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序章
第1話
しおりを挟むそれは世界を作った。
世界とは名ばかりの球体、
丸い輪郭を形づけたただの入れ物であった。
味気なかったので装飾をした。
どこかの見様見真似で 地を、水を、風を、光を・・・
全て自分で行うのは疲れたと、自らの力を5つに分けた。
それを地の代行者、水の代行者、風の代行者、光の代行者と分け
それらに「イープス」と名付け、管理を任せた。
いつからだろうかイープスは自我を持ち、楽しそうに世界を作っていた。
しばらくは順調であった。
どこで起きたのだろうか、イープスらは二組に分かれ
お互いに自分らの力を主張しあっていた。
最初の頃は小競り合いが度々であったので止めに入っていたが、
いつしか目を離すとすぐに主張を争っていたので
仲裁もしなくなった。
何故争いばかり起こすのだろう・・・
神は分からぬまま悲しみに暮れた。
段々規模は大きくなり、気づけば世界全体を争いの場にしていた。
さらに良く見てみると自分が入れた覚えのない者たちまで、各陣営に出現し
なお、規模は酷くなった。
地のイープスは光のイープスを消す為に闇のイープスを作り、
水のイープスは風のイープスを止める為に氷のイープスを作り、
光のイープスは氷のイープスを溶かす為に火のイープスを作り、
風のイープスは闇のイープスを退ける為に雷のイープスを作り、
生まれたばかりの世界は混沌と化し、滅亡へ向かっていった。
神は堪ったものじゃないと仲裁に入るが、力を分けた影響か
全てのイープスを止めることが困難であった。
やがて世界はイープス達の力を留めることが出来ずに
内に抑えこもうとした莫大なエネルギーが放出し始めた。
イープス達もさすがに不味いと感じてエネルギーを消そうとしたが
それはもう不可能なまでに膨張していた。
神は悟ったのか、イープス達に伝言を残し
自らの姿を消した。
「子らよ。私はお前たちの楽しい姿が見たかった。
これはどうにかしよう・・・
だが、もう二度と子らを見ることが出来ぬことが残念だ。」
神は自らの全てのエネルギーを二つの核に分け、
世界の天の底と地の底に隔て世界を守った。
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