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揺るがない気持ち
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ゴールデンウィークに入ったせいか、電車は空いていた。わたしは空いている席に腰掛け、荷物を足元に置いた。
将吾さんの着替えやタオル類、念のためにコップや歯ブラシも持ってきた。いつ使えるかわからないけれども、用意しておいたほうがいいだろうと思ったのだ。
受付で記名し、ナンバープレートをもらう。ナースステーションの前を通るときに、看護師に声をかけられた。
「お義兄さんいらしてますよ」
どくんと胸が波打つ。将也さんがいることは覚悟していたはずだった。それなのにどうして、体はこうも反応するのか。
躊躇いつつも病室のドアをノックする。少し間が空いて「はい」と返事があり、ドアを開けて中をのぞいた。
将也さんが将吾さんのベッドの横に座っていた。
何も言わずに近づく。将也さんが気がつき、こちらを見た。
「七海ちゃん」
声をかけられても返事はせず、会釈にとどめる。
「昨日退院したばかりなのに悪いな」
「いえ」
最低限の返事だけして、ベッドの上の将吾さんを見る。昨日と様子は変わらなさそうだ。
「全部、安定してるって」
「そうですか」
わたしは将吾さんから目を離さずに言った。将也さんの気配に敏感になる自分が、嫌で仕方がない。
「あのさ、ちょっと湾和室いかないか? 話があるんだけど」
話すことなどない。そう思いつつも、わたしの返事を待っている将也さんを無視することもできない。わたしは渋々うなずき、立ち上がった将也さんに続いて病室を出た。
談話室には誰もいなかった。将也さんは談話室内の自販機でコーヒーを買った。
その後ろ姿が、オーディションで初めて将吾さんを見た日と、重なった。
目の前にいるのは将也さんなのに、背中、腰回りから大きな足まで、すべてがあの日の将吾さんそのもので、わたしは心の中に苦いものが湧くのを感じた。
将也さんはわたしの分のコーヒーも買ってくれた。小銭を出して渡そうとすると「いいから」と断られた。
「体調、どう?」
「大丈夫です」
「無理すんなよ」
「はい、ありがとうございます」
まるで出会った頃のようにぎこちない。互いに距離を測っているようで、その他人行儀がまた苦かった。
「あのさ、こんなときに言うのもどうかとは思ったんだけど……オレ、アメリカ行くことにした」
「え?」
「一からやり直そうと思って」
「そうですか」
「一緒に、来ないか」
わたしは耳を疑った。将也さんに、一緒にアメリカに行かないか、と誘われたのだ。
それは甘い誘惑だった。行けるものならば行きたい。でも、わたしはもう、決めていたのだ。
「いいえ、行きません」
将也さんの顔がみるみる歪む。断られることを想定していなかったのだろう。
「なんで」
将也さんの声がかすれている。わたしは胸がぎりぎりと痛むのを感じた。本当は、将也さんと生きたかった……でもそれは、もう諦めると決めたのだ。
「将吾さんがこんな状態なのに、置いていけません。私、将吾さんを」
「もう愛してないんだろ?」
被せて言われた言葉に、わたしは将也さんを見た。本音を見透かすかのような強い目の光を、逸らさずに受け止める。
バッグからクリアファイルを取り出し、その中の紙を出す。それを広げて、将也さんに見せた。
「今日、帰りに区役所に寄って、婚姻届を出してきます」
将也さんの目が見開かれる。口元に手を当てて考え込む。
「それって、責任感じてってことだよね」
「それも、あります」
「七海、ダメだ」
その口調は将吾さんにそっくりだった。わたしはまた、胸の奥がズキンと痛むのを静かに耐えた。
「そんな理由で結婚しても続かないだろ。
結婚って、ちゃんと愛し合った二人が家族になりますって届け出ることだ。罪悪感や責任感で家族になったって、心が伴ってなきゃ」
そこで将也さんは、一息置いて、ゆっくりと、自分に言い聞かせるように言った。
「将吾が……可哀想だ」
「将也さん」
わたしはまっすぐに将也さんを見た。もう、ひるまない。
「将也さんのこと、大好きです。それは変わりません。これからもきっと、ずっと好きだと思います。でも」
わたしは将吾さんと過ごした日々を思い出した。将吾さんはいつも優しくて、わたしのことを大事にしてくれた。
将也さんとのことがなければ、将吾さんがあんな風になることもなかっただろう。わたしは、将吾さんの最大のコンプレックスを刺激してしまったのだ。
外見も才能も遜色ないのに、常に一番手で愛される兄といつも二番手で認めてもらえない弟。できうる努力を最大限にしても認められない悔しさ、不条理さ。わたしは追い討ちをかえるように、将吾さんを絶望に沈ませてしまったのだ。
「将吾さんをもう一度、愛したいんです」
「七海」
「罪悪感とか責任とかじゃない。ちゃんと、愛する人として、人生のパートナーとして将吾さんを選んで、愛したいんです」
「……」
「わたしは、将吾さんを選びます」
わたしは将也さんを見た。将也さんは唇を噛んで眉根を寄せ、苦しそうな表情をしていた。
しばしの沈黙の後で、将也さんは絞り出すように言った。
「将吾を、選ぶんだな」
「はい」
「オレじゃなくて、将吾なんだな」
「はい」
「わかったよ」
将也さんが立ち上がる。わたしを見下ろすその目が、心なし潤んでいるように見えた。
「将吾……きっと喜んでると思う。ありがとな」
将也さんはそう言って、談話室を出て行った。それが、将也さんを見た、最後だった。
将也さんと話した二日後、わたしは再び将吾さんのお見舞いで病室に訪れた。ベッドサイドに花を飾り、布団を直しながら様子を観察する。
だいぶ痩せたけれども、顔色はいい。担当医も、回復力には太鼓判を押してくれた。
いつもは左中指にはまっているパルスオキシメーターが、今日は右手の人差し指になっていた。
左手の爪が伸びていることに気づき、わたしはバッグから爪切りの入ったポーチを出そうとした。ふと、入れっぱなしにしていた婚姻届が目が止まる。
結局、勇気が出せなくてあの日は区役所に行けず、明日には、明後日には、と先送りにしてしまっている。
ポーチから爪切りを取り出し、将吾さんの左手を手に取る。親指から順にぱちん、ぱちんと爪を切り、中指に触れたときに違和感に気がついた。
将吾さんの中指の腹が固い。こんなに固かったっけと思いながら、中指の腹をそっと撫でる。そのとき、ふと思い当たったことに思わず身震いした。
ギターを弾く人は、弦を押さえる指にタコができやすい。ペンだこと同じだ。将吾さんは楽器を引かない。楽器を、ギターを弾くのは……。
考えを打ち消した。けれども、心に湧いた疑惑は一向に晴れない。ほくろの位置までそっくりな一卵性双生児の、唯一の体の差。
見れば見るほど、目の前で眠っているのが本当は誰なのか、確信を持ってしまう。なのに、それを裏付ける証拠は何もない……指の腹の固さの違いだけという心許なさなのだ。
夕方、義母が見舞いに来た。義母はもちろん、目の前で眠っているのが将吾さんであることを、疑っていない。
「将也ね、一昨日の夜に、突然最終の便でLAに行くって出て行っちゃって。コネも何にもないからすぐ帰ってくるとは思うんだけど」
義母はふう、とため息をついた。さっきから将也さんの愚痴ばかり聞かされている。
「ほんと困るわよねぇ、長男なのにいつまでもフラフラして。
将平にはLAに着いたって連絡きたみたい。親には連絡しないくせに、弟には連絡するのよね、ほんと親心がわからないんだから」
義母の愚痴に、曖昧に頷く。
「将吾?」
義母の声に我にかえった。
「将吾? 将吾!」
将也さんの目が、うっすらと開いていた。ゆっくりと辺りを見回し、目がわたしを捉える。光が戻り、焦点が合った。
「七海、ちゃん」
「ちょっと先生呼んでくる」
義母がバタバタと病室を出て行く。
「七海ちゃん、怪我は?」
かすれた声で喋りながら、将也さんは咳き込んだ。慌てて背中をさすり、用意しておいた水を少し飲んでもらう。
ゆっくりとした瞬き。部屋を見渡し、両手を見て、そして何かを思い出したように聞いてきた。
「将吾はどうした? あいつは大丈夫なのか」
「将吾さんは、元気です」
「そっか、良かった」
バタバタと数人の早足が廊下から聞こえ、すぐに病室の扉が開けられた。
義母が、担当医と看護師を連れて戻ってきたのだ。
担当医と看護師が将也さんの瞳孔や脈を確認している後ろで、義母が泣き崩れる。
「将吾、将吾……、ああ、よかった……」
それを聞いた将也さんが、口を開く。
「お袋、また間違えてる。オレ、将也だよ。将吾じゃない」
将吾さんの着替えやタオル類、念のためにコップや歯ブラシも持ってきた。いつ使えるかわからないけれども、用意しておいたほうがいいだろうと思ったのだ。
受付で記名し、ナンバープレートをもらう。ナースステーションの前を通るときに、看護師に声をかけられた。
「お義兄さんいらしてますよ」
どくんと胸が波打つ。将也さんがいることは覚悟していたはずだった。それなのにどうして、体はこうも反応するのか。
躊躇いつつも病室のドアをノックする。少し間が空いて「はい」と返事があり、ドアを開けて中をのぞいた。
将也さんが将吾さんのベッドの横に座っていた。
何も言わずに近づく。将也さんが気がつき、こちらを見た。
「七海ちゃん」
声をかけられても返事はせず、会釈にとどめる。
「昨日退院したばかりなのに悪いな」
「いえ」
最低限の返事だけして、ベッドの上の将吾さんを見る。昨日と様子は変わらなさそうだ。
「全部、安定してるって」
「そうですか」
わたしは将吾さんから目を離さずに言った。将也さんの気配に敏感になる自分が、嫌で仕方がない。
「あのさ、ちょっと湾和室いかないか? 話があるんだけど」
話すことなどない。そう思いつつも、わたしの返事を待っている将也さんを無視することもできない。わたしは渋々うなずき、立ち上がった将也さんに続いて病室を出た。
談話室には誰もいなかった。将也さんは談話室内の自販機でコーヒーを買った。
その後ろ姿が、オーディションで初めて将吾さんを見た日と、重なった。
目の前にいるのは将也さんなのに、背中、腰回りから大きな足まで、すべてがあの日の将吾さんそのもので、わたしは心の中に苦いものが湧くのを感じた。
将也さんはわたしの分のコーヒーも買ってくれた。小銭を出して渡そうとすると「いいから」と断られた。
「体調、どう?」
「大丈夫です」
「無理すんなよ」
「はい、ありがとうございます」
まるで出会った頃のようにぎこちない。互いに距離を測っているようで、その他人行儀がまた苦かった。
「あのさ、こんなときに言うのもどうかとは思ったんだけど……オレ、アメリカ行くことにした」
「え?」
「一からやり直そうと思って」
「そうですか」
「一緒に、来ないか」
わたしは耳を疑った。将也さんに、一緒にアメリカに行かないか、と誘われたのだ。
それは甘い誘惑だった。行けるものならば行きたい。でも、わたしはもう、決めていたのだ。
「いいえ、行きません」
将也さんの顔がみるみる歪む。断られることを想定していなかったのだろう。
「なんで」
将也さんの声がかすれている。わたしは胸がぎりぎりと痛むのを感じた。本当は、将也さんと生きたかった……でもそれは、もう諦めると決めたのだ。
「将吾さんがこんな状態なのに、置いていけません。私、将吾さんを」
「もう愛してないんだろ?」
被せて言われた言葉に、わたしは将也さんを見た。本音を見透かすかのような強い目の光を、逸らさずに受け止める。
バッグからクリアファイルを取り出し、その中の紙を出す。それを広げて、将也さんに見せた。
「今日、帰りに区役所に寄って、婚姻届を出してきます」
将也さんの目が見開かれる。口元に手を当てて考え込む。
「それって、責任感じてってことだよね」
「それも、あります」
「七海、ダメだ」
その口調は将吾さんにそっくりだった。わたしはまた、胸の奥がズキンと痛むのを静かに耐えた。
「そんな理由で結婚しても続かないだろ。
結婚って、ちゃんと愛し合った二人が家族になりますって届け出ることだ。罪悪感や責任感で家族になったって、心が伴ってなきゃ」
そこで将也さんは、一息置いて、ゆっくりと、自分に言い聞かせるように言った。
「将吾が……可哀想だ」
「将也さん」
わたしはまっすぐに将也さんを見た。もう、ひるまない。
「将也さんのこと、大好きです。それは変わりません。これからもきっと、ずっと好きだと思います。でも」
わたしは将吾さんと過ごした日々を思い出した。将吾さんはいつも優しくて、わたしのことを大事にしてくれた。
将也さんとのことがなければ、将吾さんがあんな風になることもなかっただろう。わたしは、将吾さんの最大のコンプレックスを刺激してしまったのだ。
外見も才能も遜色ないのに、常に一番手で愛される兄といつも二番手で認めてもらえない弟。できうる努力を最大限にしても認められない悔しさ、不条理さ。わたしは追い討ちをかえるように、将吾さんを絶望に沈ませてしまったのだ。
「将吾さんをもう一度、愛したいんです」
「七海」
「罪悪感とか責任とかじゃない。ちゃんと、愛する人として、人生のパートナーとして将吾さんを選んで、愛したいんです」
「……」
「わたしは、将吾さんを選びます」
わたしは将也さんを見た。将也さんは唇を噛んで眉根を寄せ、苦しそうな表情をしていた。
しばしの沈黙の後で、将也さんは絞り出すように言った。
「将吾を、選ぶんだな」
「はい」
「オレじゃなくて、将吾なんだな」
「はい」
「わかったよ」
将也さんが立ち上がる。わたしを見下ろすその目が、心なし潤んでいるように見えた。
「将吾……きっと喜んでると思う。ありがとな」
将也さんはそう言って、談話室を出て行った。それが、将也さんを見た、最後だった。
将也さんと話した二日後、わたしは再び将吾さんのお見舞いで病室に訪れた。ベッドサイドに花を飾り、布団を直しながら様子を観察する。
だいぶ痩せたけれども、顔色はいい。担当医も、回復力には太鼓判を押してくれた。
いつもは左中指にはまっているパルスオキシメーターが、今日は右手の人差し指になっていた。
左手の爪が伸びていることに気づき、わたしはバッグから爪切りの入ったポーチを出そうとした。ふと、入れっぱなしにしていた婚姻届が目が止まる。
結局、勇気が出せなくてあの日は区役所に行けず、明日には、明後日には、と先送りにしてしまっている。
ポーチから爪切りを取り出し、将吾さんの左手を手に取る。親指から順にぱちん、ぱちんと爪を切り、中指に触れたときに違和感に気がついた。
将吾さんの中指の腹が固い。こんなに固かったっけと思いながら、中指の腹をそっと撫でる。そのとき、ふと思い当たったことに思わず身震いした。
ギターを弾く人は、弦を押さえる指にタコができやすい。ペンだこと同じだ。将吾さんは楽器を引かない。楽器を、ギターを弾くのは……。
考えを打ち消した。けれども、心に湧いた疑惑は一向に晴れない。ほくろの位置までそっくりな一卵性双生児の、唯一の体の差。
見れば見るほど、目の前で眠っているのが本当は誰なのか、確信を持ってしまう。なのに、それを裏付ける証拠は何もない……指の腹の固さの違いだけという心許なさなのだ。
夕方、義母が見舞いに来た。義母はもちろん、目の前で眠っているのが将吾さんであることを、疑っていない。
「将也ね、一昨日の夜に、突然最終の便でLAに行くって出て行っちゃって。コネも何にもないからすぐ帰ってくるとは思うんだけど」
義母はふう、とため息をついた。さっきから将也さんの愚痴ばかり聞かされている。
「ほんと困るわよねぇ、長男なのにいつまでもフラフラして。
将平にはLAに着いたって連絡きたみたい。親には連絡しないくせに、弟には連絡するのよね、ほんと親心がわからないんだから」
義母の愚痴に、曖昧に頷く。
「将吾?」
義母の声に我にかえった。
「将吾? 将吾!」
将也さんの目が、うっすらと開いていた。ゆっくりと辺りを見回し、目がわたしを捉える。光が戻り、焦点が合った。
「七海、ちゃん」
「ちょっと先生呼んでくる」
義母がバタバタと病室を出て行く。
「七海ちゃん、怪我は?」
かすれた声で喋りながら、将也さんは咳き込んだ。慌てて背中をさすり、用意しておいた水を少し飲んでもらう。
ゆっくりとした瞬き。部屋を見渡し、両手を見て、そして何かを思い出したように聞いてきた。
「将吾はどうした? あいつは大丈夫なのか」
「将吾さんは、元気です」
「そっか、良かった」
バタバタと数人の早足が廊下から聞こえ、すぐに病室の扉が開けられた。
義母が、担当医と看護師を連れて戻ってきたのだ。
担当医と看護師が将也さんの瞳孔や脈を確認している後ろで、義母が泣き崩れる。
「将吾、将吾……、ああ、よかった……」
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