Love affair〜ラブ アフェア〜

橘 薫

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♠︎セックスセラピー♠︎弘田宇丈

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 場合によってはそうするかも、とは聞いていた。
 だが…セラピーの一環とはいえ、最愛のみひろさんを親友のアオと二人で愛するとは…。
 これって、俗にいう3P…ってヤツだよな?

 ふと、アオのテクニックが気になった。カウンセリングでそっち方面の指導もする、と言っていた。そのアオのカウンセリングが人気、ってことは…。
 もし、みひろさんがアオのやり方を気に入ったら?

 この気持ちを誤魔化すように、みひろさんの
唇を貪り、口内を舌で蹂躙する。M気質が強い彼女が、一番感じるやり方。それをわかってるのは…オレだけだ。

 オレに口内を蹂躙され、足の指をアオに舐め尽くされてみひろさんは感じ始めている。
 時おり体をぴくりと動かし、両手を力なく開いたり閉じたりしながら…どうしたらいいのか決めあぐねているような印象だった。

 唇を離し顔を見ると、閉じた目の端にうっすらと涙が滲んでいる。紅潮した頬。少しだけ空いている唇。その隙間から見える白い歯…めちゃくちゃいやらしくて、そそる顔をしている。

 思わず、両頬を両手でそっと包み…オレと目線が合うように、強制的にオレの方に向かせた。
「宇、丈さ…」
 最後まで言わせず、再び彼女の唇を奪う。舌を絡ませ、吸い、唾液を流し込むと喉を鳴らして飲み込んだ。

 もっと…。
 もっとオレの体液を体の中に取り込ませたい。外からも中からも…オレの匂いをさせて、誰がみひろさんを愛しているのか…わかるように。

 アオの舌は足の指先を舐り終えると、ふくらはぎ、膝の裏…と、少しずつ上がってくる。
 愛おしそうに、狂おしそうに舐め上げるその様子を見ていると…本当にみひろさんに恋をしたんじゃないか、と思うほどだ。

 滑るように優しく撫であげていく手、指の動き。反応を楽しむように、焦らすように、ゆっくりと動く。
 アオの手が腿の内側に伸びると、みひろさんはハッと意識を取り戻したように足をキュッと閉じた。
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