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第四章
act 22 ずっと一緒に
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昨夜テンションの上がった賢司と、瑠花の止まらないお喋りのお陰で瞳は殆ど寝ないで仕事に行った。
帰って来て、賢司が自室に篭ってるのを確認した瞳は、朝の分の安定剤を飲んでベッドに倒れ込んだ。
……半分寝ながら気付いた時には、既に賢司が隣りに来ていて、物凄い勢いで瞳に襲いかかって来た。
短パンとショーツを一気に脱がされ、冷たい賢司の身体が触れる。
まだ相当キマッてる。
これはとうとう瞳にも覚醒剤を打つのかなぁ、とまだ寝ぼけたままの回らない頭でも、その危機感だけは感じていた。
けれど賢司は、瞳の花芯にクリームの様なものを塗りだした。
そして瞳の耳元で、興奮しながら囁いた。
「これは麻薬じゃないから、大丈夫だよ」
麻薬じゃないの?
じゃあなんなの?
徐々に瞳の身体に変化が出て来た。
さっきまであんなに拒絶していた身体が、まるで覚醒剤を打たれた時のように、賢司の愛撫に反応する。
覚醒剤じゃない、という事だけは瞳にも辛うじて分かった。
覚醒剤は花芯に塗られたら飛び上がるほどにしみて痛むのだ。何度も賢司に塗られてきたからすぐに分かる。
賢司の手が指が妖しく蠢き、瞳の両方の乳首をつまんだ。
「あっ……い、い……」
「気持ちいいか?これな、媚薬なんだ。高いし滅多に手に入らねぇ代物だけどな、かなり効くらしいよ」
「あっ、あっ、はっ、あ……」
賢司はさも楽しそうに、瞳の両方の乳首に吸い付いてころがす。
それだけで瞳は、何度もイッてしまった。
「ち…くび、もっと……」
「ずいぶん効いたな。ひと塗りで効くって聞いたけどな、瞳にはたっぷりと全部塗ってやるからな」
そう言いながら賢司は、かわいい、かわいい俺の瞳、と、うわ言の様に囁く。
その囁きに瞳は弱い。
賢司にかわいいと言われると、やっぱり嬉しくて、愛してると言われると、本当に幸せになれる。
男と女なんてこんなものなのだろう。
『夫婦喧嘩と襖ははめれば治る』
こんな古いことわざ知ってる人の方が少ないだろうけれど、瞳は何故かそのことわざが頭の中でぐるぐる回転していた。
「安達さんの彼女もやっぱり覚醒剤やらなくなっちゃったらしくて、でもこっちがキマってるのにシラフじゃ合わねぇし、身体が持たねぇもんな」
でもそのよく分からない薬は何なの?
「ホテルなんかで女に塗るとイキまくるって売ってるやつのホンモノバージョンだよ。麻薬じゃないから変にぐるぐるになったりしねぇから大丈夫だよ」
「そう、よく…いろいろ……もってくるね……」
確かに覚醒剤みたいにガクガクにはならなかった…。
でも、乳首だけでイッちゃったよ何度も。
「それが気持ちよかったんだろ?腰すげぇ振ってたもんな」
うん……。
覚醒剤は怖いからイヤだけど、今日のは気持ちよかった。
賢司は何度も瞳の中に入って来てはまだイクのは勿体ない、とばかりに途中でやめる、を繰り返していた。
が、とうとう我慢の限界が来たのだろう、一気に駆け抜けるように腰の動きが早まった。
「うっ、い、いくっ、あ、くっ、で、出ろ……」
「あ、ん…はっ、あっ、あっ……」
瞳の中に熱いものが放出され、ふたり同時に果てた。
「はぁー、気持ちよかった……もう一歩も動けません、ごちそうさまでした。燃え尽きました」
賢司の大袈裟だけど、満足しきったその言葉に、瞳も安心してこれで悪夢から目覚めてくれる、そう思っていた。
結局、賢司には瞳が必要で、とにかく大切な存在なのだということは、しっかりと伝わってきていた。
だから一緒に流されてあげるよ賢司。
地獄も一緒に堕ちてあげる。
でも、覚醒剤はやらないわ、多分あたしはね。
それだけの恐怖心を瞳の心に植え付けたのは賢司、あなたなのだから。
賢司と一緒に歩いて来て、瞳ももう15年は軽く覚醒剤を使ってきた。もちろん瞳自身の意思で欲しいと言った事もあった。
その間に瑠花を産み育てて、その瑠花ももう中学生になった。
だからあたしは変わらなけりゃいけないのよ。賢司、あなたもね。
いつまでもこんな不毛な生活続けてゆく訳にはいかないの。
それが分かる?
普通の生活がどれだけ大事だという事が。
もしその事に気付かないまま覚醒剤の闇に飲み込まれるなら、瞳が賢司を切らなけりゃ生きて行けなくなる時が来るでしょうね。
それだけは何としても避けたい。
覚醒剤なんてなくたって生きられるのよ?
その事に早く気付いて、もっと強くなって私達を支えて生きて。
それが出来なければ未来はないよ。
その時は夏樹に迎えに来てもらって頂戴。
覚醒剤の闇はいつでもその口をぱっくりと開いて堕ちてくる人間を喰らおうとしている。
堕ちたら負けなんだよ。
堕ちる方が簡単だもん。
でも賢司はやっぱり覚醒剤に逃げるのだろう多分これからも。
その時瞳は賢司の傍にいるだろうか?
きっといる。
だって賢司を愛してる。
それだけは何年経っても変わらない瞳の中の感情だった。
帰って来て、賢司が自室に篭ってるのを確認した瞳は、朝の分の安定剤を飲んでベッドに倒れ込んだ。
……半分寝ながら気付いた時には、既に賢司が隣りに来ていて、物凄い勢いで瞳に襲いかかって来た。
短パンとショーツを一気に脱がされ、冷たい賢司の身体が触れる。
まだ相当キマッてる。
これはとうとう瞳にも覚醒剤を打つのかなぁ、とまだ寝ぼけたままの回らない頭でも、その危機感だけは感じていた。
けれど賢司は、瞳の花芯にクリームの様なものを塗りだした。
そして瞳の耳元で、興奮しながら囁いた。
「これは麻薬じゃないから、大丈夫だよ」
麻薬じゃないの?
じゃあなんなの?
徐々に瞳の身体に変化が出て来た。
さっきまであんなに拒絶していた身体が、まるで覚醒剤を打たれた時のように、賢司の愛撫に反応する。
覚醒剤じゃない、という事だけは瞳にも辛うじて分かった。
覚醒剤は花芯に塗られたら飛び上がるほどにしみて痛むのだ。何度も賢司に塗られてきたからすぐに分かる。
賢司の手が指が妖しく蠢き、瞳の両方の乳首をつまんだ。
「あっ……い、い……」
「気持ちいいか?これな、媚薬なんだ。高いし滅多に手に入らねぇ代物だけどな、かなり効くらしいよ」
「あっ、あっ、はっ、あ……」
賢司はさも楽しそうに、瞳の両方の乳首に吸い付いてころがす。
それだけで瞳は、何度もイッてしまった。
「ち…くび、もっと……」
「ずいぶん効いたな。ひと塗りで効くって聞いたけどな、瞳にはたっぷりと全部塗ってやるからな」
そう言いながら賢司は、かわいい、かわいい俺の瞳、と、うわ言の様に囁く。
その囁きに瞳は弱い。
賢司にかわいいと言われると、やっぱり嬉しくて、愛してると言われると、本当に幸せになれる。
男と女なんてこんなものなのだろう。
『夫婦喧嘩と襖ははめれば治る』
こんな古いことわざ知ってる人の方が少ないだろうけれど、瞳は何故かそのことわざが頭の中でぐるぐる回転していた。
「安達さんの彼女もやっぱり覚醒剤やらなくなっちゃったらしくて、でもこっちがキマってるのにシラフじゃ合わねぇし、身体が持たねぇもんな」
でもそのよく分からない薬は何なの?
「ホテルなんかで女に塗るとイキまくるって売ってるやつのホンモノバージョンだよ。麻薬じゃないから変にぐるぐるになったりしねぇから大丈夫だよ」
「そう、よく…いろいろ……もってくるね……」
確かに覚醒剤みたいにガクガクにはならなかった…。
でも、乳首だけでイッちゃったよ何度も。
「それが気持ちよかったんだろ?腰すげぇ振ってたもんな」
うん……。
覚醒剤は怖いからイヤだけど、今日のは気持ちよかった。
賢司は何度も瞳の中に入って来てはまだイクのは勿体ない、とばかりに途中でやめる、を繰り返していた。
が、とうとう我慢の限界が来たのだろう、一気に駆け抜けるように腰の動きが早まった。
「うっ、い、いくっ、あ、くっ、で、出ろ……」
「あ、ん…はっ、あっ、あっ……」
瞳の中に熱いものが放出され、ふたり同時に果てた。
「はぁー、気持ちよかった……もう一歩も動けません、ごちそうさまでした。燃え尽きました」
賢司の大袈裟だけど、満足しきったその言葉に、瞳も安心してこれで悪夢から目覚めてくれる、そう思っていた。
結局、賢司には瞳が必要で、とにかく大切な存在なのだということは、しっかりと伝わってきていた。
だから一緒に流されてあげるよ賢司。
地獄も一緒に堕ちてあげる。
でも、覚醒剤はやらないわ、多分あたしはね。
それだけの恐怖心を瞳の心に植え付けたのは賢司、あなたなのだから。
賢司と一緒に歩いて来て、瞳ももう15年は軽く覚醒剤を使ってきた。もちろん瞳自身の意思で欲しいと言った事もあった。
その間に瑠花を産み育てて、その瑠花ももう中学生になった。
だからあたしは変わらなけりゃいけないのよ。賢司、あなたもね。
いつまでもこんな不毛な生活続けてゆく訳にはいかないの。
それが分かる?
普通の生活がどれだけ大事だという事が。
もしその事に気付かないまま覚醒剤の闇に飲み込まれるなら、瞳が賢司を切らなけりゃ生きて行けなくなる時が来るでしょうね。
それだけは何としても避けたい。
覚醒剤なんてなくたって生きられるのよ?
その事に早く気付いて、もっと強くなって私達を支えて生きて。
それが出来なければ未来はないよ。
その時は夏樹に迎えに来てもらって頂戴。
覚醒剤の闇はいつでもその口をぱっくりと開いて堕ちてくる人間を喰らおうとしている。
堕ちたら負けなんだよ。
堕ちる方が簡単だもん。
でも賢司はやっぱり覚醒剤に逃げるのだろう多分これからも。
その時瞳は賢司の傍にいるだろうか?
きっといる。
だって賢司を愛してる。
それだけは何年経っても変わらない瞳の中の感情だった。
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