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第一部
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「お、お嬢様…お嬢様!」
「ちょっと静かにしてちょうだい。」
「ですが、お嬢様!」
「言いたい事があるなら早く!」
「わ、わかりやした。
ぜ、前方から、誰か来てます」
「あなたバカなの?
そりゃあ、この道は誰か通る人もいるでしょ。」
「そ、それが…何人か馬で…」
エリザベスは前方の様子を窺っているようだった。
「お嬢様…」
「ジャスパー、あれは治安部隊よ。こんな所で…」
前方で何か止まる音がした。
「止まれ!」
掛け声が聞こえた後、荷馬車は急停止した。
突然止まった反動でエリザベスもバランスを崩していた。
前方から荷馬車に近づいてくる数人の足音が聞こえてきた。
「中をあらためたい!そのまま動くな」
治安部隊。
私、助かる…の…?
命は助かっても、また捕まるのかな。
ーギィ-
板が軋む音が聞こえる。
誰かが動いているようだ。
周囲の様子を窺うと、エリザベスが荷馬車の後ろへとこっそり移動していた。
後ろから逃げるつもりなのね。
それでこそエリザベス。
前方ではジャスパーが取り調べを受けていた。
エリザベスが逃走してから間もなく、荷馬車の布がめくられた。
ま、まぶしい…
外から差し込む光が眩しくて、咄嗟に目を閉じた。
「中に人がいます!怪我人がいます
エリザベス嬢はいません。
あ、あそこに…います。
自分が追います。怪我人をお願いします。」
エリザベスを追って行くようだった。
取り敢えず助かったようで安心した。良かった。
安心したのも束の間、停止していた荷馬車が突然動き始めた。
ジャスパーが取り調べされる最中、抵抗して、馬に何かしたようだった。
馬が暴れ回り荷馬車が暴走を始めた。
『え…』
すごい揺れで方向転換していた。
激しい振動に揺られて、私は成す術もなかった。
やはり脇役は、このまま、退場する運命なのね…
せめて意識を保とうと必死になる。
また、軟禁されるくらいなら、未練は、
ないかもしれない。
でも、叶うならもう一度
最後に、
会いたかった。
「ちょっと静かにしてちょうだい。」
「ですが、お嬢様!」
「言いたい事があるなら早く!」
「わ、わかりやした。
ぜ、前方から、誰か来てます」
「あなたバカなの?
そりゃあ、この道は誰か通る人もいるでしょ。」
「そ、それが…何人か馬で…」
エリザベスは前方の様子を窺っているようだった。
「お嬢様…」
「ジャスパー、あれは治安部隊よ。こんな所で…」
前方で何か止まる音がした。
「止まれ!」
掛け声が聞こえた後、荷馬車は急停止した。
突然止まった反動でエリザベスもバランスを崩していた。
前方から荷馬車に近づいてくる数人の足音が聞こえてきた。
「中をあらためたい!そのまま動くな」
治安部隊。
私、助かる…の…?
命は助かっても、また捕まるのかな。
ーギィ-
板が軋む音が聞こえる。
誰かが動いているようだ。
周囲の様子を窺うと、エリザベスが荷馬車の後ろへとこっそり移動していた。
後ろから逃げるつもりなのね。
それでこそエリザベス。
前方ではジャスパーが取り調べを受けていた。
エリザベスが逃走してから間もなく、荷馬車の布がめくられた。
ま、まぶしい…
外から差し込む光が眩しくて、咄嗟に目を閉じた。
「中に人がいます!怪我人がいます
エリザベス嬢はいません。
あ、あそこに…います。
自分が追います。怪我人をお願いします。」
エリザベスを追って行くようだった。
取り敢えず助かったようで安心した。良かった。
安心したのも束の間、停止していた荷馬車が突然動き始めた。
ジャスパーが取り調べされる最中、抵抗して、馬に何かしたようだった。
馬が暴れ回り荷馬車が暴走を始めた。
『え…』
すごい揺れで方向転換していた。
激しい振動に揺られて、私は成す術もなかった。
やはり脇役は、このまま、退場する運命なのね…
せめて意識を保とうと必死になる。
また、軟禁されるくらいなら、未練は、
ないかもしれない。
でも、叶うならもう一度
最後に、
会いたかった。
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