なぜか軟禁されてました〜脇役はどうしたらいいですか〜

涙乃(るの)

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第一部

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『カイン様。あの、私を助けて下さった時に、どこか怪我などされなかったでしょうか? なにぶん古い家で…』

家の周りに罠があり軟禁されてるなんて、とても言えない。
軟禁って、ひくよね。

「いや、なんともない」

(リィーン、すまない。罠の場所は把握してある。それに)

「リィーン、私は、今はこんな格好だが、騎士団の治安部隊に所属している。人々の治安を守るのも仕事だ。良ければ、回復するまでここにいさせてもらえないだろうか?
 
もちろん、夜は外で寝るし、
その、女性の一人暮らしは心細いと思い…」

『どうして私が一人暮らしだと?』

(しまった。つい気が緩んでしまった)

「リィーンが昨日倒れてからい、いままで誰も帰ってこなかったもので…そう思ったが…違ったのか? 

べ、別にリィーンが一人暮らしだからといって不埒なことなど決してしない。約束する」

何故か動揺して、必死に弁解をするカイン様。その様子を見て、私は緊張が解れていった。

『ふふっ、私みたいなのが、そんな心配なんてしていません。
訳あって、一人で暮らしていますが、助けなど必要ありません。お気遣いありがとうございます』

いつマリア嬢が来るかもしれないし、
それに、何かのゲーム補正で助けてくれたカイン様を危険な目にあわせたくない。

どうか、このまま穏便に帰られますように。

「リィーン、
そうか、わかった。勝手に押しかけてすまなかった。」

私は上体を起こして、ベッドの上からカイン様に頭を下げた。

『本当にありがとうございました。
どうか、お気をつけて』

カイン様は、何故かとても哀しそうな顔をしていた。

きっと、気のせいだろうけど。

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