93 / 120
第94話 フーマという男
しおりを挟む
「失礼しまーすッ!!」
ディーノは力強く扉を開けて大声で挨拶するという、礼儀が成っているのか成っていないのか分からない行動と共に入室した。
穏やかな日差しが差し込む古い本の匂いが充満した部屋中にディーノの挨拶が響き渡るが、読書を邪魔された書斎の住人はゆっくりと振り向いて下手な笑顔を向ける。
どうやら読書を邪魔されたにも関わらず、気分を害してはいないようだ。
「やあディーノ、待っていたよ」
酷く落ち着いた声である。
決して聞き取れない程小さくは無いが読書を妨げる程大きくも無い、そんなこの空間に最適な声でくたびれたサラリーマン風の男フーマはディーノに話掛けた。
発された声はディーノの鼓膜を優しく撫でた後、本の中に吸い込まれるが如く消えていく。
「宜しくな、フーマ。アンタが俺に座学を教えてくれるんだろ?」
「ああ、ゴンザレスはコッチの方面に弱いし、アンベルトさんも知識は持ち合わせているけど短気で教えるには向いていない。消去法的に僕が君の座学を担当する事に成ったんだ」
「へぇ~……」
ディーノはやたらと自らを他人と比較する男だな、と思った。
前回会った時には禄に話す事が出来ず此れが自己紹介になるのだが、出来れば他人ではなく彼自身の事を、もっと言えば何が好きで何が得意なのかを知りたい所だ。
しかし自分の価値観を押しつけるつもりは無いので、黙って話に耳を傾けた。
「格闘技術を指南できる程腕っ節が強い訳でも無いし、アンベルトさんの様にボスとして心構えなんて説ける立場じゃ無いけど、せめて知識くらいは分かりやすく伝えるつもりだ。どうか期待しないで付いて来てくれ」
次に出た言葉も自己肯定感が無く自分を卑下する内容であったが、ディーノの目には決して見下せる様な人間には見えなかった。
ゴンザレスと同等、若しくはそれ以上の血匂が彼の身体に纏わり付いていたのだ。
「自信無さ気だけどさ……結構な人数殺してるじゃん。其れに、立ち姿も目の動きも全部戦闘用に研ぎ澄まされている。そんなに俺の利き腕は重要?」
「ハハッ、凄いなまさか気付いていた何て。流石はボスの息子だ才能に満ちあふれてる。視線の件は申し分け無い、幼い頃の癖が抜けなくてね」
フーマは乾いた笑いを発して話を紛らわせる。
余程自分を評価されるのが苦手な恥ずかしがり屋なのか、其れとも自分の実力を知られたくない何かしらの事情があるのか。
推し量るのが非常に難しい男である。
「ん? 珍しい形の剣持ってんじゃん。使いすぎて持ち手に手型が付いている、相当な鍛錬を積んでるんだろうな」
ディーノが次に目を付けたのはフーマの腰にぶら下がった珍しい形状の剣、『刀』であった。
柄の部分に巻かれた黒光りする鮫皮を注視してみると、何度も力強く握り振り下ろした跡である手型がうっすらと付いていた。
並の素振りではそのようには成らない、確実に人を斬る為の凄まじい握力が加わった痕である。
「いや、此れは唯お守りとして身につけているだけさ。才能も無い癖に長い間振り回して型が付いちゃただけで、結局物には成らなかった……」
この数秒間でディーノは、昔羽振りの良い儲け話を掴むため磨いた技術によってフーマから貴重な情報を聞き出す。
変わった形状の刀、幼い頃から身体に染みついている目線や身体捌き、そして長年鍛錬を続けている……この事からフーマが何処かの特殊な環境で育った事がほぼ確定した。
加えてどうやら何かに負い目を感じている口ぶりである。
(一応俺に対する悪意は感じられない。でも此れは間違い無く訳ありだな)
ディーノは自分が引き出せる情報は此処までが限度だと見切りを付け、目の前の男を値踏みするのを辞めた。
その下手な笑顔の裏には何やら有りそうだが、短期的な視点に立って考えれば自分に害を及ぼす様な相手では無さそうだ。此処は素直に教えを請おう。
「何言ってんだ、人生此れからだろ? 一緒に何かを物にするため頑張ろうぜ。宜しく頼みますよ、先生」
「どうやら未だ完璧には信頼してくれていない様ですが、一先ずお眼鏡には叶った様ですね。此方こそ宜しくお願いします」
そう言ってディーノが伸ばした手をフーマは握り、2,3回上下に振った。
どうやらフーマも自分が値踏みされている事に気が付いていた様で、ディーノは一瞬謝罪するか迷ったが向こうは大して気にした様子を見せなかったのでそのまま流す。
握られたその手は至る所の皮が剥けてガサガサしており、血豆も大量に存在していた。
本人は卑下して大した事なさげに話していたが、相当な鍛錬を長い期間積み重ねた武人の手である。
(数日前までは自分よりも強い人間なんて殆ど存在しないと思ってたけど、やっぱり想像以上に世界ってのは広いんだな。このフーマって人にも勝てる気がしねえッ)
ディーノは自らの未熟さを痛感して自嘲の笑みを浮かべる。
フーマは細身で身長も其れほど高くは無いが、その細い肉体にははち切れんばかりの筋肉と長年積み重ねた技術が詰まっているのだ。
ゴンザレスが只管にパワーとエネルギーが爆発させているマグマだとするなら、フーマは自身を重ね、叩き、削り落としたダイアモンドの様な男である。
究極の機能美がその肉体には宿っていた。
(だが、教わるのはあくまで座学だ。どれ程の実力なのか見せ貰おうじゃねえかッ)
武力では全く敵わないと悟ったディーノであったが、其れでも負けず嫌いな性格は変わらない。
割と自分の勉学方面の才能には自信があったので、鋭い質問を飛ばして困らせてやろうという悪戯心が浮かんできた。
素直に自分の負けを認めるのは面白く無い。
「じゃあ、早速勉強教えてくれよ。今日は何を教えてくれるんだ?」
「そうだな……ディーノは此処8年間にあった裏社会の主な流れは把握してる? ストリートチルドレンだった時も新聞は読めたかい??」
「いや、あの時は金があれば生きる為に全額回してたから新聞を読む余裕なんて無かった。偶に落ちてる新聞を読んだくらいだな」
「そうか、其れは教え甲斐が有りそうで良いね。じゃあ今回の授業は、現在の裏社会の勢力図を解説するにしよう」
ディーノは力強く扉を開けて大声で挨拶するという、礼儀が成っているのか成っていないのか分からない行動と共に入室した。
穏やかな日差しが差し込む古い本の匂いが充満した部屋中にディーノの挨拶が響き渡るが、読書を邪魔された書斎の住人はゆっくりと振り向いて下手な笑顔を向ける。
どうやら読書を邪魔されたにも関わらず、気分を害してはいないようだ。
「やあディーノ、待っていたよ」
酷く落ち着いた声である。
決して聞き取れない程小さくは無いが読書を妨げる程大きくも無い、そんなこの空間に最適な声でくたびれたサラリーマン風の男フーマはディーノに話掛けた。
発された声はディーノの鼓膜を優しく撫でた後、本の中に吸い込まれるが如く消えていく。
「宜しくな、フーマ。アンタが俺に座学を教えてくれるんだろ?」
「ああ、ゴンザレスはコッチの方面に弱いし、アンベルトさんも知識は持ち合わせているけど短気で教えるには向いていない。消去法的に僕が君の座学を担当する事に成ったんだ」
「へぇ~……」
ディーノはやたらと自らを他人と比較する男だな、と思った。
前回会った時には禄に話す事が出来ず此れが自己紹介になるのだが、出来れば他人ではなく彼自身の事を、もっと言えば何が好きで何が得意なのかを知りたい所だ。
しかし自分の価値観を押しつけるつもりは無いので、黙って話に耳を傾けた。
「格闘技術を指南できる程腕っ節が強い訳でも無いし、アンベルトさんの様にボスとして心構えなんて説ける立場じゃ無いけど、せめて知識くらいは分かりやすく伝えるつもりだ。どうか期待しないで付いて来てくれ」
次に出た言葉も自己肯定感が無く自分を卑下する内容であったが、ディーノの目には決して見下せる様な人間には見えなかった。
ゴンザレスと同等、若しくはそれ以上の血匂が彼の身体に纏わり付いていたのだ。
「自信無さ気だけどさ……結構な人数殺してるじゃん。其れに、立ち姿も目の動きも全部戦闘用に研ぎ澄まされている。そんなに俺の利き腕は重要?」
「ハハッ、凄いなまさか気付いていた何て。流石はボスの息子だ才能に満ちあふれてる。視線の件は申し分け無い、幼い頃の癖が抜けなくてね」
フーマは乾いた笑いを発して話を紛らわせる。
余程自分を評価されるのが苦手な恥ずかしがり屋なのか、其れとも自分の実力を知られたくない何かしらの事情があるのか。
推し量るのが非常に難しい男である。
「ん? 珍しい形の剣持ってんじゃん。使いすぎて持ち手に手型が付いている、相当な鍛錬を積んでるんだろうな」
ディーノが次に目を付けたのはフーマの腰にぶら下がった珍しい形状の剣、『刀』であった。
柄の部分に巻かれた黒光りする鮫皮を注視してみると、何度も力強く握り振り下ろした跡である手型がうっすらと付いていた。
並の素振りではそのようには成らない、確実に人を斬る為の凄まじい握力が加わった痕である。
「いや、此れは唯お守りとして身につけているだけさ。才能も無い癖に長い間振り回して型が付いちゃただけで、結局物には成らなかった……」
この数秒間でディーノは、昔羽振りの良い儲け話を掴むため磨いた技術によってフーマから貴重な情報を聞き出す。
変わった形状の刀、幼い頃から身体に染みついている目線や身体捌き、そして長年鍛錬を続けている……この事からフーマが何処かの特殊な環境で育った事がほぼ確定した。
加えてどうやら何かに負い目を感じている口ぶりである。
(一応俺に対する悪意は感じられない。でも此れは間違い無く訳ありだな)
ディーノは自分が引き出せる情報は此処までが限度だと見切りを付け、目の前の男を値踏みするのを辞めた。
その下手な笑顔の裏には何やら有りそうだが、短期的な視点に立って考えれば自分に害を及ぼす様な相手では無さそうだ。此処は素直に教えを請おう。
「何言ってんだ、人生此れからだろ? 一緒に何かを物にするため頑張ろうぜ。宜しく頼みますよ、先生」
「どうやら未だ完璧には信頼してくれていない様ですが、一先ずお眼鏡には叶った様ですね。此方こそ宜しくお願いします」
そう言ってディーノが伸ばした手をフーマは握り、2,3回上下に振った。
どうやらフーマも自分が値踏みされている事に気が付いていた様で、ディーノは一瞬謝罪するか迷ったが向こうは大して気にした様子を見せなかったのでそのまま流す。
握られたその手は至る所の皮が剥けてガサガサしており、血豆も大量に存在していた。
本人は卑下して大した事なさげに話していたが、相当な鍛錬を長い期間積み重ねた武人の手である。
(数日前までは自分よりも強い人間なんて殆ど存在しないと思ってたけど、やっぱり想像以上に世界ってのは広いんだな。このフーマって人にも勝てる気がしねえッ)
ディーノは自らの未熟さを痛感して自嘲の笑みを浮かべる。
フーマは細身で身長も其れほど高くは無いが、その細い肉体にははち切れんばかりの筋肉と長年積み重ねた技術が詰まっているのだ。
ゴンザレスが只管にパワーとエネルギーが爆発させているマグマだとするなら、フーマは自身を重ね、叩き、削り落としたダイアモンドの様な男である。
究極の機能美がその肉体には宿っていた。
(だが、教わるのはあくまで座学だ。どれ程の実力なのか見せ貰おうじゃねえかッ)
武力では全く敵わないと悟ったディーノであったが、其れでも負けず嫌いな性格は変わらない。
割と自分の勉学方面の才能には自信があったので、鋭い質問を飛ばして困らせてやろうという悪戯心が浮かんできた。
素直に自分の負けを認めるのは面白く無い。
「じゃあ、早速勉強教えてくれよ。今日は何を教えてくれるんだ?」
「そうだな……ディーノは此処8年間にあった裏社会の主な流れは把握してる? ストリートチルドレンだった時も新聞は読めたかい??」
「いや、あの時は金があれば生きる為に全額回してたから新聞を読む余裕なんて無かった。偶に落ちてる新聞を読んだくらいだな」
「そうか、其れは教え甲斐が有りそうで良いね。じゃあ今回の授業は、現在の裏社会の勢力図を解説するにしよう」
0
あなたにおすすめの小説
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました
髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」
気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。
しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。
「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。
だが……一人きりになったとき、俺は気づく。
唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。
出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。
雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。
これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。
裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか――
運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。
毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります!
期間限定で10時と17時と21時も投稿予定
※表紙のイラストはAIによるイメージです
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる