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最終話:ティアラに誓う、ただひとりのあなたへ
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ティアラとは、“ただの飾り”ではない。
それは、未来を見据えた者がかぶる、“誓いの冠”だ。
――そう語ったのは、帝国の王妃・セレナだった。
「リリアナ嬢。あなたは、わたしの息子に何をくださいましたか?」
それは、お茶会の静かな席での問いだった。
「……私は、何も。むしろ、王子様からたくさんのものをいただきました」
「そうでしょうか?」
セレナは微笑む。
「あなたがくれたのは、“未来の希望”です。
あの子の音楽に、花が咲き、言葉に温度が戻り、まなざしに光が宿った。
……そのすべては、あなたがいてくれたから。」
その言葉を、リリアナは一生忘れないだろう。
ずっと、自分は誰かに“見られていない”と思っていた。
でも、ちゃんと見てくれていた人がいた。
王子だけじゃない。
ソフィも、リオも、カミルも、王妃も――そして、自分自身も。
***
帝国の“星祭の日”。
国を代表する者たちが、大聖堂に集う日。
レオンハルトは、その中央でリリアナを待っていた。
その姿は、まるで銀の星。
静かに、でも確かに、希望をたたえる青年のまなざしだった。
リリアナは、赤いリボンとともに、
王妃からも認められた月のティアラを髪にのせていた。
大理石の床に、ふたりの足音が響く。
誰もが息をのむ中で、レオンハルトは跪く。
「リリアナ・フローレンティア。
あなたの夢、涙、優しさ、そして勇気に、私は出会いました。
この先、どんな日々も、あなたの隣で生きていきたい。
どうか、私の未来を受け取ってくれますか?」
静かな空気のなかで、リリアナは一歩、前へ進む。
「……はい。
あなたと出会えて、よかった。
恋をして、失って、そしてまた信じた自分を、今は誇りに思えます。
わたしの幸せは、あなたのそばにあります」
ふたりが見つめ合ったとき、
天井のステンドグラスから差し込む光が、虹のようにふたりを照らした。
あの赤いリボンは、いまや誓いのしるし。
夢見がちな令嬢が、
“夢を叶える人”になった瞬間だった。
***
その後のことは、物語には描かれていない。
でも、誰もが知っていた。
ふたりが幸せになったということを。
たくさん笑って、たまにすれ違って、でも毎日手をつないで――
(Fin.)
それは、未来を見据えた者がかぶる、“誓いの冠”だ。
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「そうでしょうか?」
セレナは微笑む。
「あなたがくれたのは、“未来の希望”です。
あの子の音楽に、花が咲き、言葉に温度が戻り、まなざしに光が宿った。
……そのすべては、あなたがいてくれたから。」
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***
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誰もが息をのむ中で、レオンハルトは跪く。
「リリアナ・フローレンティア。
あなたの夢、涙、優しさ、そして勇気に、私は出会いました。
この先、どんな日々も、あなたの隣で生きていきたい。
どうか、私の未来を受け取ってくれますか?」
静かな空気のなかで、リリアナは一歩、前へ進む。
「……はい。
あなたと出会えて、よかった。
恋をして、失って、そしてまた信じた自分を、今は誇りに思えます。
わたしの幸せは、あなたのそばにあります」
ふたりが見つめ合ったとき、
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あの赤いリボンは、いまや誓いのしるし。
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