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性癖
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「美彩さん、綺麗です」
「どこが? どんな風に?」
「体の、その、ラインが……柔らかくて、曲線が綺麗」
「ありがとう」
一真くんの腕を取り、指先をわたしの体のラインに沿わせる。
「口先だけじゃなんとも言える。信頼してほしいならちゃんと、体も使って」
「は、はい」
「どこが綺麗だと思ったのか、指でなぞって」
耳元で甘く囁けば、彼は顔を真っ赤にしている……まさか、童貞じゃないよね?
「あの、ここの、ラインと」
震える指が首から肩へのラインをたどる。
「それ、と、ここ」
柔らかな膨らみを、その起点から頂点へと指が辿る。先端の尖は外気に晒されたからか、少しだけ固い。
「それに、ここも」
胸の下から脇腹、そして腰へ。その指をつかまえ、口に含む。
「美彩、さん」
声が掠れている。わたしがこれからどうするのか、何をするのかを推し量ろうとする瞳。
たっぷりの唾液で濡らした彼の二本の指を、そっと胸へ、その先端へと導き、指で摘ませる。
「こうして? 優しく、可愛がるの。そうね……ハムスター、撫でたことある?」
「は、はい」
「女の体は繊細で敏感なの。ハムスターに触れるようにできるだけ優しく、できるだけ過保護に触れて」
「はい……」
おず、と彼が指で先端を撫でる。その柔らかな刺激にわたしの敏感な部分はより硬さを増していく。
ああ。こんな風に教えなければ何一つできないのかしら。プロフェッショナルに頼んだつもりなのに、新人でもいいかと聞かれて構わないとは答えたけれども、ここまで「新人」だなんて思わなかった……。
「どこが? どんな風に?」
「体の、その、ラインが……柔らかくて、曲線が綺麗」
「ありがとう」
一真くんの腕を取り、指先をわたしの体のラインに沿わせる。
「口先だけじゃなんとも言える。信頼してほしいならちゃんと、体も使って」
「は、はい」
「どこが綺麗だと思ったのか、指でなぞって」
耳元で甘く囁けば、彼は顔を真っ赤にしている……まさか、童貞じゃないよね?
「あの、ここの、ラインと」
震える指が首から肩へのラインをたどる。
「それ、と、ここ」
柔らかな膨らみを、その起点から頂点へと指が辿る。先端の尖は外気に晒されたからか、少しだけ固い。
「それに、ここも」
胸の下から脇腹、そして腰へ。その指をつかまえ、口に含む。
「美彩、さん」
声が掠れている。わたしがこれからどうするのか、何をするのかを推し量ろうとする瞳。
たっぷりの唾液で濡らした彼の二本の指を、そっと胸へ、その先端へと導き、指で摘ませる。
「こうして? 優しく、可愛がるの。そうね……ハムスター、撫でたことある?」
「は、はい」
「女の体は繊細で敏感なの。ハムスターに触れるようにできるだけ優しく、できるだけ過保護に触れて」
「はい……」
おず、と彼が指で先端を撫でる。その柔らかな刺激にわたしの敏感な部分はより硬さを増していく。
ああ。こんな風に教えなければ何一つできないのかしら。プロフェッショナルに頼んだつもりなのに、新人でもいいかと聞かれて構わないとは答えたけれども、ここまで「新人」だなんて思わなかった……。
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