137 / 181
第四章 巣立ち
第四十四話 能力 44 4-5-2/4 136
しおりを挟む
「そうねぇ。あの子がそれを望むのだったら、私は応援してあげたいと思っているわ」
「私も、ハリの将来はハリが望んだように決めるべきだと考えています。でも……、ハリには医師になってもらって、このウラヤを支えて行って欲しいと言うのが私の正直な思いです。なのでこれからも、ハリが楽しいと思えるような指導を心がけるつもりです。ハリが医師になりたいと思えるように」
「あらそう! だったらハリも一層頑張らないといけないわね」
明るいヤミの返答に対し、ソラは顔を曇らせる。
「でも……。それはある意味において、彼の可能性を狭めることになるかもしれません。眼の前にある楽しいことに眼を奪われたまま、将来を決めることになるんじゃないかなって……」
ソラの声はだんだん小さくなっていく。
ハリの意思を尊重しよう、というヤミの考えはソラにとって都合が良い一方で、困惑の種でもあるのだ。
「それでいいと思うよ、ソラ」
うつむき気味のソラへとユミは声をかける。
「やりたいことのきっかけなんてなんでもいいんだよ。確かに、ハリがお勉強を頑張るのは可愛いソラの近くに居たいからかもしれないよ? でもちゃんと身にもなってるでしょ?」
「それは、そうだけど……」
ハリは既に簡単な傷の手当てぐらいはできる様になっていた。それには怪我を理由に、ソラへ近づこうとする輩を自らの手で処置しようという意図も見えるのだが。
「それにね、もしハリが本当にやりたいことを見つけたらちゃんと言い出せると思うよ。私もそうだったから」
ユミは母のために、母の反対を押し切って鳩になった。
その気持ちは、ユミのことをずっと見ていたヤミにとっても、大いに共感出来るところがある。
「ユミの言う通りね。私も本当は実家の菓子屋を継ぐことになってたの。それに鴛鴦文も書かないまま、トミサにいる男と鴛鴦の契りを結ぶことになってた。それが嫌で孵卵を受けたの。両親の心配をよそにね」
「そうだったんですか!」
眼を丸くするソラへ、ヤミはあられを1つ摘み掲げてみせる。
「私も作ろうと思えばこのお菓子を作れるわ。でも飽くまでも趣味。売ろうとまでは思わない。ハリが喜んでくれさえすればそれでいいのよ」
そう言うと、持っていたそれを口へと放り込んだ。
ユミとソラも釣られるように、あられの山から1つを手に取った。一方のサイは、拳でその山を鷲掴みにする。
「私も似たようなもんだな。姉さんが死んだって言うから居ても立っても居られなくなって巣に飛び込んだんだよ。孵卵を受けるためにな。まあ、さすがに父さんと母さんの悲しそうな顔を見るのは辛かったけど」
「あれ? サイのバカ力を誰かの役に立てろ、って親から言われたから鳩になったって言ってなかったっけ?」
「お前よくそんなこと覚えてるな……。あそうか、もりすか」
「もりす? あ、森巣ね……」
ヤミが呟いた言葉は、サイの耳には届いていなかった。
「バカ力を役に立てろって言われたの、本当は姉さんだったんだよ。姉さんが居なくなったんじゃ私が言われているのも一緒だろ?」
サイは得意げな様子だ。
「ふふ、サイが鳩になったのはやっぱりスナのためだったのね。きっとスナも喜んでるわ」
ヤミの声にサイは思わず目頭が熱くなる。ごまかすように、大口を開けて拳の中のあられを放り込んだ。
「ソラ。スナはサイと殴り合ってる内に力が強くなったって言ってた。それが楽しかったんだとも言ってたけど、結果として鳩のお仕事にもつながったのよね。それと同じように……、なんて言うのもおかしいけど、今はハリが楽しくお勉強してるってことを信じて上げて。そのまま将来の仕事になるかもしれないし、そうでなくてもきっとハリが見つけたやりたいことの役には立つんだから」
「ヤミさん……。はい、分かりました。ありがとうございます」
素直に礼を述べるソラを見て、ユミは胸をなでおろす。
その一方で、ハリの将来についてまた別の懸念事項があった。
「あの、ヤミさん」
「どうしたの?」
「ハリを鳩にしようとは思わないの?」
ハリの出生を知る者であれば、彼が鳩になればどうなるか一度は考える。
これまでヤミの前で避けてきた話題であるが、先日ミズが最後の孵卵に落第したことでハリの潜在能力には大きな意味を持つことになる。
「ユミ……」
ヤミの顔から困惑の色の浮かぶのが明らかだった。
「そうねぇ。確かに私たちが鴛鴦になったばかりの頃はクイと話したこともあったわ。生まれた子が鳩になりたいと言うのなら応援して上げようってね。でも今となっては分かるわ、私の親の気持ち。我が子を森に出したくないっていう気持ちがね」
「あの……、それもあると思うんだけど。その……、ハリをミズの代わりにナガレの鳩にしたいとは思わないよね?」
「それはそうよ! あんなところにハリを行かせたくないし、特別な責務も負わせたくない!」
穏やかだったヤミの口調が急に強くなっていた。
「ご、ごめんなさい。やっぱりそうだよね」
慌てて謝るユミではあったが、その問いかけ自体に後悔は無かった。
「えっと、クイさんも同じ考えなんだよね?」
「それは……、そうよ?」
ユミが懸念していたのは、クイが非公式にナガレの鳩に仕立て上げようと考えるのではないかということだった。
自由な世界を作りたい。クイが度々口にしていたことである。
具体的にはそれが何を意味するのか、ユミにはまだ分からない。
しかし1つの可能性として、ナガレという場所が自由な世界への足掛かりとなるのではないかということを先日議論したところである。
鳩の縛めの機能しないナガレは、治安の悪さと引き換えに究極の自由を得た場所と言えるのだ。
これまではただ一人存在するナガレの鳩の手引きによって、そこに住まう者達の生死ぐらいは把握されていたようだ。それも近い将来には失われてしまう見込みである。もはや誰もナガレの状況を知ることなどできなくなるのだ。
そこへ赴くことの出来る可能性を持つハリは、クイにとって都合の良い存在と言えるはずだ。灰色領域の概念をユミに説いた彼のことだ。何かうまい方法を考えていたとしてもおかしくない。
ヤミの考えは飽くまでもハリの身を案ずるものだ。
そもそもクイが危険な思考に陥っていないに越したことは無いのだが、いずれにしてもヤミの想いがクイへの抑止力になるはずだとユミは信じていた。
「私も、ハリの将来はハリが望んだように決めるべきだと考えています。でも……、ハリには医師になってもらって、このウラヤを支えて行って欲しいと言うのが私の正直な思いです。なのでこれからも、ハリが楽しいと思えるような指導を心がけるつもりです。ハリが医師になりたいと思えるように」
「あらそう! だったらハリも一層頑張らないといけないわね」
明るいヤミの返答に対し、ソラは顔を曇らせる。
「でも……。それはある意味において、彼の可能性を狭めることになるかもしれません。眼の前にある楽しいことに眼を奪われたまま、将来を決めることになるんじゃないかなって……」
ソラの声はだんだん小さくなっていく。
ハリの意思を尊重しよう、というヤミの考えはソラにとって都合が良い一方で、困惑の種でもあるのだ。
「それでいいと思うよ、ソラ」
うつむき気味のソラへとユミは声をかける。
「やりたいことのきっかけなんてなんでもいいんだよ。確かに、ハリがお勉強を頑張るのは可愛いソラの近くに居たいからかもしれないよ? でもちゃんと身にもなってるでしょ?」
「それは、そうだけど……」
ハリは既に簡単な傷の手当てぐらいはできる様になっていた。それには怪我を理由に、ソラへ近づこうとする輩を自らの手で処置しようという意図も見えるのだが。
「それにね、もしハリが本当にやりたいことを見つけたらちゃんと言い出せると思うよ。私もそうだったから」
ユミは母のために、母の反対を押し切って鳩になった。
その気持ちは、ユミのことをずっと見ていたヤミにとっても、大いに共感出来るところがある。
「ユミの言う通りね。私も本当は実家の菓子屋を継ぐことになってたの。それに鴛鴦文も書かないまま、トミサにいる男と鴛鴦の契りを結ぶことになってた。それが嫌で孵卵を受けたの。両親の心配をよそにね」
「そうだったんですか!」
眼を丸くするソラへ、ヤミはあられを1つ摘み掲げてみせる。
「私も作ろうと思えばこのお菓子を作れるわ。でも飽くまでも趣味。売ろうとまでは思わない。ハリが喜んでくれさえすればそれでいいのよ」
そう言うと、持っていたそれを口へと放り込んだ。
ユミとソラも釣られるように、あられの山から1つを手に取った。一方のサイは、拳でその山を鷲掴みにする。
「私も似たようなもんだな。姉さんが死んだって言うから居ても立っても居られなくなって巣に飛び込んだんだよ。孵卵を受けるためにな。まあ、さすがに父さんと母さんの悲しそうな顔を見るのは辛かったけど」
「あれ? サイのバカ力を誰かの役に立てろ、って親から言われたから鳩になったって言ってなかったっけ?」
「お前よくそんなこと覚えてるな……。あそうか、もりすか」
「もりす? あ、森巣ね……」
ヤミが呟いた言葉は、サイの耳には届いていなかった。
「バカ力を役に立てろって言われたの、本当は姉さんだったんだよ。姉さんが居なくなったんじゃ私が言われているのも一緒だろ?」
サイは得意げな様子だ。
「ふふ、サイが鳩になったのはやっぱりスナのためだったのね。きっとスナも喜んでるわ」
ヤミの声にサイは思わず目頭が熱くなる。ごまかすように、大口を開けて拳の中のあられを放り込んだ。
「ソラ。スナはサイと殴り合ってる内に力が強くなったって言ってた。それが楽しかったんだとも言ってたけど、結果として鳩のお仕事にもつながったのよね。それと同じように……、なんて言うのもおかしいけど、今はハリが楽しくお勉強してるってことを信じて上げて。そのまま将来の仕事になるかもしれないし、そうでなくてもきっとハリが見つけたやりたいことの役には立つんだから」
「ヤミさん……。はい、分かりました。ありがとうございます」
素直に礼を述べるソラを見て、ユミは胸をなでおろす。
その一方で、ハリの将来についてまた別の懸念事項があった。
「あの、ヤミさん」
「どうしたの?」
「ハリを鳩にしようとは思わないの?」
ハリの出生を知る者であれば、彼が鳩になればどうなるか一度は考える。
これまでヤミの前で避けてきた話題であるが、先日ミズが最後の孵卵に落第したことでハリの潜在能力には大きな意味を持つことになる。
「ユミ……」
ヤミの顔から困惑の色の浮かぶのが明らかだった。
「そうねぇ。確かに私たちが鴛鴦になったばかりの頃はクイと話したこともあったわ。生まれた子が鳩になりたいと言うのなら応援して上げようってね。でも今となっては分かるわ、私の親の気持ち。我が子を森に出したくないっていう気持ちがね」
「あの……、それもあると思うんだけど。その……、ハリをミズの代わりにナガレの鳩にしたいとは思わないよね?」
「それはそうよ! あんなところにハリを行かせたくないし、特別な責務も負わせたくない!」
穏やかだったヤミの口調が急に強くなっていた。
「ご、ごめんなさい。やっぱりそうだよね」
慌てて謝るユミではあったが、その問いかけ自体に後悔は無かった。
「えっと、クイさんも同じ考えなんだよね?」
「それは……、そうよ?」
ユミが懸念していたのは、クイが非公式にナガレの鳩に仕立て上げようと考えるのではないかということだった。
自由な世界を作りたい。クイが度々口にしていたことである。
具体的にはそれが何を意味するのか、ユミにはまだ分からない。
しかし1つの可能性として、ナガレという場所が自由な世界への足掛かりとなるのではないかということを先日議論したところである。
鳩の縛めの機能しないナガレは、治安の悪さと引き換えに究極の自由を得た場所と言えるのだ。
これまではただ一人存在するナガレの鳩の手引きによって、そこに住まう者達の生死ぐらいは把握されていたようだ。それも近い将来には失われてしまう見込みである。もはや誰もナガレの状況を知ることなどできなくなるのだ。
そこへ赴くことの出来る可能性を持つハリは、クイにとって都合の良い存在と言えるはずだ。灰色領域の概念をユミに説いた彼のことだ。何かうまい方法を考えていたとしてもおかしくない。
ヤミの考えは飽くまでもハリの身を案ずるものだ。
そもそもクイが危険な思考に陥っていないに越したことは無いのだが、いずれにしてもヤミの想いがクイへの抑止力になるはずだとユミは信じていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる