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♠︎カウンセリング方法♠︎弘田宇丈
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「思春期の抑圧。表現の規制。感情の封印。他者優先…インナーチャイルドもあるな。それに性のトラウマ…ってとこかな」
「…は?」
「…わかんなくていいよ」
「や、なんかお前、すげぇ頭良さそうなんだけど」
「おい、どういう意味だよ」
思わずお互いに笑いあった。いつものアオらしくない言葉の羅列に、改めてこいつはセラピストでカウンセラーなんだな、と思った。
「まぁ、過去の症例とか色々鑑みてさ、どう対処するかちょっと作戦練らせてくれ」
「ああ」
空になったグラスを店員に向けて上げて、追加注文する。
「泊まりは確定だろ?」
「今の所みひろさん何も言ってこないから…予定通りだと思う」
「わかった」
「もし予定が変わるようならすぐ連絡する」
「ああ、オレも…色々調整あるからさ。変更ある場合は早めに頼むわ」
アオは人気がある。
オレには想像もできないけど…セックスの悩みを持っている人は沢山いて、そういう人たちから絶大な信頼を寄せられている。
以前に「仕事の予約が半年先まで入ってる」と、言っていたような記憶がある。
「悪ぃな、オレのプライベートに付き合わせて」
「何言ってんだよ、今更だろ?」
「や、忙しいだろうなと思ってさ」
「それはお互い様だから気にすんな」
「アオ…」
「ん?」
「…ありがとな」
アオは目元をくしゃっとさせた。
「まだ何にもしてねぇよ?礼を言うのは早いぜ」
「ああ…でもまぁ、なんかいつも力になってもらってるからさ」
「餅は餅屋って言うだろ?こういうのは任せとけ」
「…頼りにしてるよ」
アオは昔からそうだ。何故かアオを前にすると、みんな悩み事や心の内を話してしまう。何でも受け入れてくれるような、そんな安心感がある。
オレも…何度となく助けてもらってる。
「…は?」
「…わかんなくていいよ」
「や、なんかお前、すげぇ頭良さそうなんだけど」
「おい、どういう意味だよ」
思わずお互いに笑いあった。いつものアオらしくない言葉の羅列に、改めてこいつはセラピストでカウンセラーなんだな、と思った。
「まぁ、過去の症例とか色々鑑みてさ、どう対処するかちょっと作戦練らせてくれ」
「ああ」
空になったグラスを店員に向けて上げて、追加注文する。
「泊まりは確定だろ?」
「今の所みひろさん何も言ってこないから…予定通りだと思う」
「わかった」
「もし予定が変わるようならすぐ連絡する」
「ああ、オレも…色々調整あるからさ。変更ある場合は早めに頼むわ」
アオは人気がある。
オレには想像もできないけど…セックスの悩みを持っている人は沢山いて、そういう人たちから絶大な信頼を寄せられている。
以前に「仕事の予約が半年先まで入ってる」と、言っていたような記憶がある。
「悪ぃな、オレのプライベートに付き合わせて」
「何言ってんだよ、今更だろ?」
「や、忙しいだろうなと思ってさ」
「それはお互い様だから気にすんな」
「アオ…」
「ん?」
「…ありがとな」
アオは目元をくしゃっとさせた。
「まだ何にもしてねぇよ?礼を言うのは早いぜ」
「ああ…でもまぁ、なんかいつも力になってもらってるからさ」
「餅は餅屋って言うだろ?こういうのは任せとけ」
「…頼りにしてるよ」
アオは昔からそうだ。何故かアオを前にすると、みんな悩み事や心の内を話してしまう。何でも受け入れてくれるような、そんな安心感がある。
オレも…何度となく助けてもらってる。
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