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第四話 オンラインマッチ③
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ッドオ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”ン”!!!
毎度お馴染みな花火の轟音が空中で弾け、マッチ開始の合図をフィールド全体に響かせる。
「さあ試合開始だ、勝つよ皆ッ!!」
「了解!!」
「おうッ!!」
バンディットの言葉にその他のチームメンバー達が力強く応え、皆一斉にスタート地点から飛び出しフィールドへと駆け出していった。
そして即座にもう完全にリーダーとして認知されたバンディットが仲間達へと指示を出す。
「アーチャーは定石通り最高速で中立地帯へと移動して前線の押し合いに参加してくれ。僕はその直ぐ後ろで敵に姿を見られない様意識しながらレベリングを行う、若し敵が二人以上で上がってきた場合は加勢に入るから直ぐに知らせて」
『分かった。ジェットストリームを使って飛ぶね』
バンディットから出来る限りの速度で前線へ向かえと言われたアーチャーはアイテムの『ジェットストリーム』を使用。
その効果により数秒のチャージを経て彼女の周囲を風の羽衣が包み、次の瞬間その身体を浮き上がらせ一気に数百メートル前方へと運んだ。
一秒でも早く前線へ移動し中立地帯を占拠する事を求められるアーチャーの定石的な初動、ジョットストリームによる超速前進である。
そしてそれから数分もせず前線へ到達したアーチャーより連絡が入る。
『向こうから出て来たのはアーチャー1人ッ。結構上手くてキルするのは無理そうだけど、前線を持ち堪えるだけならいけそう!!』
「分かった。なら無理はしなくて良いからキルされないよう注意しつつ前線を維持して。引くタイミングは此方から知らせる」
バンディットは一先ず現時点でアーチャーに出せる指示を終え、同時に自らの狩り場へ到着した彼はジャングルに入りレベリングを始める。
その手際は当然の如く研ぎ澄まされており、まるで吸い寄せられる様にモンスターのクリティカルポイントへと彼の持つ鉈が振り下ろされていく。
そしてそれから暫く戦況がピクリとも動かない膠着状態へと突入。両チームとも前線を初期位置にキープしながら、先ずはレベリングを行う選択をしたらしい。
しかしその停滞状態であっても、バンディットの瞳はまるで獲物に狙いを定めた狼が如く鋭いままであった。先に喰らい付くのは自分達の側だとこの時既に決めていたのだ。
彼の見据えるこの試合のターニングポイントは、己がレベル6へと到達した瞬間。
『はあッ!? ほんと何なんですかこの人ッ、レベル3で竜の巣に突っ込んでいきましたよ! 初心者なんてレベルじゃない。これじゃ三人で戦ってる様な物です!!』
チームメンバーに何の連絡も無く、明らかに無謀なレベルで竜の巣に入って行くアサシンの反応をマップ上に見つけたウィザードが悲鳴を上げる。
しかしその程度の奇行は織り込み済みのセミプロは一切動揺の色を声に滲ませなかった。
「大丈夫、端から三人だけで試合に勝てるよう作戦は組んでる。ウィザードは動揺せずに魔方陣を溜めてくれ。絶対に勝てるよ」
『……了解しました。貴方がそう言うのなら信じます』
そのバンディットの落ち着き払った声に、ウィザードのもう半分ヤケクソの様に成っていた声へ理性が戻って来る。
本来この手のゲームではチームメンバーの一人でも機能停止すれば勝利が絶望的になる。単純計算で戦力が相手比四分の三にまで減少するのだから当然だ。
しかしそれでも未だ勝てると言い切れる理由。それは彼が使用している、バンディットというジョブの特徴にあった。
バンディットとは日本語で盗賊という意味。
そしてこのジョブにはその名が示す通り、ギルドクラスでありながらウォーリアクラスのジョブ相手だろうと一矢報い得る『盗み』の特殊能力があるのだ。
彼が今設定しているバンディットのジョブスキル『トレジャーイーター』には、敵プレイヤーを倒した時にそのプレイヤーのアイテムを奪えるという効果が存在する。
そしてレベル6に到達すると解放されるブースト『ソウルシーフ』には、そのブーストを乗せた攻撃で敵を倒せば相手プレイヤーが持っていたジョブスキルとステータスの10%を奪えるという全ブースト中トップクラスに強力な追加効果を与えられているのだ。
これらの理由により、バンディットはプレイヤーをキルすればする程本来持てる数に限りのあるスキルやアイテムが増え、ステータスを奪う事で際限無く力を蓄えていく事が可能と成っている。
本来レンジャークラスであるバンディットにはウォーリアクラスのナイトやパラディンとやり合えるだけのステータスは無い。しかしプレイヤーを一人ブースト発動状態でキル出来れば、例えナイトだろうと対等以上に戦えるだけの力が手に入るのだ。
それが、例えエースプレイヤーが機能停止したとしても試合に勝てると彼が言い切る根拠であった。
【レベルアップ レベル6へと到達しました】
その通知が届いた瞬間、バンディットの目の色が変わる。
準備が終ったのだ。このゲームの勝敗全てを握ると言っても過言ではない、最初で最後の作戦の準備が。
「全ての条件整った。これから作戦内容の説明を行います、皆心して聞いて下さいッ」
毎度お馴染みな花火の轟音が空中で弾け、マッチ開始の合図をフィールド全体に響かせる。
「さあ試合開始だ、勝つよ皆ッ!!」
「了解!!」
「おうッ!!」
バンディットの言葉にその他のチームメンバー達が力強く応え、皆一斉にスタート地点から飛び出しフィールドへと駆け出していった。
そして即座にもう完全にリーダーとして認知されたバンディットが仲間達へと指示を出す。
「アーチャーは定石通り最高速で中立地帯へと移動して前線の押し合いに参加してくれ。僕はその直ぐ後ろで敵に姿を見られない様意識しながらレベリングを行う、若し敵が二人以上で上がってきた場合は加勢に入るから直ぐに知らせて」
『分かった。ジェットストリームを使って飛ぶね』
バンディットから出来る限りの速度で前線へ向かえと言われたアーチャーはアイテムの『ジェットストリーム』を使用。
その効果により数秒のチャージを経て彼女の周囲を風の羽衣が包み、次の瞬間その身体を浮き上がらせ一気に数百メートル前方へと運んだ。
一秒でも早く前線へ移動し中立地帯を占拠する事を求められるアーチャーの定石的な初動、ジョットストリームによる超速前進である。
そしてそれから数分もせず前線へ到達したアーチャーより連絡が入る。
『向こうから出て来たのはアーチャー1人ッ。結構上手くてキルするのは無理そうだけど、前線を持ち堪えるだけならいけそう!!』
「分かった。なら無理はしなくて良いからキルされないよう注意しつつ前線を維持して。引くタイミングは此方から知らせる」
バンディットは一先ず現時点でアーチャーに出せる指示を終え、同時に自らの狩り場へ到着した彼はジャングルに入りレベリングを始める。
その手際は当然の如く研ぎ澄まされており、まるで吸い寄せられる様にモンスターのクリティカルポイントへと彼の持つ鉈が振り下ろされていく。
そしてそれから暫く戦況がピクリとも動かない膠着状態へと突入。両チームとも前線を初期位置にキープしながら、先ずはレベリングを行う選択をしたらしい。
しかしその停滞状態であっても、バンディットの瞳はまるで獲物に狙いを定めた狼が如く鋭いままであった。先に喰らい付くのは自分達の側だとこの時既に決めていたのだ。
彼の見据えるこの試合のターニングポイントは、己がレベル6へと到達した瞬間。
『はあッ!? ほんと何なんですかこの人ッ、レベル3で竜の巣に突っ込んでいきましたよ! 初心者なんてレベルじゃない。これじゃ三人で戦ってる様な物です!!』
チームメンバーに何の連絡も無く、明らかに無謀なレベルで竜の巣に入って行くアサシンの反応をマップ上に見つけたウィザードが悲鳴を上げる。
しかしその程度の奇行は織り込み済みのセミプロは一切動揺の色を声に滲ませなかった。
「大丈夫、端から三人だけで試合に勝てるよう作戦は組んでる。ウィザードは動揺せずに魔方陣を溜めてくれ。絶対に勝てるよ」
『……了解しました。貴方がそう言うのなら信じます』
そのバンディットの落ち着き払った声に、ウィザードのもう半分ヤケクソの様に成っていた声へ理性が戻って来る。
本来この手のゲームではチームメンバーの一人でも機能停止すれば勝利が絶望的になる。単純計算で戦力が相手比四分の三にまで減少するのだから当然だ。
しかしそれでも未だ勝てると言い切れる理由。それは彼が使用している、バンディットというジョブの特徴にあった。
バンディットとは日本語で盗賊という意味。
そしてこのジョブにはその名が示す通り、ギルドクラスでありながらウォーリアクラスのジョブ相手だろうと一矢報い得る『盗み』の特殊能力があるのだ。
彼が今設定しているバンディットのジョブスキル『トレジャーイーター』には、敵プレイヤーを倒した時にそのプレイヤーのアイテムを奪えるという効果が存在する。
そしてレベル6に到達すると解放されるブースト『ソウルシーフ』には、そのブーストを乗せた攻撃で敵を倒せば相手プレイヤーが持っていたジョブスキルとステータスの10%を奪えるという全ブースト中トップクラスに強力な追加効果を与えられているのだ。
これらの理由により、バンディットはプレイヤーをキルすればする程本来持てる数に限りのあるスキルやアイテムが増え、ステータスを奪う事で際限無く力を蓄えていく事が可能と成っている。
本来レンジャークラスであるバンディットにはウォーリアクラスのナイトやパラディンとやり合えるだけのステータスは無い。しかしプレイヤーを一人ブースト発動状態でキル出来れば、例えナイトだろうと対等以上に戦えるだけの力が手に入るのだ。
それが、例えエースプレイヤーが機能停止したとしても試合に勝てると彼が言い切る根拠であった。
【レベルアップ レベル6へと到達しました】
その通知が届いた瞬間、バンディットの目の色が変わる。
準備が終ったのだ。このゲームの勝敗全てを握ると言っても過言ではない、最初で最後の作戦の準備が。
「全ての条件整った。これから作戦内容の説明を行います、皆心して聞いて下さいッ」
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