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第一章 孵卵
第五話 鴛鴦 5 1-5-2/4 11
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程なくして2人はイチカに辿り着く。
「これがイチカ?」
「そう、ここが今日の私たちの寝床」
キリは目の前にある洞穴をじっくりと眺める。
「中に茣蓙と毛布があるから一緒に寝ようね」
口にしてからだんだん恥ずかしくなってくる。思えばキリとは今日出会ったばかりであるが、一日でかなり仲が深まったと感じる。
初めて抱きしめた時も羞恥心を感じたが、母性からくる行動だと思って自身を納得させていた。
しかし、今となっては母性だけでは説明のつかない感情がキリに向いている。
「ねえ、キリ。手を離しても大丈夫そう?」
「あー、うん。ここなら怖くなさそう」
イチカは森とは異なる空気が流れているのだろうか。ユミにはその違いを感じ取ることができなかった。
キリの持ってきた握り飯で簡単な食事を済ませた後、2人は身を寄せ合って横になる。
キリの温もり感じながら眼を閉じると、やがて寝息が聞こえ始めた。
疲れてしまったのはあるだろうが、どん底の暮らしだったラシノから離れ、安らかな気持ちになったのかもしれない。
ユミもそれに呼応するように微睡んでいく。
そのままどれくらいの時間が経っただろうか。
キリの呻き声で目を覚ます。
「……ごめんなさい、母さん。ごめんなさい」
「……キリ!?」
夢にユミの声が届いたのかもしれない。キリの声がぴたりと止まる。
かと思うと、新たな悲鳴が紡がれる。
「やめて……、父さんを殴らないで!」
ユミの前で明るく振舞う少年は、どれほど心の傷を抱えているのだろうか。
これに加えて森の怖さも覚えたはずだ。ユミは見ていられなくなった。
「キリ! キリ!」
キリの肩を揺らす。
「……ユミ?」
ぼんやりとした表情のキリの眼から、一粒の涙が零れ落ちた。
たまらずその体を抱きしめる。
「大丈夫だから。大丈夫だから!」
「……母さんは?」
キリが力なく耳元で囁く。
「アイはいない。悪いやつもいない。……いるのは私だけだから!」
「そっか。そうだった……」
キリはユミの体を強く抱き返した。
「キリは……、アイのこと好き?」
キリの体を抱いたまま尋ねる。
「……うん。……多分」
酷な問だっただろう。これ以上追及しない方が良さそうだ。
母のことが大好きなユミにとっては信じられないことだった。母とは無償の愛を注いでくれるものとばかり考えていた。
「多分……、ユミの方が好き」
「キリ……」
こんな状況でありながら、キリの言葉にどきりとしてしまう。
ユミは先ほど、キリに対して母性以上の感情を自覚した。キリも同様なのだという確信が欲しくなる。
「キリはウラヤに着いたらどうしたい?」
「ユミと暮らしたい」
即答だった。当然、ユミもそうしたいと思い始めている。
しかし、ウラヤへの帰着は孵卵の合格を意味する。そうなれば当初の目的通り母をトミサへ連れて行かなけらばならない。キリも一緒に行けるのだろうか。トミサへ連れて行けるのは鳩の家族だけだ。
そこまで考え、活路を見出したユミはぱあっと眼を輝かせる。
「キリ! 私たち鴛鴦にならない!?」
「おし?」
「そう! なんていうかその……、仲の良い男と女のこと!」
「じゃあ、僕らはもう鴛鴦だね!」
躊躇いの無いキリの言葉に、心躍らせながらもユミは言葉が足りなかったかなと思う。
仲の良い男と女ならマイハで働く百舌鳥と、トミサからやってくる鳩の郭公も同じだ。しかしそれじゃダメなはずだ。百舌鳥と郭公とは家族じゃない。家族でもないのになぜ彼女たちは仲が良いのだろう、という疑問を浮かべつつ説明を付け足す。
「鴛鴦になれば私たちは家族になる」
「家族かぁ……」
キリにとって家族とは何だろう。一番身近な家族はアイのはずだ。むしろ悪いものだったかもしれない。
「うん! なろうよ、鴛鴦に!」
「……うれしい」
鴛鴦になるためには何か特別なことをしなければならないのだろうか。しかし、そんなことはもうどうでも良かった。
キリが認めてくれたのだ。誰が何と言おうと私たちは鴛鴦だ。
幸せな気持ちを胸に、二人は体を横たえた。
――――
キコキコキコ……。
何やら小気味のいい音が聞こえてきて、ユミは眼を覚ました。あたりはもう明るい。
音のする方には愛しい鴛の背中が見えた。木の棒を両手に挟み、右手と左手を前後に動かし回転させている。それを木の板に擦り付けているようだ。
それらはイチカを発つ前に、ユミが拾い集めていたものだ。
「キリ?」
「おはよう、ユミ!」
「おはよう」
昨晩は暗くてよく見えなかったが、キリの顔が出会った時よりも輝いて見えた。
「火をつけようとしているの?」
「うん、でもなかなかつかなくて」
火打石あるよ、と言いかけて野暮なことかと思い言葉を引っ込める。ここまで頑張ってくれたキリの労力を無駄にしたくない。
「キリ、ちょっとだけここで待っててね」
ユミは立ち上がり、木々の間に入っていく。
1人でイチカ周辺を探索した日々を思い出しながら、湾曲した枝と植物の蔓を集める。
それらを抱えてイチカに戻ってくると、キリが不思議そうな顔で見てきた。
構わず蔓をより合わせ縄を作る。そしてその縄を枝の両端に括りつけ弓状にした。
「棒を貸して、キリ」
キリは素直に渡す。弓の弦で輪を作り、そこに棒を通す。
棒の先を木の板に当て、もう片方の先を左手で押さえる。足で木の板を踏み、右手で弓柄を前後させると枝がくるくると回り始めた。
「へぇー」
キリは感心したように声を上げる。
「これでも難しいんだけどね」
この着火方法もヤマから教わっていた。火打石の方が格段と楽なので、ほとんど使ったことはなかったが。
この機構の名前は――。
はっと声を上げ気づいてしまったユミは、それを口に出すのが恥ずかしくなった。
――いつかとっておきの機会にキリにも教えてあげよう。
途中でキリにも代わってもらいながら、初めての共同作業に成功した二人は手を合わせて喜びを分かち合った。
「これがイチカ?」
「そう、ここが今日の私たちの寝床」
キリは目の前にある洞穴をじっくりと眺める。
「中に茣蓙と毛布があるから一緒に寝ようね」
口にしてからだんだん恥ずかしくなってくる。思えばキリとは今日出会ったばかりであるが、一日でかなり仲が深まったと感じる。
初めて抱きしめた時も羞恥心を感じたが、母性からくる行動だと思って自身を納得させていた。
しかし、今となっては母性だけでは説明のつかない感情がキリに向いている。
「ねえ、キリ。手を離しても大丈夫そう?」
「あー、うん。ここなら怖くなさそう」
イチカは森とは異なる空気が流れているのだろうか。ユミにはその違いを感じ取ることができなかった。
キリの持ってきた握り飯で簡単な食事を済ませた後、2人は身を寄せ合って横になる。
キリの温もり感じながら眼を閉じると、やがて寝息が聞こえ始めた。
疲れてしまったのはあるだろうが、どん底の暮らしだったラシノから離れ、安らかな気持ちになったのかもしれない。
ユミもそれに呼応するように微睡んでいく。
そのままどれくらいの時間が経っただろうか。
キリの呻き声で目を覚ます。
「……ごめんなさい、母さん。ごめんなさい」
「……キリ!?」
夢にユミの声が届いたのかもしれない。キリの声がぴたりと止まる。
かと思うと、新たな悲鳴が紡がれる。
「やめて……、父さんを殴らないで!」
ユミの前で明るく振舞う少年は、どれほど心の傷を抱えているのだろうか。
これに加えて森の怖さも覚えたはずだ。ユミは見ていられなくなった。
「キリ! キリ!」
キリの肩を揺らす。
「……ユミ?」
ぼんやりとした表情のキリの眼から、一粒の涙が零れ落ちた。
たまらずその体を抱きしめる。
「大丈夫だから。大丈夫だから!」
「……母さんは?」
キリが力なく耳元で囁く。
「アイはいない。悪いやつもいない。……いるのは私だけだから!」
「そっか。そうだった……」
キリはユミの体を強く抱き返した。
「キリは……、アイのこと好き?」
キリの体を抱いたまま尋ねる。
「……うん。……多分」
酷な問だっただろう。これ以上追及しない方が良さそうだ。
母のことが大好きなユミにとっては信じられないことだった。母とは無償の愛を注いでくれるものとばかり考えていた。
「多分……、ユミの方が好き」
「キリ……」
こんな状況でありながら、キリの言葉にどきりとしてしまう。
ユミは先ほど、キリに対して母性以上の感情を自覚した。キリも同様なのだという確信が欲しくなる。
「キリはウラヤに着いたらどうしたい?」
「ユミと暮らしたい」
即答だった。当然、ユミもそうしたいと思い始めている。
しかし、ウラヤへの帰着は孵卵の合格を意味する。そうなれば当初の目的通り母をトミサへ連れて行かなけらばならない。キリも一緒に行けるのだろうか。トミサへ連れて行けるのは鳩の家族だけだ。
そこまで考え、活路を見出したユミはぱあっと眼を輝かせる。
「キリ! 私たち鴛鴦にならない!?」
「おし?」
「そう! なんていうかその……、仲の良い男と女のこと!」
「じゃあ、僕らはもう鴛鴦だね!」
躊躇いの無いキリの言葉に、心躍らせながらもユミは言葉が足りなかったかなと思う。
仲の良い男と女ならマイハで働く百舌鳥と、トミサからやってくる鳩の郭公も同じだ。しかしそれじゃダメなはずだ。百舌鳥と郭公とは家族じゃない。家族でもないのになぜ彼女たちは仲が良いのだろう、という疑問を浮かべつつ説明を付け足す。
「鴛鴦になれば私たちは家族になる」
「家族かぁ……」
キリにとって家族とは何だろう。一番身近な家族はアイのはずだ。むしろ悪いものだったかもしれない。
「うん! なろうよ、鴛鴦に!」
「……うれしい」
鴛鴦になるためには何か特別なことをしなければならないのだろうか。しかし、そんなことはもうどうでも良かった。
キリが認めてくれたのだ。誰が何と言おうと私たちは鴛鴦だ。
幸せな気持ちを胸に、二人は体を横たえた。
――――
キコキコキコ……。
何やら小気味のいい音が聞こえてきて、ユミは眼を覚ました。あたりはもう明るい。
音のする方には愛しい鴛の背中が見えた。木の棒を両手に挟み、右手と左手を前後に動かし回転させている。それを木の板に擦り付けているようだ。
それらはイチカを発つ前に、ユミが拾い集めていたものだ。
「キリ?」
「おはよう、ユミ!」
「おはよう」
昨晩は暗くてよく見えなかったが、キリの顔が出会った時よりも輝いて見えた。
「火をつけようとしているの?」
「うん、でもなかなかつかなくて」
火打石あるよ、と言いかけて野暮なことかと思い言葉を引っ込める。ここまで頑張ってくれたキリの労力を無駄にしたくない。
「キリ、ちょっとだけここで待っててね」
ユミは立ち上がり、木々の間に入っていく。
1人でイチカ周辺を探索した日々を思い出しながら、湾曲した枝と植物の蔓を集める。
それらを抱えてイチカに戻ってくると、キリが不思議そうな顔で見てきた。
構わず蔓をより合わせ縄を作る。そしてその縄を枝の両端に括りつけ弓状にした。
「棒を貸して、キリ」
キリは素直に渡す。弓の弦で輪を作り、そこに棒を通す。
棒の先を木の板に当て、もう片方の先を左手で押さえる。足で木の板を踏み、右手で弓柄を前後させると枝がくるくると回り始めた。
「へぇー」
キリは感心したように声を上げる。
「これでも難しいんだけどね」
この着火方法もヤマから教わっていた。火打石の方が格段と楽なので、ほとんど使ったことはなかったが。
この機構の名前は――。
はっと声を上げ気づいてしまったユミは、それを口に出すのが恥ずかしくなった。
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