8 / 21
本章
8.必要悪
しおりを挟む
「アリソン、私に対する悪評が流れているみたいなの。何か知っている?」
「いいえ、何も存じません」
「そう。社交界ではかなり広まっているみたいだから知っているのかと思ったんだけど」
「王妃様の側近であり、王女殿下の教育係である私を前に殿下の悪口を言う馬鹿はいないでしょう」
「・・・・・それもそうね」
だけど、学校ではでは当然のように私の噂をしていた。
侮られている。私になら何をしても、何を言ってもいいとどうして思えるのだろうか?
「どうして、悪評なんか流れたんだろう」
「殿下がΩだからですよ」
「私はΩだと公表していないわ」
「それでも、本能で嫌悪しているのでしょう。Ωというものを。殿下、それだけΩは忌み嫌われる存在なのです。だから、絶対にバレないようにしましょうね」
「ええ」
バレたら酷い目に遭わされるとアリソンは言う。そんな状態で私は幸せになれるのだろうか?
「出しゃばらず、己が何者なのかを意識して、息を殺してこれからも生きていきましょうね。それが、Ωの生き方ですよ。いいですね、姫様」
そうでなければ何をされるか分からない。
何かをされたとしてもΩは何も言えない。Ωにその資格はない。
Ωは存在するだけで罪深いとアリソンは言う。
本来なら生まれたと同時に殺されなければならなかった存在だったのだ。
それをアリソンが王に内緒にしてくれたことでここまで生かされた。全てはアリソンのおかげでこの命があるらしい。
だから私はアリソンに感謝しなければならないのだ。
でも、こんなに生きづらいのなら一層のこと何も分からない赤ん坊の時に殺してくれた方が良かったのではないかと、アリソンには言えないから時々心の中で思ったりもする。
でも、そうか。
アリソンの言うことを信じるのなら私は何をされても仕方がないのか。たとえ、αに擬態しようとも、私はΩだ。だから何をされても仕方がない存在なのか。
・・・・・Ωは、私は何のために存在しているのだろうか?
†††
「見て、カール様とマリアベル様だわ」
「絵になるお二人よね」
「本当に。あの二人が婚約すればいいのに」
「滅多なことを言う物ではないわ。仮にも王女様なんだから敬わないと」
わざと、聞こえるように彼女たちは言う。聞かせているのだろう。
きっと、ここで私が怒れば癇癪持ちだと責めるのだろう。
私は五歳の時に母に疎まれて離宮に追いやられた。父は一度も私に会いには来ない。
この事実は使用人を通して各家に伝えられ、私は見下してもいい存在になった。
だからきっと、こんなふうに堂々と私を貶しているのだろう。
カールは分からないけど、マリアベルはわざと人に見られる位置でカールにアピールしている。そして、カールもマリアベルを受け入れている。
見る人が見れば、彼女たちが婚約者のようだ。
カールは初めて会った時から私を嫌っていた。
アリソンは私がΩだから、隠していても本能で感じ取って嫌っているのだろ言う。
誰からも嫌われる存在を作るなんて神様は意地悪ね。
でも、共通の敵がいた方が人はまとまるから、きっとそういう存在が必要だったのだろう。
だから、Ωが嫌われるのは仕方のないことだ。いわゆる、必要悪ということだろう。
「ラティーシャ王女殿下」
「何、カール。あなたから声をかけてくるなんて珍しいわね」
思わず嫌味のように言ってしまった。だからか、カールの眉間に皺が寄っている。
でも、同じ学校に通っているのに一緒に行動することもなければ会話をすることもなかった。
時々、カールの婚約者が自分であることを忘れてしまうほどに。
なので、ちょっとした嫌味は仕方がないと思う。
「最近、マリアの物が紛失したり、マリアが怪我をすることが増えています
」
「マリアとはどなたのこと?」
「マリアベル・レゾン侯爵令嬢です」
婚約者でもない令嬢を腕に絡ませているだけではなく、愛称で呼ぶのね。
それも本当の婚約者の前で。
私はこれを咎めてはいけないのだろうか?
「マリアベルの紛失物が多いのと、怪我が多いということだったわね。それをなぜ私に言うの?たた単に彼女がおっちょこちょいなだけでしょう。令嬢たるもの、もう少し落ち着いて行動をなさってはいかが?それとも、あなたに令嬢らしさを求めるカールに問題があるのかしら?」
「私が令嬢らしくないと仰りたいの?私は侯爵家の令嬢ですよ。父は侯爵家嫡男で、母は元伯爵令嬢。その私に向かって王女殿下が血筋に文句をつけるなんて酷いですわ」
私は一言も血筋に文句を言ってない。
それに、その言いようはつまり私の母の血筋に問題があることを指している。
どちらが一番無礼で酷いのかは明白なのに、周りも私を非難するのね。
それに、カールも。
そんなに、睨むことないじゃない。
「いくら王女殿下といえども一貴族に危害を加えるのはいかがなものでしょうか?」
「マリアベルあるいはその使用人は物の管理が不得手で、慌てん坊だから物の紛失が多く、怪我も多い。それだけのことをでしょう。それを私のせいにするの?」
「王女殿下、ご自分の罪をお認めになってはいかがですか?全て、あなたの仕業ですよね」
「お姉様、今謝れば許して差し上げますわ」
「やっていなことに対して謝罪はしないわ」
「まぁ、なんて人なの」
「いくら王女殿下でも平気な顔で危害を加えるなんて許されることじゃないだろ」
「王女殿下としての教育をしっかり受けていらっしゃらないのかもしれないわね」
自分たちだってそうじゃない。
王女に冤罪をふっかけるなんて普通の貴族ならできないし、まずしない。
・・・・・ああ、違うか。私が普通の王女じゃないからできるのか。
私の母は元子爵令嬢で、陛下の寵愛しかない。
その両方に受け入れられず、離宮に追いやられた王女。
何をしても許されるんだ。
「私は、やってないわ。やる理由がないもの」
「理由ならありますよね。俺がマリアと親しいことに嫉妬してる。だから、マリアに危害を加えるのですよね。そのような醜い嫉妬はやめていただきたい。俺とマリアはただの友人で、全てはあなたの誤解です」
カールは何を的外れなことを言っているのだろう。
嫉妬?どうして、私が嫉妬をしないといけないの?
私がいるのに、存在を無視して、婚約者の前で婚約者ではない女性と腕を組むような人に嫉妬なんてしない。だって、愛情なんてカケラも持っていないから。
「誤解を招くような行動をすることに問題があると思うわ。そんなふうに婚約者でもない殿方の腕に抱きついて胸を押し付けるのは令嬢のすることではない。遊女のすることよ。それと、私は嫉妬なんてしない。だって、自分を婚約者として扱わない、最低限の礼儀すら守れない人に愛情なんて抱かないもの」
二人とも怒りで顔を真っ赤にしている。
本当のことを言っただけなのに。怒るようなことを言われたくなければ、こんな馬鹿なこと、しなければいいのに。
「いいえ、何も存じません」
「そう。社交界ではかなり広まっているみたいだから知っているのかと思ったんだけど」
「王妃様の側近であり、王女殿下の教育係である私を前に殿下の悪口を言う馬鹿はいないでしょう」
「・・・・・それもそうね」
だけど、学校ではでは当然のように私の噂をしていた。
侮られている。私になら何をしても、何を言ってもいいとどうして思えるのだろうか?
「どうして、悪評なんか流れたんだろう」
「殿下がΩだからですよ」
「私はΩだと公表していないわ」
「それでも、本能で嫌悪しているのでしょう。Ωというものを。殿下、それだけΩは忌み嫌われる存在なのです。だから、絶対にバレないようにしましょうね」
「ええ」
バレたら酷い目に遭わされるとアリソンは言う。そんな状態で私は幸せになれるのだろうか?
「出しゃばらず、己が何者なのかを意識して、息を殺してこれからも生きていきましょうね。それが、Ωの生き方ですよ。いいですね、姫様」
そうでなければ何をされるか分からない。
何かをされたとしてもΩは何も言えない。Ωにその資格はない。
Ωは存在するだけで罪深いとアリソンは言う。
本来なら生まれたと同時に殺されなければならなかった存在だったのだ。
それをアリソンが王に内緒にしてくれたことでここまで生かされた。全てはアリソンのおかげでこの命があるらしい。
だから私はアリソンに感謝しなければならないのだ。
でも、こんなに生きづらいのなら一層のこと何も分からない赤ん坊の時に殺してくれた方が良かったのではないかと、アリソンには言えないから時々心の中で思ったりもする。
でも、そうか。
アリソンの言うことを信じるのなら私は何をされても仕方がないのか。たとえ、αに擬態しようとも、私はΩだ。だから何をされても仕方がない存在なのか。
・・・・・Ωは、私は何のために存在しているのだろうか?
†††
「見て、カール様とマリアベル様だわ」
「絵になるお二人よね」
「本当に。あの二人が婚約すればいいのに」
「滅多なことを言う物ではないわ。仮にも王女様なんだから敬わないと」
わざと、聞こえるように彼女たちは言う。聞かせているのだろう。
きっと、ここで私が怒れば癇癪持ちだと責めるのだろう。
私は五歳の時に母に疎まれて離宮に追いやられた。父は一度も私に会いには来ない。
この事実は使用人を通して各家に伝えられ、私は見下してもいい存在になった。
だからきっと、こんなふうに堂々と私を貶しているのだろう。
カールは分からないけど、マリアベルはわざと人に見られる位置でカールにアピールしている。そして、カールもマリアベルを受け入れている。
見る人が見れば、彼女たちが婚約者のようだ。
カールは初めて会った時から私を嫌っていた。
アリソンは私がΩだから、隠していても本能で感じ取って嫌っているのだろ言う。
誰からも嫌われる存在を作るなんて神様は意地悪ね。
でも、共通の敵がいた方が人はまとまるから、きっとそういう存在が必要だったのだろう。
だから、Ωが嫌われるのは仕方のないことだ。いわゆる、必要悪ということだろう。
「ラティーシャ王女殿下」
「何、カール。あなたから声をかけてくるなんて珍しいわね」
思わず嫌味のように言ってしまった。だからか、カールの眉間に皺が寄っている。
でも、同じ学校に通っているのに一緒に行動することもなければ会話をすることもなかった。
時々、カールの婚約者が自分であることを忘れてしまうほどに。
なので、ちょっとした嫌味は仕方がないと思う。
「最近、マリアの物が紛失したり、マリアが怪我をすることが増えています
」
「マリアとはどなたのこと?」
「マリアベル・レゾン侯爵令嬢です」
婚約者でもない令嬢を腕に絡ませているだけではなく、愛称で呼ぶのね。
それも本当の婚約者の前で。
私はこれを咎めてはいけないのだろうか?
「マリアベルの紛失物が多いのと、怪我が多いということだったわね。それをなぜ私に言うの?たた単に彼女がおっちょこちょいなだけでしょう。令嬢たるもの、もう少し落ち着いて行動をなさってはいかが?それとも、あなたに令嬢らしさを求めるカールに問題があるのかしら?」
「私が令嬢らしくないと仰りたいの?私は侯爵家の令嬢ですよ。父は侯爵家嫡男で、母は元伯爵令嬢。その私に向かって王女殿下が血筋に文句をつけるなんて酷いですわ」
私は一言も血筋に文句を言ってない。
それに、その言いようはつまり私の母の血筋に問題があることを指している。
どちらが一番無礼で酷いのかは明白なのに、周りも私を非難するのね。
それに、カールも。
そんなに、睨むことないじゃない。
「いくら王女殿下といえども一貴族に危害を加えるのはいかがなものでしょうか?」
「マリアベルあるいはその使用人は物の管理が不得手で、慌てん坊だから物の紛失が多く、怪我も多い。それだけのことをでしょう。それを私のせいにするの?」
「王女殿下、ご自分の罪をお認めになってはいかがですか?全て、あなたの仕業ですよね」
「お姉様、今謝れば許して差し上げますわ」
「やっていなことに対して謝罪はしないわ」
「まぁ、なんて人なの」
「いくら王女殿下でも平気な顔で危害を加えるなんて許されることじゃないだろ」
「王女殿下としての教育をしっかり受けていらっしゃらないのかもしれないわね」
自分たちだってそうじゃない。
王女に冤罪をふっかけるなんて普通の貴族ならできないし、まずしない。
・・・・・ああ、違うか。私が普通の王女じゃないからできるのか。
私の母は元子爵令嬢で、陛下の寵愛しかない。
その両方に受け入れられず、離宮に追いやられた王女。
何をしても許されるんだ。
「私は、やってないわ。やる理由がないもの」
「理由ならありますよね。俺がマリアと親しいことに嫉妬してる。だから、マリアに危害を加えるのですよね。そのような醜い嫉妬はやめていただきたい。俺とマリアはただの友人で、全てはあなたの誤解です」
カールは何を的外れなことを言っているのだろう。
嫉妬?どうして、私が嫉妬をしないといけないの?
私がいるのに、存在を無視して、婚約者の前で婚約者ではない女性と腕を組むような人に嫉妬なんてしない。だって、愛情なんてカケラも持っていないから。
「誤解を招くような行動をすることに問題があると思うわ。そんなふうに婚約者でもない殿方の腕に抱きついて胸を押し付けるのは令嬢のすることではない。遊女のすることよ。それと、私は嫉妬なんてしない。だって、自分を婚約者として扱わない、最低限の礼儀すら守れない人に愛情なんて抱かないもの」
二人とも怒りで顔を真っ赤にしている。
本当のことを言っただけなのに。怒るようなことを言われたくなければ、こんな馬鹿なこと、しなければいいのに。
1
あなたにおすすめの小説
「君は完璧だから、放っておいても大丈夫」と笑った夫。~王宮から私が去ったあと「愛していた」と泣きついても、もう手遅れです~
水上
恋愛
「君は完璧だから、放っておいても大丈夫だ」
夫である王太子はそう笑い、泣き真似が得意な見習い令嬢ばかりを優先した。
王太子妃セシリアは、怒り狂うこともなく、静かに心を閉ざす。
「左様でございますか」
彼女は夫への期待というノイズを遮断し、離縁の準備を始めた。
【完結】男装して会いに行ったら婚約破棄されていたので、近衛として地味に復讐したいと思います。
銀杏鹿
恋愛
次期皇后のアイリスは、婚約者である王に会うついでに驚かせようと、男に変装し近衛として近づく。
しかし、王が自分以外の者と結婚しようとしていると知り、怒りに震えた彼女は、男装を解かないまま、復讐しようと考える。
しかし、男装が完璧過ぎたのか、王の意中の相手やら、王弟殿下やら、その従者に目をつけられてしまい……
地味な私では退屈だったのでしょう? 最強聖騎士団長の溺愛妃になったので、元婚約者はどうぞお好きに
有賀冬馬
恋愛
「君と一緒にいると退屈だ」――そう言って、婚約者の伯爵令息カイル様は、私を捨てた。
選んだのは、華やかで社交的な公爵令嬢。
地味で無口な私には、誰も見向きもしない……そう思っていたのに。
失意のまま辺境へ向かった私が出会ったのは、偶然にも国中の騎士の頂点に立つ、最強の聖騎士団長でした。
「君は、僕にとってかけがえのない存在だ」
彼の優しさに触れ、私の世界は色づき始める。
そして、私は彼の正妃として王都へ……
【完結】英雄様、婚約破棄なさるなら我々もこれにて失礼いたします。
紺
ファンタジー
「婚約者であるニーナと誓いの破棄を望みます。あの女は何もせずのうのうと暮らしていた役立たずだ」
実力主義者のホリックは魔王討伐戦を終結させた褒美として国王に直談判する。どうやら戦争中も優雅に暮らしていたニーナを嫌っており、しかも戦地で出会った聖女との結婚を望んでいた。英雄となった自分に酔いしれる彼の元に、それまで苦楽を共にした仲間たちが寄ってきて……
「「「ならば我々も失礼させてもらいましょう」」」
信頼していた部下たちは唐突にホリックの元を去っていった。
微ざまぁあり。
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜
日々埋没。
ファンタジー
「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」
かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。
その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。
レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。
地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。
「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」
新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。
一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。
やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。
レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる