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第六話 イベント④
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彼女の脳内で一体話がどういう道筋を辿ったか皆目見当も付かないが、何故か女性が幕張メッセまで案内してくれるという事に相成った。
同じ場所に行く所だったとは、彼女もバンクエットオブレジェンズのプレイヤーなのだろうか。
とてもゲーム、それも競技性の強いeスポーツをやっている風には見えない。ゲームと聞かれてディズニーツムツムを上げそうな外見だ。
(路地裏とかに連れ込まれそうに成ったら直ぐ逃げよう……)
今一、というより当然だが信頼しきれていない疾風は揺れる金髪の三歩程背後を歩いて行く。他に道案内してくれる人を探すのも面倒だし、道案内を今更断る勇気も無いから。
そうして歩いていくと女性が着ていたパーカーのポケットから携帯を取り出し、何やら通話し始めた。
「ああ、アタシ。いやッ未だ新しいメンバーは見つかってない……いや~実は今ナンパされちゃっててさ。あ? ナンパ、ナンパされたつってんだろ。喧嘩売られたの隠語じゃねえよッ!! …いやッ、タイマンの隠語でもねえわ″!! 男が女をいかがわしい目的で誘うあれだよ!」
電話を掛けた先の相手が出たのか、女性が話し始めた。
やはり類は友を呼ぶのだろう。当然の如くヤンキー映画でしか聞いた事が無い単語が電波間で飛び交っている。
「ふんッ、まあざまあみろって事。お前らに昨日散々馬鹿にされたからな、アタシだって街に出れば引く手数多なんだよ。……え、今何してるかって? 何か幕張まで道案内して欲しいって頼まれたから仕方なく付き合ってやってる。…金は取ってねえよ。ヤキ入れの隠語でもねえわッ、だから何で道案内でんな連想が出来んだよ!! ……殺してもねえわ″″ッ!! てめえら私を何だと思って…………ああ、良さそうなのが居たら取り敢えず話掛けてみる。じゃあ会場集合で。…チッ、クソ男共が」
数度路上である事もお構いなしに怒鳴り声を上げた後、彼女は通話を切り電話をポケットにしまった。そしてその顔は通話前より不機嫌が色濃く成り、より一層近寄り辛く成る。
女子供のみでなく、大の成人男性までもが目を伏せ道を譲ってくるのだから気分は大名行列だ。
しかし正面からはそうでも、斜め後ろから盗み見る分には非常に美しい女性なのだから不思議だった。
化粧っ気が無いのに肌は白くてきめ細かく、切れ長で少し鋭いが目は大きく睫毛も長い。もう少し目尻を柔らかくし愛想良くしたら、それこそ彼女がやたらと拘っているナンパが止まなそうな美女である。
オレも妹という傾国天女で目が慣れていなければ見惚れている所であった。
だがその稀有な魅力にも関わらず、道行く人は皆彼女の顔へ目線を送らぬ様にしている。だから折角の美貌も気付かれる事が無い。
それが少し、路地裏の隅に綺麗な花を見た様な勿体無さを覚えてしまった。
一体何が彼女にこれ程までの威圧感を与えるのだろうか。
眉間に刻まれた深いシワか、ハスキーな大声か、ギラギラとした服装だろうか。いやッ、そもそも身体が発している雰囲気自体がまるでスジ者の様なッ……
「おいッ、お前」
「はッ、はいッ!!」
かなり失礼な事を考えていた所へ話掛けられ、疾風は飛び上がりそうに成りながら返事をした。
後ろから見ている分には眼福物だが、やはり正面を向かれれば凄まじい迫力でまともに目が見られない。
「なんでずっと黙ってんだよ。何か喋れ、気不味いだろうがッ」
お前がずっと電話で喋ってたからだろうか、と正論を言うほど流石に疾風も馬鹿じゃない。女王様が会話をご所望なら召使いの如くそれに応えるのみだ。
しかし、会話と言っても何を話そう。
疾風は悩んだ結果、少し気に成っていた事をこの機に聞いてみる事とした。
「貴方も、ゲームのイベントへ参加するんですか?」
「ああ、今日幕張に行くなんてそれ以外に理由無いだろ」
「てことはやるんですか、バンクエットオブレジェンズ?」
「やらなそうに見えるか?」
「いやッ、その……」
「別に変に気ぃ使わないで良いよ。自分でも似合わねえ事やってるとは分かってるからな。でも、誰より全力で上を目指してるから胸は張らせて貰うぜッ」
「上って事は、プロリーグを目指してるって事ですか?」
「其れだけじゃない。そのもっと上、プロリーグで優勝して世界でも一位になる! それがアタシ達の夢なんだッ」
そう、女性は自信満々に言って笑った。
気心知れた友人ならいざ知らず、全くの他人である自分にこう断言出来るのは余程覚悟を決めている証なのだろう。
疾風はこの時始めて、恐れ以外の感情を彼女に覚えた。
「お前は如何なの?」
「オレ、ですか?」
「そう。お前もイベントに行くなら多少なりともやってんだろ? 何を目標にしてんのかなって。別に唯楽しみたいってだけでも構いやしないけど」
「オレの、目標……」
そう聞かれて、疾風は思いもせず自分の目標について考える事となった。
疾風が一度バンクエットオブレジェンズを辞めると決めておきながら撤回した理由。それは偶々遭遇した、レッドバロンというプレイヤーにリベンジしたいという思いからだ。
そして後にそのレッドバロンについて調べ、どうやらプロリーグで活躍するトッププレイヤーである事を知った。
つまり彼と戦う最も確実なルートは、自分もプロプレイヤーに成りリーグへ参戦するという方法であろう。
しかし、バンクエットオブレジェンズのプロリーグは四人一チームで戦う事と成っている。それ故疾風一人だけではどうしようも無いのだ。
チームを作ろうにも四人もプレイヤーの当てが無いし、そもそも友人の総数自体四人より少ない。そして何処かのチームに入ろうにも、自分のコミュニケーション能力では上手く馴染める気がしなかった。
以上の事を客観的に判断すれば、自分にはプロリーグへの参戦など夢の又夢だろう。
「オレの目標は……昨日負けたレッドバロンってプロプレイヤーに何時かリベンジする事。でもチームメンバーが居ないんでッ、何時か幸運か偶然かでリベンジの機会が巡ってくるのを待ってます」
「何だ、お前昨日のやつに参加してたのか。それに仲間が足りないってのはアタシらと一緒だなッ。ウチも後一人のメンバーを探す為に今日のイベント参加すんだ。お前ウチのチーム入るか?」
「……へッ!? そ、そんな簡単にメンバー決めるんですか?」
「ハハッ、冗談だよ。お前弱っちそうだからな~、もうちょっと勇しい奴を選ぶよッごめんな」
「何か入りたいとすら言ってないのにフラれた気分……オレこう見えても昨日結構良い所までレッドバロンを追い詰めたんですからね!!」
「口だけなら何とでもって奴だ。それにある程度手加減してくれんだろ、プロがパンピーをあんまりボコボコにしてもな」
「まあ、そうかも知れないですね。それに…アサシンを使った初見殺しも次は通じない」
「アサシン? …………………お前、若しかしてッ」
「あ、着いたッ!! 着きましたよ幕張メッセ!!」
疾風がボソッと零した言葉に女性は何か引っ掛かりを覚えた様な表情と成った。
しかし其れに関し彼女が訪ねようとした声は、突如発された疾風の歓声に遮られる。どうやら知らぬ間に幕張メッセの正面まで辿り着いていたらしい。
そしてその少年が如くキラキラと輝く疾風の瞳を見て、彼女はとりあえず今感じた引っ掛かりは脇に置く事とする。
「ありがとうございます! お陰で元の場所に戻って来る事が出来ました。あのまま一人で彷徨ってたら如何成ってた事か」
「おう、もう迷子に成んなよ。アタシは此処で仲間を待つから、さっさと行って楽しんできな」
「あの…最後に名前だけ聞いても良いですか?」
「あん? まあ、良いよ。アタシの名前は凛堂優奈、プレイヤーネームはエイナ。あんたは?」
「オレは群雲疾風、プレイヤーネームはコード・ジーク」
「コード、ジーク? ………………コード・ジークって確か、昨日のッ」
そのプレイヤーネームを聞いて、優奈は再び強い引っ掛かりを覚える。
コード・ジークといえば確か昨日のイベントで無名ながらレッドバロンと接戦に持ち込んだプレイヤーと同じ名前………
「本当助かりました!! じゃあ、又何時かッ!!」
「お”いッ、ちょっ………………………行っちまった」
自分の記憶違いでない事を確かめている内に、疾風が別れの言葉を発する。
其れを聞いて彼女は慌てて呼び止めようとするが、既にその背中は手の届かぬ所へ行った後。
一瞬走って追いかけようかという葛藤が顔に浮かぶ、しかし辞めた。直ぐにその男の姿は人混みへと消え見えなく成ってしまったから。
「まあ、唯同じプレイヤーネームを使ってるだけの可能性もあるもんな……」
そう割り切りの言葉を優奈は呟く。しかしその瞳は未練の熱を伴って、疾風が消えていった方向を暫く見詰め固まっていた。
彼女らのチームが求めていたのは、チームを勝利に導ける圧倒的な力を持ったエースプレイヤーだったから。
同じ場所に行く所だったとは、彼女もバンクエットオブレジェンズのプレイヤーなのだろうか。
とてもゲーム、それも競技性の強いeスポーツをやっている風には見えない。ゲームと聞かれてディズニーツムツムを上げそうな外見だ。
(路地裏とかに連れ込まれそうに成ったら直ぐ逃げよう……)
今一、というより当然だが信頼しきれていない疾風は揺れる金髪の三歩程背後を歩いて行く。他に道案内してくれる人を探すのも面倒だし、道案内を今更断る勇気も無いから。
そうして歩いていくと女性が着ていたパーカーのポケットから携帯を取り出し、何やら通話し始めた。
「ああ、アタシ。いやッ未だ新しいメンバーは見つかってない……いや~実は今ナンパされちゃっててさ。あ? ナンパ、ナンパされたつってんだろ。喧嘩売られたの隠語じゃねえよッ!! …いやッ、タイマンの隠語でもねえわ″!! 男が女をいかがわしい目的で誘うあれだよ!」
電話を掛けた先の相手が出たのか、女性が話し始めた。
やはり類は友を呼ぶのだろう。当然の如くヤンキー映画でしか聞いた事が無い単語が電波間で飛び交っている。
「ふんッ、まあざまあみろって事。お前らに昨日散々馬鹿にされたからな、アタシだって街に出れば引く手数多なんだよ。……え、今何してるかって? 何か幕張まで道案内して欲しいって頼まれたから仕方なく付き合ってやってる。…金は取ってねえよ。ヤキ入れの隠語でもねえわッ、だから何で道案内でんな連想が出来んだよ!! ……殺してもねえわ″″ッ!! てめえら私を何だと思って…………ああ、良さそうなのが居たら取り敢えず話掛けてみる。じゃあ会場集合で。…チッ、クソ男共が」
数度路上である事もお構いなしに怒鳴り声を上げた後、彼女は通話を切り電話をポケットにしまった。そしてその顔は通話前より不機嫌が色濃く成り、より一層近寄り辛く成る。
女子供のみでなく、大の成人男性までもが目を伏せ道を譲ってくるのだから気分は大名行列だ。
しかし正面からはそうでも、斜め後ろから盗み見る分には非常に美しい女性なのだから不思議だった。
化粧っ気が無いのに肌は白くてきめ細かく、切れ長で少し鋭いが目は大きく睫毛も長い。もう少し目尻を柔らかくし愛想良くしたら、それこそ彼女がやたらと拘っているナンパが止まなそうな美女である。
オレも妹という傾国天女で目が慣れていなければ見惚れている所であった。
だがその稀有な魅力にも関わらず、道行く人は皆彼女の顔へ目線を送らぬ様にしている。だから折角の美貌も気付かれる事が無い。
それが少し、路地裏の隅に綺麗な花を見た様な勿体無さを覚えてしまった。
一体何が彼女にこれ程までの威圧感を与えるのだろうか。
眉間に刻まれた深いシワか、ハスキーな大声か、ギラギラとした服装だろうか。いやッ、そもそも身体が発している雰囲気自体がまるでスジ者の様なッ……
「おいッ、お前」
「はッ、はいッ!!」
かなり失礼な事を考えていた所へ話掛けられ、疾風は飛び上がりそうに成りながら返事をした。
後ろから見ている分には眼福物だが、やはり正面を向かれれば凄まじい迫力でまともに目が見られない。
「なんでずっと黙ってんだよ。何か喋れ、気不味いだろうがッ」
お前がずっと電話で喋ってたからだろうか、と正論を言うほど流石に疾風も馬鹿じゃない。女王様が会話をご所望なら召使いの如くそれに応えるのみだ。
しかし、会話と言っても何を話そう。
疾風は悩んだ結果、少し気に成っていた事をこの機に聞いてみる事とした。
「貴方も、ゲームのイベントへ参加するんですか?」
「ああ、今日幕張に行くなんてそれ以外に理由無いだろ」
「てことはやるんですか、バンクエットオブレジェンズ?」
「やらなそうに見えるか?」
「いやッ、その……」
「別に変に気ぃ使わないで良いよ。自分でも似合わねえ事やってるとは分かってるからな。でも、誰より全力で上を目指してるから胸は張らせて貰うぜッ」
「上って事は、プロリーグを目指してるって事ですか?」
「其れだけじゃない。そのもっと上、プロリーグで優勝して世界でも一位になる! それがアタシ達の夢なんだッ」
そう、女性は自信満々に言って笑った。
気心知れた友人ならいざ知らず、全くの他人である自分にこう断言出来るのは余程覚悟を決めている証なのだろう。
疾風はこの時始めて、恐れ以外の感情を彼女に覚えた。
「お前は如何なの?」
「オレ、ですか?」
「そう。お前もイベントに行くなら多少なりともやってんだろ? 何を目標にしてんのかなって。別に唯楽しみたいってだけでも構いやしないけど」
「オレの、目標……」
そう聞かれて、疾風は思いもせず自分の目標について考える事となった。
疾風が一度バンクエットオブレジェンズを辞めると決めておきながら撤回した理由。それは偶々遭遇した、レッドバロンというプレイヤーにリベンジしたいという思いからだ。
そして後にそのレッドバロンについて調べ、どうやらプロリーグで活躍するトッププレイヤーである事を知った。
つまり彼と戦う最も確実なルートは、自分もプロプレイヤーに成りリーグへ参戦するという方法であろう。
しかし、バンクエットオブレジェンズのプロリーグは四人一チームで戦う事と成っている。それ故疾風一人だけではどうしようも無いのだ。
チームを作ろうにも四人もプレイヤーの当てが無いし、そもそも友人の総数自体四人より少ない。そして何処かのチームに入ろうにも、自分のコミュニケーション能力では上手く馴染める気がしなかった。
以上の事を客観的に判断すれば、自分にはプロリーグへの参戦など夢の又夢だろう。
「オレの目標は……昨日負けたレッドバロンってプロプレイヤーに何時かリベンジする事。でもチームメンバーが居ないんでッ、何時か幸運か偶然かでリベンジの機会が巡ってくるのを待ってます」
「何だ、お前昨日のやつに参加してたのか。それに仲間が足りないってのはアタシらと一緒だなッ。ウチも後一人のメンバーを探す為に今日のイベント参加すんだ。お前ウチのチーム入るか?」
「……へッ!? そ、そんな簡単にメンバー決めるんですか?」
「ハハッ、冗談だよ。お前弱っちそうだからな~、もうちょっと勇しい奴を選ぶよッごめんな」
「何か入りたいとすら言ってないのにフラれた気分……オレこう見えても昨日結構良い所までレッドバロンを追い詰めたんですからね!!」
「口だけなら何とでもって奴だ。それにある程度手加減してくれんだろ、プロがパンピーをあんまりボコボコにしてもな」
「まあ、そうかも知れないですね。それに…アサシンを使った初見殺しも次は通じない」
「アサシン? …………………お前、若しかしてッ」
「あ、着いたッ!! 着きましたよ幕張メッセ!!」
疾風がボソッと零した言葉に女性は何か引っ掛かりを覚えた様な表情と成った。
しかし其れに関し彼女が訪ねようとした声は、突如発された疾風の歓声に遮られる。どうやら知らぬ間に幕張メッセの正面まで辿り着いていたらしい。
そしてその少年が如くキラキラと輝く疾風の瞳を見て、彼女はとりあえず今感じた引っ掛かりは脇に置く事とする。
「ありがとうございます! お陰で元の場所に戻って来る事が出来ました。あのまま一人で彷徨ってたら如何成ってた事か」
「おう、もう迷子に成んなよ。アタシは此処で仲間を待つから、さっさと行って楽しんできな」
「あの…最後に名前だけ聞いても良いですか?」
「あん? まあ、良いよ。アタシの名前は凛堂優奈、プレイヤーネームはエイナ。あんたは?」
「オレは群雲疾風、プレイヤーネームはコード・ジーク」
「コード、ジーク? ………………コード・ジークって確か、昨日のッ」
そのプレイヤーネームを聞いて、優奈は再び強い引っ掛かりを覚える。
コード・ジークといえば確か昨日のイベントで無名ながらレッドバロンと接戦に持ち込んだプレイヤーと同じ名前………
「本当助かりました!! じゃあ、又何時かッ!!」
「お”いッ、ちょっ………………………行っちまった」
自分の記憶違いでない事を確かめている内に、疾風が別れの言葉を発する。
其れを聞いて彼女は慌てて呼び止めようとするが、既にその背中は手の届かぬ所へ行った後。
一瞬走って追いかけようかという葛藤が顔に浮かぶ、しかし辞めた。直ぐにその男の姿は人混みへと消え見えなく成ってしまったから。
「まあ、唯同じプレイヤーネームを使ってるだけの可能性もあるもんな……」
そう割り切りの言葉を優奈は呟く。しかしその瞳は未練の熱を伴って、疾風が消えていった方向を暫く見詰め固まっていた。
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