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❤︎密会❤︎真柴みひろ
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夜遅い時間に、タクシーを飛ばしてホテルに戻った。
帰ってきた主人と夕飯を一緒に頂き、寛いでいた時に、秘書から電話があった。
「みひろ、最終新幹線で名古屋に行ってくる」
「今からですか?」
「ああ、帰りは明日の夕方だな」
荷物を持ってタクシーに乗り込む主人を見送り、もうさすがに帰ってこないだろう時間になってから家を出た。タクシーを拾い、ホテルに戻る。人目を気にしながら、エレベーターに乗り16階へ。
ああ、どうか、どうか…。まだ寝ていませんように。起きて、ノックに気づきますように…。
祈るように気持ちを込めて、ドアを三回ノックした。
しばらく待っても、誰も…出てこなかった。もう、寝てしまったのかもしれない。
こんな時、携帯に電話できれば…。でも、着信履歴を調べられてしまったら、と思うと携帯電話は使えない。
「あの」
後ろから声をかけられて、ビクっとした。
振り返ると若そうな男性が、手にコーヒーの紙カップを持って、心配げな眼差しで見ていた。
「鍵、開かないんですか?ホテルの人呼びましょうか」
「…あ、いえ、大丈夫です…」
「僕、隣の部屋なんで。部屋からフロントに連絡しましょうか?」
「…いえ、大丈夫です。なんでもありませんから」
顔を背け、小走りにその場を去った。ホテルの廊下…照明が暗いから、顔…覚えられていないといいのだけど。
外に出てすぐにタクシーを拾った。うまくいかない時って、何をしてもうまくいかない…。
でも、今日の失敗は次に活かすためにある。次は、次こそは…宇丈さんと、何も気にせず、心も体も満足するくらい愛し合えるように、安全に会えるように最善を尽くそう。
大丈夫。諦めなければ、きっとチャンスは巡ってくる…。
タクシーの中で、はらはらと流れる涙をそのままに…強く、強く決意した。
帰ってきた主人と夕飯を一緒に頂き、寛いでいた時に、秘書から電話があった。
「みひろ、最終新幹線で名古屋に行ってくる」
「今からですか?」
「ああ、帰りは明日の夕方だな」
荷物を持ってタクシーに乗り込む主人を見送り、もうさすがに帰ってこないだろう時間になってから家を出た。タクシーを拾い、ホテルに戻る。人目を気にしながら、エレベーターに乗り16階へ。
ああ、どうか、どうか…。まだ寝ていませんように。起きて、ノックに気づきますように…。
祈るように気持ちを込めて、ドアを三回ノックした。
しばらく待っても、誰も…出てこなかった。もう、寝てしまったのかもしれない。
こんな時、携帯に電話できれば…。でも、着信履歴を調べられてしまったら、と思うと携帯電話は使えない。
「あの」
後ろから声をかけられて、ビクっとした。
振り返ると若そうな男性が、手にコーヒーの紙カップを持って、心配げな眼差しで見ていた。
「鍵、開かないんですか?ホテルの人呼びましょうか」
「…あ、いえ、大丈夫です…」
「僕、隣の部屋なんで。部屋からフロントに連絡しましょうか?」
「…いえ、大丈夫です。なんでもありませんから」
顔を背け、小走りにその場を去った。ホテルの廊下…照明が暗いから、顔…覚えられていないといいのだけど。
外に出てすぐにタクシーを拾った。うまくいかない時って、何をしてもうまくいかない…。
でも、今日の失敗は次に活かすためにある。次は、次こそは…宇丈さんと、何も気にせず、心も体も満足するくらい愛し合えるように、安全に会えるように最善を尽くそう。
大丈夫。諦めなければ、きっとチャンスは巡ってくる…。
タクシーの中で、はらはらと流れる涙をそのままに…強く、強く決意した。
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