『ずっと一緒、って幼馴染だから当然でしょ?』 ― 無自覚令嬢と耐える青年の両片想いコメディ ―

だって、これも愛なの。

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第44話「昼休みの隣」

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 昼休み。
 学園の中庭は賑やかで、友人たちの笑い声やパンを買う行列があちこちに伸びていた。

 クラリッサは木陰のベンチに座り、バスケットから取り出したサンドイッチを差し出した。
「ジュリアン、今日は焦がしてないから安心して!」
「……前科がある言い方はやめろ」

 そう言いながらも、ジュリアンは素直に受け取る。
 一口食べた彼を、クラリッサはじっと見つめていた。

「どう?」
「……悪くない」
「やった! それならわたしも嬉しい!」

 クラリッサはにこにこと笑い、自分の分をぱくりと食べる。
 その幸せそうな横顔に、ジュリアンは視線を逸らした。

「……おまえは、俺が何を言っても信じて疑わないんだな」
「だって、ジュリアンが言うことだもの。安心できるわ」

 まただ。
 その一言が、彼の理性を揺らす。

「……クラリッサ。おまえはほんとに……」
「ん? なに?」
「……何でもない」

 ジュリアンは口を閉ざし、黙々とサンドイッチを食べる。
 けれど胸の奥では、彼女の「安心」の言葉が温かく広がっていた。
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