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第二話 昼の顔、夜の顔
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翌朝の庭は、夜とはまるで違う明るさに包まれていた。
鳥のさえずりが響き、露をまとった花々が陽の光を受けて輝いている。
セレナはバスケットを手に、花壇の様子を確かめながら歩いていた。
「……あれ?」
木陰に座り込んでいる姿に気づく。
ルカが膝を抱えて、少し眠たげにあくびをしていた。
「あなた、またここに来ていたのね」
「ん……セレナに会いたくて」
「夜だけじゃなく、昼も? 本当に子どもみたい」
呆れ声で言いながらも、胸の奥が少し温かくなる。
――夜は甘えて腕に抱きついてくるのに、昼はこうして隣にいるだけで満足そうにしている。
彼の中にある“顔の違い”に、セレナは密かに戸惑いながらも惹かれ始めていた。
「セレナ」
「なに?」
「君が花に触れてるときの顔……すごく好きだよ」
不意に告げられた言葉に、心臓が跳ねる。
ただの幼馴染だと思っていたのに、その眼差しは真剣そのものだった。
「……もう、またそうやって。誰にでも言っているんでしょう?」
「言わないよ。君だけだから」
その答えに、セレナは思わず視線を逸らした。
朝の陽射しは柔らかいのに、頬は不思議と熱を帯びていた。
昼間のルカは、子犬のように無邪気で、どこか放っておけない存在だ。
けれど――夜になると、その顔は変わる。
再び月が昇った庭。
花壇の前で水を撒いていたセレナの背後に、またもや影が忍び寄る。
そっと腕が回され、温もりが重なった。
「……ルカ。また来たの?」
「うん。昼間は君が笑ってくれるだけで嬉しいけど……夜は違うんだ」
「違う?」
「君がいないと落ち着かない。子どもの頃みたいに、ずっと隣にいてほしい」
昼の笑顔とは違う、真剣な声音。
月明かりに照らされたルカの瞳は、子どもではなく、一途に恋をする少年のものだった。
「……わがままばかりね」
「わかってる。でも、わがままでもいい。君を想う気持ちは、本物だから」
セレナの胸の奥が、かすかに揺れる。
昼間の幼さと、夜の真剣さ――そのどちらもが、ルカという存在なのだ。
鳥のさえずりが響き、露をまとった花々が陽の光を受けて輝いている。
セレナはバスケットを手に、花壇の様子を確かめながら歩いていた。
「……あれ?」
木陰に座り込んでいる姿に気づく。
ルカが膝を抱えて、少し眠たげにあくびをしていた。
「あなた、またここに来ていたのね」
「ん……セレナに会いたくて」
「夜だけじゃなく、昼も? 本当に子どもみたい」
呆れ声で言いながらも、胸の奥が少し温かくなる。
――夜は甘えて腕に抱きついてくるのに、昼はこうして隣にいるだけで満足そうにしている。
彼の中にある“顔の違い”に、セレナは密かに戸惑いながらも惹かれ始めていた。
「セレナ」
「なに?」
「君が花に触れてるときの顔……すごく好きだよ」
不意に告げられた言葉に、心臓が跳ねる。
ただの幼馴染だと思っていたのに、その眼差しは真剣そのものだった。
「……もう、またそうやって。誰にでも言っているんでしょう?」
「言わないよ。君だけだから」
その答えに、セレナは思わず視線を逸らした。
朝の陽射しは柔らかいのに、頬は不思議と熱を帯びていた。
昼間のルカは、子犬のように無邪気で、どこか放っておけない存在だ。
けれど――夜になると、その顔は変わる。
再び月が昇った庭。
花壇の前で水を撒いていたセレナの背後に、またもや影が忍び寄る。
そっと腕が回され、温もりが重なった。
「……ルカ。また来たの?」
「うん。昼間は君が笑ってくれるだけで嬉しいけど……夜は違うんだ」
「違う?」
「君がいないと落ち着かない。子どもの頃みたいに、ずっと隣にいてほしい」
昼の笑顔とは違う、真剣な声音。
月明かりに照らされたルカの瞳は、子どもではなく、一途に恋をする少年のものだった。
「……わがままばかりね」
「わかってる。でも、わがままでもいい。君を想う気持ちは、本物だから」
セレナの胸の奥が、かすかに揺れる。
昼間の幼さと、夜の真剣さ――そのどちらもが、ルカという存在なのだ。
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