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第四十話 「聞かれていた」
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その夜は、ミケと会計士がカウンターの端に座っていた。
俺が席に着くと、店主がスープを置きながら言う。
「やっぱり来たね」
「……来ると思ってました」
二人で同時に笑った、その瞬間——
「はいはい、仲良し~」
ミケがニヤニヤしながらグラスを傾ける。
会計士まで「予想し合ってるの、ちょっと面白いですね」と静かに笑った。
「別にそういうわけでは」
「そういうわけじゃなくても、そう見えるのがいいんじゃないですか」
からかいのような、褒め言葉のような声音。
店主は特に否定もせず、「まぁ、当たったしね」とだけ言ってカウンターの奥へ戻った。
その背中を見ながら、否定しきれなかった自分に気づく。
スプーンを口に運ぶと、ほんのり熱いスープが舌に広がった。
——誰かに聞かれても、別に悪くない。
そんなことを思ったのは、初めてだった。
俺が席に着くと、店主がスープを置きながら言う。
「やっぱり来たね」
「……来ると思ってました」
二人で同時に笑った、その瞬間——
「はいはい、仲良し~」
ミケがニヤニヤしながらグラスを傾ける。
会計士まで「予想し合ってるの、ちょっと面白いですね」と静かに笑った。
「別にそういうわけでは」
「そういうわけじゃなくても、そう見えるのがいいんじゃないですか」
からかいのような、褒め言葉のような声音。
店主は特に否定もせず、「まぁ、当たったしね」とだけ言ってカウンターの奥へ戻った。
その背中を見ながら、否定しきれなかった自分に気づく。
スプーンを口に運ぶと、ほんのり熱いスープが舌に広がった。
——誰かに聞かれても、別に悪くない。
そんなことを思ったのは、初めてだった。
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