プールの仕上げが終わらないとスタートのアーチとか作れないよね?」



「フフフ、もう終わったよフフフ」



「あ、ホリくん!もう終わったの!?早いね」



「まあ周囲を固めるだけの作業だからな半日もかからん。それでスタートのアーチだったか。ヤッシーを連れていくぞ」



「うん、気を付けてね!」



「拠点づくりとはまた別のわくわくがあるのう……」



「目指すは優勝だね!」



「でも、キワミくんたちはとんでもなく強そうでしたぞ……」



「ケイちゃんやる前から弱気ではいけません!我々には我々の強みがあるんですから!あのズワイガニたちには絶対負けませんよ!」



「ワタルくんは平均的って言われたのを気にしているようじゃのう」



各競技の割り振りを決め、担当したコース作りも順調に進めてわたしたちは運動会当日を待つのであった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります

モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎ 飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。 保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。 そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。 召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。 強制的に放り込まれた異世界。 知らない土地、知らない人、知らない世界。 不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。 そんなほのぼのとした物語。

五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~

よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】 多くの応援、本当にありがとうございます! 職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。 持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。 偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。 「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。 草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。 頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男―― 年齢なんて関係ない。 五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!

「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~

あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。 彼は気づいたら異世界にいた。 その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。 科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。

異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました

黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。 彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。 戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。 現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと! 「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」 ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。 絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。 伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進! 迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る! これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー! 美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。 人生、逆転できないことなんて何もない!

キャンピングカーで走ってるだけで異世界が平和になるそうです~万物生成系チートスキルを添えて~

サメのおでこ
ファンタジー
手違いだったのだ。もしくは事故。 ヒトと魔族が今日もドンパチやっている世界。行方不明の勇者を捜す使命を帯びて……訂正、押しつけられて召喚された俺は、スキル≪物質変換≫の使い手だ。 木を鉄に、紙を鋼に、雪をオムライスに――あらゆる物質を望むがままに変換してのけるこのスキルは、しかし何故か召喚師から「役立たずのド三流」と罵られる。その挙げ句、人界の果てへと魔法で追放される有り様。 そんな俺は、≪物質変換≫でもって生き延びるための武器を生み出そうとして――キャンピングカーを創ってしまう。 もう一度言う。 手違いだったのだ。もしくは事故。 出来てしまったキャンピングカーで、渋々出発する俺。だが、実はこの平和なクルマには俺自身も知らない途方もない力が隠されていた! そんな俺とキャンピングカーに、ある願いを託す人々が現れて―― ※本作は他サイトでも掲載しています

『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~

チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!? 魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで! 心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく-- 美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

社畜おっさんは巻き込まれて異世界!? とにかく生きねばなりません!

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
私の名前はユアサ マモル 14連勤を終えて家に帰ろうと思ったら少女とぶつかってしまった とても人柄のいい奥さんに謝っていると一瞬で周りの景色が変わり 奥さんも少女もいなくなっていた 若者の間で、はやっている話を聞いていた私はすぐに気持ちを切り替えて生きていくことにしました いや~自炊をしていてよかったです

処理中です...