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第二章 雛
第十五話 約束 15 2-2-2/3 43
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「行こう、ソラ。私がウラヤまで案内する」
ソラは大事なものを思った結果、ここに辿り着いてしまったと言う。それが何を意味するのかは考えれば分かる。
ソラが森を恐れないのは鳩の素質を持っているからだろう。鳩に求められるのは帰巣本能を有することである。
ユミはクイから教わった帰巣本能の概念を一部誤解しているところはあるが、辿り着く答えは変わらない。
帰巣本能とは生まれた場所に導かれる力だ。
「ユミ、あの人のこと知っているの? さっきから私の名前呼んでるけど……」
「違うよ。あれはソラのことじゃないよ。だってあの人、私を初めて見た時もソラって言ってたんだもん。多分、誰彼構わずソラって呼んでるんだよ」
考えれば自ずと見えてくる真実を確定させないため、ユミは事実から眼を背ける。ついでにソラの肩を抱き、くるりとアイに背を向けた。
「ねえ、どうしてソラは約束を破るの? 去年だってそう。誰にも眼を見せちゃダメって言ったよね? その眼で誰を見てもダメって言ったよね?」
ユミはかつて偶然にもこのラシノの村に訪れ、アイに囚われた。目隠しをされ、眼を見せるなと強いられた。約束などしていない。
またその日、アイはソラが約束通り帰ってきたとも言っていた。この状況から判断する限り、ソラがそんな約束をしたのかも怪しくなる。
「そっか、キリが悪いんだね」
森に向かって一歩踏み出そうとしていた足がぴたりと止まる。その名前を出されては眼を背けたままではいられない。
「あの日もキリが勝手にソラを連れ出したんだ」
それは違う。ユミがキリの手を引いたのだ。
「のこのこ帰ってきたと思ったら、ソラなんて知らないなんて言うんだもの」
それはそうだ。キリはソラと会ったことがないのだから。
「ほんとにダメだねあの子は。私にばっかり似て……」
ユミも初めてキリを見た時、丸みを帯びた瞼と青い瞳がアイによく似ていると思った。
アイは怖いがキリは大好きだ。アイに似ていることなんて何も問題ない。
「キリはどこ?」
ソラの肩を抱いていた腕を放し、アイへと振り返る。ソラと背中をぴたりと合わせ、そのままアイの眼を見つめる。
「ソラぁ、やっぱりその眼がいい! ねえ、キリのと交換しない?」
――眼……、相変わらずだ。ああ、おぞましい……。
さすがのソラも何かを感じているはずだ。
背をつけたままのソラが呟く。
「ねえ、キリってミズくんが言ってた子じゃないの? 結局連れて来なかったけど……」
キリをラシノから連れ出したのは、ソラに引き合わせるためだった。
それはキリに、ソラと言う名の姉がいるらしいからだ。そして隣のソラは導かれるようにここへ来た。
ダメだ。この事実をソラに知られてはならない。
「ソラ、世界にはおかしな人がいるんだよ」
ソラの言葉を強引に遮る。
もう1つ、キリを連れ出した動機がある。初めてキリの顔を見た時、刻まれたあざが痛々しいと思った。それはアイに叩かれてできたものだ。
キリを魔の手から救い出したくてその手を引いた。
しかし、キリは自らの意志でアイの元へ戻った。アイとキリが仲良くすること、それが父親の願いだそうだ。
「アイ」
「なぁに、ソラ?」
アイはにちゃあっと気持ち悪い笑顔を浮かべる。
「キリとは仲良くやってるの?」
ユミは思う。私を裏切ったんだからせめてそうであって欲しいと。
「仲良く? そうねぇ、触れ合いは増えたかな?」
アイは自身の右手を顔の前に運び、てのひらをじっと見つめる。
「ソラが帰ってくるようにって願いを込めて……」
見つめていたてのひらを翻し、平手打ちの素振りをする。まずは往路。
「そしたらほんとに帰ってきた! 2人も!」
続いて復路。
「少しはご褒美を上げないといけないかな」
ご褒美とは何を意味するのか。それでキリへの折檻がなくなるというのなら喜んで良いのだろうか。
「むしろお仕置きが必要なのは……」
ユミは嫌な予感がする。
「ソラの方だね!」
――怖い怖い怖い怖い怖い怖い。
昨年、初めて出会った時、ユミは監禁されそうにはなったが傷つけられることはなかった。今では明確な加虐心が見受けられる。
ソラの背中からも震えを感じ始める。今度は間違いなく彼女からの物らしい。
「ユミ、私あの人に悪いことしたのかな?」
こんなところにもソラの優しさが現れている。理不尽な状況にも関わらず、まず自分の非を見つけようとしているのだ。
「聞いちゃダメ。考えちゃダメ!」
キリはこんな人と一緒に居るのか。
助けて欲しい。いや、助けたい。
――キリ、キリ、キリ、キリ、キリ!
「キリいいいいいいいい!」
声に出ていた。その声はアイの耳を劈き、ひるませる。
――お願い、近くにいるなら返事して!
ユミは髪を結い上げている白い帯――キリのタスキに触れる。
孵卵に合格した日、母を選ぶと決めた。母は嬉しそうだった。ユミも安堵した。
しかし、やはり記憶の中にはキリが居た。記憶の影に手を伸ばしては、すっと空を切る。そして空しくなって、頭へと手を伸ばす。
キリから奪い取ったタスキは、2人で歩いた形だった。
「キリいいいいいいいいいいいいいいいいい!」
2人でつかみ取った物。諦めずに歩くこと。
それは過程でしかなかった。結果として2人は手を放すことになった。
それでも藻掻いた軌跡は脳裏に焼き付いている。
だから何度だって叫ぶ。
「キリいいいいいいいいいいいいい!」
しばらくひるんだ様子を見せていたアイだったが、ぶるぶると首を振り鬼の形相を見せた。
「あんな子のことばっかり! 私を見なさい!」
言葉を言い放つとずんずんと近づいてくる。
それでもユミは逃げない。キリの無事を確認するまではこの場を離れる訳にはいかないのだ。
ユミはソラを庇うため、体を大の字に開いた。
ユミまであと一歩、と言う距離にまで近づいたアイの手が、大きく振り上げられる。
ソラは守りたい、でも怖いものは怖い。ユミは顔を逸らし、瞼を固く閉じた。
――叩くのなら叩けばいい。キリでもソラでもなくこの私を。
覚悟を決め、その瞬間を待つ。
ソラは大事なものを思った結果、ここに辿り着いてしまったと言う。それが何を意味するのかは考えれば分かる。
ソラが森を恐れないのは鳩の素質を持っているからだろう。鳩に求められるのは帰巣本能を有することである。
ユミはクイから教わった帰巣本能の概念を一部誤解しているところはあるが、辿り着く答えは変わらない。
帰巣本能とは生まれた場所に導かれる力だ。
「ユミ、あの人のこと知っているの? さっきから私の名前呼んでるけど……」
「違うよ。あれはソラのことじゃないよ。だってあの人、私を初めて見た時もソラって言ってたんだもん。多分、誰彼構わずソラって呼んでるんだよ」
考えれば自ずと見えてくる真実を確定させないため、ユミは事実から眼を背ける。ついでにソラの肩を抱き、くるりとアイに背を向けた。
「ねえ、どうしてソラは約束を破るの? 去年だってそう。誰にも眼を見せちゃダメって言ったよね? その眼で誰を見てもダメって言ったよね?」
ユミはかつて偶然にもこのラシノの村に訪れ、アイに囚われた。目隠しをされ、眼を見せるなと強いられた。約束などしていない。
またその日、アイはソラが約束通り帰ってきたとも言っていた。この状況から判断する限り、ソラがそんな約束をしたのかも怪しくなる。
「そっか、キリが悪いんだね」
森に向かって一歩踏み出そうとしていた足がぴたりと止まる。その名前を出されては眼を背けたままではいられない。
「あの日もキリが勝手にソラを連れ出したんだ」
それは違う。ユミがキリの手を引いたのだ。
「のこのこ帰ってきたと思ったら、ソラなんて知らないなんて言うんだもの」
それはそうだ。キリはソラと会ったことがないのだから。
「ほんとにダメだねあの子は。私にばっかり似て……」
ユミも初めてキリを見た時、丸みを帯びた瞼と青い瞳がアイによく似ていると思った。
アイは怖いがキリは大好きだ。アイに似ていることなんて何も問題ない。
「キリはどこ?」
ソラの肩を抱いていた腕を放し、アイへと振り返る。ソラと背中をぴたりと合わせ、そのままアイの眼を見つめる。
「ソラぁ、やっぱりその眼がいい! ねえ、キリのと交換しない?」
――眼……、相変わらずだ。ああ、おぞましい……。
さすがのソラも何かを感じているはずだ。
背をつけたままのソラが呟く。
「ねえ、キリってミズくんが言ってた子じゃないの? 結局連れて来なかったけど……」
キリをラシノから連れ出したのは、ソラに引き合わせるためだった。
それはキリに、ソラと言う名の姉がいるらしいからだ。そして隣のソラは導かれるようにここへ来た。
ダメだ。この事実をソラに知られてはならない。
「ソラ、世界にはおかしな人がいるんだよ」
ソラの言葉を強引に遮る。
もう1つ、キリを連れ出した動機がある。初めてキリの顔を見た時、刻まれたあざが痛々しいと思った。それはアイに叩かれてできたものだ。
キリを魔の手から救い出したくてその手を引いた。
しかし、キリは自らの意志でアイの元へ戻った。アイとキリが仲良くすること、それが父親の願いだそうだ。
「アイ」
「なぁに、ソラ?」
アイはにちゃあっと気持ち悪い笑顔を浮かべる。
「キリとは仲良くやってるの?」
ユミは思う。私を裏切ったんだからせめてそうであって欲しいと。
「仲良く? そうねぇ、触れ合いは増えたかな?」
アイは自身の右手を顔の前に運び、てのひらをじっと見つめる。
「ソラが帰ってくるようにって願いを込めて……」
見つめていたてのひらを翻し、平手打ちの素振りをする。まずは往路。
「そしたらほんとに帰ってきた! 2人も!」
続いて復路。
「少しはご褒美を上げないといけないかな」
ご褒美とは何を意味するのか。それでキリへの折檻がなくなるというのなら喜んで良いのだろうか。
「むしろお仕置きが必要なのは……」
ユミは嫌な予感がする。
「ソラの方だね!」
――怖い怖い怖い怖い怖い怖い。
昨年、初めて出会った時、ユミは監禁されそうにはなったが傷つけられることはなかった。今では明確な加虐心が見受けられる。
ソラの背中からも震えを感じ始める。今度は間違いなく彼女からの物らしい。
「ユミ、私あの人に悪いことしたのかな?」
こんなところにもソラの優しさが現れている。理不尽な状況にも関わらず、まず自分の非を見つけようとしているのだ。
「聞いちゃダメ。考えちゃダメ!」
キリはこんな人と一緒に居るのか。
助けて欲しい。いや、助けたい。
――キリ、キリ、キリ、キリ、キリ!
「キリいいいいいいいい!」
声に出ていた。その声はアイの耳を劈き、ひるませる。
――お願い、近くにいるなら返事して!
ユミは髪を結い上げている白い帯――キリのタスキに触れる。
孵卵に合格した日、母を選ぶと決めた。母は嬉しそうだった。ユミも安堵した。
しかし、やはり記憶の中にはキリが居た。記憶の影に手を伸ばしては、すっと空を切る。そして空しくなって、頭へと手を伸ばす。
キリから奪い取ったタスキは、2人で歩いた形だった。
「キリいいいいいいいいいいいいいいいいい!」
2人でつかみ取った物。諦めずに歩くこと。
それは過程でしかなかった。結果として2人は手を放すことになった。
それでも藻掻いた軌跡は脳裏に焼き付いている。
だから何度だって叫ぶ。
「キリいいいいいいいいいいいいい!」
しばらくひるんだ様子を見せていたアイだったが、ぶるぶると首を振り鬼の形相を見せた。
「あんな子のことばっかり! 私を見なさい!」
言葉を言い放つとずんずんと近づいてくる。
それでもユミは逃げない。キリの無事を確認するまではこの場を離れる訳にはいかないのだ。
ユミはソラを庇うため、体を大の字に開いた。
ユミまであと一歩、と言う距離にまで近づいたアイの手が、大きく振り上げられる。
ソラは守りたい、でも怖いものは怖い。ユミは顔を逸らし、瞼を固く閉じた。
――叩くのなら叩けばいい。キリでもソラでもなくこの私を。
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