6 / 11
第6話 悪役令嬢は途方に暮れる
しおりを挟む
「ああ……もう全部やめたい……」
私はベッドに横たわり、ぐったりと天井を見つめていた。
ここ最近、私が考え、実行する「悪事」がことごとく裏目に出て、すべてが善行に変わってしまう。
リリィとの友情、クラウス様との仲、私の評価……全てが悪役としての私を裏切っている。
「どうして誰も私を罰してくれないの? 私は悪役令嬢なのに!」
心の中で何度も叫んでみても、答えは返ってこない。どれだけひねくれた計画を立てても、何をしても、私が望む破滅はますます遠のいている。
もう限界だ。このままでは、本当にただの「善人」として扱われてしまう。
私は悪役でいたいのに、それすら叶わないなんて、こんな屈辱はない。
「もう……何も考えたくない。」
私は毛布をかぶり、そのまま逃げるように眠りについた。
******
翌朝、いつものように憂鬱な気持ちで目を覚ますと、机の上に一通の封筒が置かれていた。
白い封筒には、金色の細かい装飾が施されており、高貴な雰囲気が漂っている。どうやら何かの招待状のようだ。
「誰から……?」
ぼんやりとしたまま封を切ると、そこには私が予想もしなかった名前が書かれていた。
「王太子、エドワード殿下より」
……えっ!? 王太子様から? なぜ私に招待状が……?
手紙を開き、その内容を確認すると、次のように書かれていた。
「セシリア・フォン・アウグスト侯爵令嬢へ。 近日中に王宮で開催される晩餐会に、貴女を正式にお招きしたい。 ぜひご参加いただきたく、詳細は追ってお知らせいたします。
王太子、エドワード」
私は目を疑った。王太子様……エドワード殿下からの招待?
私があの王太子殿下と関わる機会なんて今まで一度もなかったはず。なぜ今突然、私を晩餐会に招くのだろう?
「これは……何かの罠?」
私は怪訝そうに手紙を見つめた。こんな高貴な方がわざわざ私を招くなんて、何かの策略に違いない。
けれど、もし本当に王太子殿下が私に何らかの意図を持っているのなら、これを利用しない手はない。
王宮の晩餐会は、まさに最高の舞台だ。ここで何か大きな「悪事」を働けば、さすがに私の評判も崩れるかもしれない。
「王太子様……あなたも私を破滅に導いてくれるのでしょうか?」
少しだけ希望が芽生え、私は招待状をしっかりと握り締めた。
これが、私にとって最後のチャンスかもしれない。もしこの晩餐会で上手くいけば、ついに破滅が現実のものとなるかもしれないのだ。
******
数日後、私は華やかなドレスに身を包み、王宮の晩餐会に向かっていた。心臓が高鳴っている。
この場で何か大きな「失態」を演じれば、ついに私は悪役として認められ、破滅に向かうことができるだろう。
「今日こそ……成功させる!」
宮殿に到着すると、目の前にはきらびやかな装飾が施された大広間が広がっていた。
貴族や王族たちが集まり、静かに談笑している。華やかな光景に胸が高鳴るが、私は緊張と不安でいっぱいだった。
──どんな悪事を働けば、確実に破滅できるのか? 何をすれば、この場で私が嫌われ、追放されるのか?
そんな考えを巡らせていると、ふと、背後から声がかかった。
「セシリア・アウグスト侯爵令嬢、お初にお目にかかります」
振り返ると、そこには私と同じくらいの年齢の美しい青年が立っていた。漆黒の髪に鋭い目つき、端正な顔立ち──この方が、エドワード殿下だ。
「エドワード殿下……」
「お越しいただき、光栄です。ぜひ今夜は楽しい時間を過ごしていただきたい」
彼は柔らかい笑顔を浮かべているが、その瞳には鋭さがあった。私を見透かすような、何か特別な意図を感じさせる視線だった。
──何かがおかしい。彼は私に何を期待しているの?
不安と期待が入り混じる中、晩餐会が始まった。
美しい音楽が流れ、貴族たちが次々とダンスを踊り始める。私はそんな光景を見つめながら、何をすべきか考えていた。
ここで目立った行動をすれば、ついに破滅が訪れるかもしれない。
しかし、そんな私の思考を見透かすように、エドワード殿下が再び近づいてきた。
「セシリア様、少しお話を伺いたいのですが……」
「えっ、はい……何でしょうか?」
彼は私を広間の隅に連れて行き、静かに語りかけた。
「私は、あなたに興味があります。」
──え? なんですって?
突然の言葉に、私は驚きを隠せなかった。エドワード殿下が……私に興味?
何を言っているのか分からないまま、彼は続けた。
「あなたがここまで評判を上げてきたのは、偶然ではないでしょう。私には、あなたが非常に魅力的な人物に見えるのです。」
「私が……魅力的?」
──どうして? 私はただ、悪役として破滅を望んでいただけなのに。
「あなたの行動はすべて、周囲に良い影響を与えています。それを自覚していますか? その独特の魅力こそが、私があなたに興味を持った理由です。」
私は完全に困惑していた。破滅を求めていた私が、なぜこんな風に評価されているのか。エドワード殿下の言葉は、まるで私を引き上げるためのものでしかない。
「私は……」
言葉が出ない。彼の鋭い目が私をじっと見つめている。
「あなたと一緒にいると、もっと面白い未来が見えそうだ。セシリア様、私と手を組みませんか?」
──何ですって!? 王太子殿下と手を組む……?
私の頭の中は混乱でいっぱいだった。破滅どころか、私は王太子殿下に興味を持たれてしまった。このままでは、私が悪役として破滅する夢は、さらに遠ざかってしまうかもしれない……。
私はベッドに横たわり、ぐったりと天井を見つめていた。
ここ最近、私が考え、実行する「悪事」がことごとく裏目に出て、すべてが善行に変わってしまう。
リリィとの友情、クラウス様との仲、私の評価……全てが悪役としての私を裏切っている。
「どうして誰も私を罰してくれないの? 私は悪役令嬢なのに!」
心の中で何度も叫んでみても、答えは返ってこない。どれだけひねくれた計画を立てても、何をしても、私が望む破滅はますます遠のいている。
もう限界だ。このままでは、本当にただの「善人」として扱われてしまう。
私は悪役でいたいのに、それすら叶わないなんて、こんな屈辱はない。
「もう……何も考えたくない。」
私は毛布をかぶり、そのまま逃げるように眠りについた。
******
翌朝、いつものように憂鬱な気持ちで目を覚ますと、机の上に一通の封筒が置かれていた。
白い封筒には、金色の細かい装飾が施されており、高貴な雰囲気が漂っている。どうやら何かの招待状のようだ。
「誰から……?」
ぼんやりとしたまま封を切ると、そこには私が予想もしなかった名前が書かれていた。
「王太子、エドワード殿下より」
……えっ!? 王太子様から? なぜ私に招待状が……?
手紙を開き、その内容を確認すると、次のように書かれていた。
「セシリア・フォン・アウグスト侯爵令嬢へ。 近日中に王宮で開催される晩餐会に、貴女を正式にお招きしたい。 ぜひご参加いただきたく、詳細は追ってお知らせいたします。
王太子、エドワード」
私は目を疑った。王太子様……エドワード殿下からの招待?
私があの王太子殿下と関わる機会なんて今まで一度もなかったはず。なぜ今突然、私を晩餐会に招くのだろう?
「これは……何かの罠?」
私は怪訝そうに手紙を見つめた。こんな高貴な方がわざわざ私を招くなんて、何かの策略に違いない。
けれど、もし本当に王太子殿下が私に何らかの意図を持っているのなら、これを利用しない手はない。
王宮の晩餐会は、まさに最高の舞台だ。ここで何か大きな「悪事」を働けば、さすがに私の評判も崩れるかもしれない。
「王太子様……あなたも私を破滅に導いてくれるのでしょうか?」
少しだけ希望が芽生え、私は招待状をしっかりと握り締めた。
これが、私にとって最後のチャンスかもしれない。もしこの晩餐会で上手くいけば、ついに破滅が現実のものとなるかもしれないのだ。
******
数日後、私は華やかなドレスに身を包み、王宮の晩餐会に向かっていた。心臓が高鳴っている。
この場で何か大きな「失態」を演じれば、ついに私は悪役として認められ、破滅に向かうことができるだろう。
「今日こそ……成功させる!」
宮殿に到着すると、目の前にはきらびやかな装飾が施された大広間が広がっていた。
貴族や王族たちが集まり、静かに談笑している。華やかな光景に胸が高鳴るが、私は緊張と不安でいっぱいだった。
──どんな悪事を働けば、確実に破滅できるのか? 何をすれば、この場で私が嫌われ、追放されるのか?
そんな考えを巡らせていると、ふと、背後から声がかかった。
「セシリア・アウグスト侯爵令嬢、お初にお目にかかります」
振り返ると、そこには私と同じくらいの年齢の美しい青年が立っていた。漆黒の髪に鋭い目つき、端正な顔立ち──この方が、エドワード殿下だ。
「エドワード殿下……」
「お越しいただき、光栄です。ぜひ今夜は楽しい時間を過ごしていただきたい」
彼は柔らかい笑顔を浮かべているが、その瞳には鋭さがあった。私を見透かすような、何か特別な意図を感じさせる視線だった。
──何かがおかしい。彼は私に何を期待しているの?
不安と期待が入り混じる中、晩餐会が始まった。
美しい音楽が流れ、貴族たちが次々とダンスを踊り始める。私はそんな光景を見つめながら、何をすべきか考えていた。
ここで目立った行動をすれば、ついに破滅が訪れるかもしれない。
しかし、そんな私の思考を見透かすように、エドワード殿下が再び近づいてきた。
「セシリア様、少しお話を伺いたいのですが……」
「えっ、はい……何でしょうか?」
彼は私を広間の隅に連れて行き、静かに語りかけた。
「私は、あなたに興味があります。」
──え? なんですって?
突然の言葉に、私は驚きを隠せなかった。エドワード殿下が……私に興味?
何を言っているのか分からないまま、彼は続けた。
「あなたがここまで評判を上げてきたのは、偶然ではないでしょう。私には、あなたが非常に魅力的な人物に見えるのです。」
「私が……魅力的?」
──どうして? 私はただ、悪役として破滅を望んでいただけなのに。
「あなたの行動はすべて、周囲に良い影響を与えています。それを自覚していますか? その独特の魅力こそが、私があなたに興味を持った理由です。」
私は完全に困惑していた。破滅を求めていた私が、なぜこんな風に評価されているのか。エドワード殿下の言葉は、まるで私を引き上げるためのものでしかない。
「私は……」
言葉が出ない。彼の鋭い目が私をじっと見つめている。
「あなたと一緒にいると、もっと面白い未来が見えそうだ。セシリア様、私と手を組みませんか?」
──何ですって!? 王太子殿下と手を組む……?
私の頭の中は混乱でいっぱいだった。破滅どころか、私は王太子殿下に興味を持たれてしまった。このままでは、私が悪役として破滅する夢は、さらに遠ざかってしまうかもしれない……。
8
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
折角転生したのに、婚約者が好きすぎて困ります!
たぬきち25番
恋愛
ある日私は乙女ゲームのヒロインのライバル令嬢キャメロンとして転生していた。
なんと私は最推しのディラン王子の婚約者として転生したのだ!!
幸せすぎる~~~♡
たとえ振られる運命だとしてもディラン様の笑顔のためにライバル令嬢頑張ります!!
※主人公は婚約者が好きすぎる残念女子です。
※気分転換に笑って頂けたら嬉しく思います。
短めのお話なので毎日更新
※糖度高めなので胸やけにご注意下さい。
※少しだけ塩分も含まれる箇所がございます。
《大変イチャイチャラブラブしてます!! 激甘、溺愛です!! お気を付け下さい!!》
※他サイト様にも公開始めました!
転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜
具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、
前世の記憶を取り戻す。
前世は日本の女子学生。
家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、
息苦しい毎日を過ごしていた。
ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。
転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。
女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。
だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、
横暴さを誇るのが「普通」だった。
けれどベアトリーチェは違う。
前世で身につけた「空気を読む力」と、
本を愛する静かな心を持っていた。
そんな彼女には二人の婚約者がいる。
――父違いの、血を分けた兄たち。
彼らは溺愛どころではなく、
「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。
ベアトリーチェは戸惑いながらも、
この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。
※表紙はAI画像です
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
死亡予定の脇役令嬢に転生したら、断罪前に裏ルートで皇帝陛下に溺愛されました!?
六角
恋愛
「え、私が…断罪?処刑?――冗談じゃないわよっ!」
前世の記憶が蘇った瞬間、私、公爵令嬢スカーレットは理解した。
ここが乙女ゲームの世界で、自分がヒロインをいじめる典型的な悪役令嬢であり、婚約者のアルフォンス王太子に断罪される未来しかないことを!
その元凶であるアルフォンス王太子と聖女セレスティアは、今日も今日とて私の目の前で愛の劇場を繰り広げている。
「まあアルフォンス様! スカーレット様も本当は心優しい方のはずですわ。わたくしたちの真実の愛の力で彼女を正しい道に導いて差し上げましょう…!」
「ああセレスティア!君はなんて清らかなんだ!よし、我々の愛でスカーレットを更生させよう!」
(…………はぁ。茶番は他所でやってくれる?)
自分たちの恋路に酔いしれ、私を「救済すべき悪」と見なすめでたい頭の二人組。
あなたたちの自己満足のために私の首が飛んでたまるものですか!
絶望の淵でゲームの知識を総動員して見つけ出した唯一の活路。
それは血も涙もない「漆黒の皇帝」と万人に恐れられる若き皇帝ゼノン陛下に接触するという、あまりに危険な【裏ルート】だった。
「命惜しさにこの私に魂でも売りに来たか。愚かで滑稽で…そして実に唆る女だ、スカーレット」
氷の視線に射抜かれ覚悟を決めたその時。
冷酷非情なはずの皇帝陛下はなぜか私の悪あがきを心底面白そうに眺め、その美しい唇を歪めた。
「良いだろう。お前を私の『籠の中の真紅の鳥』として、この手ずから愛でてやろう」
その日から私の運命は激変!
「他の男にその瞳を向けるな。お前のすべては私のものだ」
皇帝陛下からの凄まじい独占欲と息もできないほどの甘い溺愛に、スカーレットの心臓は鳴りっぱなし!?
その頃、王宮では――。
「今頃スカーレットも一人寂しく己の罪を反省しているだろう」
「ええアルフォンス様。わたくしたちが彼女を温かく迎え入れてあげましょうね」
などと最高にズレた会話が繰り広げられていることを、彼らはまだ知らない。
悪役(笑)たちが壮大な勘違いをしている間に、最強の庇護者(皇帝陛下)からの溺愛ルート、確定です!
お掃除侍女ですが、婚約破棄されたので辺境で「浄化」スキルを極めたら、氷の騎士様が「綺麗すぎて目が離せない」と溺愛してきます
咲月ねむと
恋愛
王宮で侍女として働く私、アリシアは、前世の記憶を持つ転生者。清掃員だった前世の知識を活かし、お掃除に情熱を燃やす日々を送っていた。その情熱はいつしか「浄化」というユニークスキルにまで開花!…したことに本人は全く気づいていない。
そんなある日、婚約者である第二王子から「お前の周りだけ綺麗すぎて不気味だ!俺の完璧な美貌が霞む!」という理不尽な理由で婚約破棄され、瘴気が漂うという辺境の地へ追放されてしまう。
しかし、アリシアはへこたれない。「これで思う存分お掃除ができる!」と目を輝かせ、意気揚々と辺境へ。そこで出会ったのは、「氷の騎士」と恐れられるほど冷徹で、実は極度の綺麗好きである辺境伯カイだった。
アリシアがただただ夢中で掃除をすると、瘴気に汚染された土地は浄化され、作物も豊かに実り始める。呪われた森は聖域に変わり、魔物さえも彼女に懐いてしまう。本人はただ掃除をしているだけなのに、周囲からは「伝説の浄化の聖女様」と崇められていく。
一方、カイはアリシアの完璧な仕事ぶり(浄化スキル)に心酔。「君の磨き上げた床は宝石よりも美しい。君こそ私の女神だ」と、猛烈なアタックを開始。アリシアは「お掃除道具をたくさんくれるなんて、なんて良いご主人様!」と、これまた盛大に勘違い。
これは、お掃除大好き侍女が、無自覚な浄化スキルで辺境をピカピカに改革し、綺麗好きなハイスペックヒーローに溺愛される、勘違いから始まる心温まる異世界ラブコメディ。
【完結】元悪役令嬢は、最推しの旦那様と離縁したい
うり北 うりこ@ざまされ2巻発売中
恋愛
「アルフレッド様、離縁してください!!」
この言葉を婚約者の時から、優に100回は超えて伝えてきた。
けれど、今日も受け入れてもらえることはない。
私の夫であるアルフレッド様は、前世から大好きな私の最推しだ。 推しの幸せが私の幸せ。
本当なら私が幸せにしたかった。
けれど、残念ながら悪役令嬢だった私では、アルフレッド様を幸せにできない。
既に乙女ゲームのエンディングを迎えてしまったけれど、現実はその先も続いていて、ヒロインちゃんがまだ結婚をしていない今なら、十二分に割り込むチャンスがあるはずだ。
アルフレッド様がその気にさえなれば、逆転以外あり得ない。
その時のためにも、私と離縁する必要がある。
アルフレッド様の幸せのために、絶対に離縁してみせるんだから!!
推しである夫が大好きすぎる元悪役令嬢のカタリナと、妻を愛しているのにまったく伝わっていないアルフレッドのラブコメです。
全4話+番外編が1話となっております。
※苦手な方は、ブラウザバックを推奨しております。
転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。
ラム猫
恋愛
異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。
『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。
しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。
彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。
※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる