狂おしいほどに君を愛している

音無砂月

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第Ⅳ章 オルガの願い

57.悪魔付き

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side.リーズナ

「どうして、こんなことに」
どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうしてどうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして、どうして。
「どうしてっ!」
どんっ
机を強く叩きつけても手が痛いだけ。イライラは治まらない。
いつもは部屋に必ず侍女が控えているけど今は誰もいない。学校は退学した。あんな所、通えるわけがない。
記憶は殆ど曖昧で、目が覚めた時は邸にいた。そこで聞かされた話によると憑依されていたそうだ。そして教室で暴れまわったとか。
夢物語でも聞いている気分で信じられなかった。
お父様やお兄様たちの制止を無視して学校に行くとみんなが私を避けるのだ。
「悪魔つき」
クラスメイトにそう言われた。
「こっちに来ないで」
「私たちまで悪魔につかれちゃうじゃない」
既に憑依されていないと訴えても誰も信じてくれない。一度憑依されたのならもう一度憑依されてもおかしくはないし、そんな人と同類に見られたくないとまで言われた。
クラスメイトの私を見る目が耐えられなくて逃げるように邸に帰った。
そこから一目が怖くて部屋から出られなくなった。
「どうして私がこんな目に合わないといけないのよ。私が何をしたっていうのよ」
このままじゃ社交界に出られない。
社交界に出られなければ結婚相手も見つけられないし、行き遅れる。行き遅れた貴族令嬢じゃなんて恥だ。みんなの笑いものじゃない。そんなの耐えられない。
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