人妻♂の僕が部下にNTRれるはずないだろう!

可成

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5 寝取ったはずの上司がダンナにNTRれ返されてた件

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「新開、ごめんなぁ。そういう訳でご覧の通り、りっちゃんはもうず~っと前から俺のなんだ。印付けておいたのに分かんなかったかなあ? ね、りっちゃん♡ 俺とりっちゃんの夫夫ふうふの証、新開にちゃんと見せたんだよね?」
「お゛ッ♡ はへっ♡ み♡ 見へ、たぁ♡ はひ♡ はひぃ♡ これっ♡ こぇ見たよなぁしんかぃっ?♡ ぼく、のぉっ♡ んぉ゛っ♡ ぼくたちのけっこんのしるしっ♡」
「あぁあ゛ッ!ああぁあ゛あ゛ッ!くそっ!死ねッ!鬼畜野郎!!死ね!!!しね御子柴ア!!!」

ぱちゅっ♡ぱちゅっ♡どちゅッ♡どちゅんッ♡

部屋中に響く主任のアヘ声と酷い交尾音に、俺の怒りの咆哮が混ざる。
ああ……ここは地獄だ。

電気ショックで意識が朦朧としてる間に裸に剥かれ、後ろ手に手錠を掛けられた俺は、SM系のAVでしか見ねーような開脚器で両脚をM字固定されたかなりキツい体勢のまま、只々ソファでセックスし始めた2人の姿を強制的に見せられていた。

主任の体はホテルで見た時より更に酷いものになっていた。
首輪と乳首繋げられて、可憐だったガキちんぽは御子柴曰く「フラット貞操帯」とかいうエグい器具を付けられ消失。まん丸の小さいタマだけ残してまるで女の股間にされていた。
縦割れアナルには太くてバカみたいに長いシリコンディルド付きプラグが深々と挿さっていた。それのせいで主任の腹は緩やかに膨らんでて。俺の目の前で御子柴の野郎にプラグをずるんって抜かれ、貞操帯のせいで勃起できない主任は丸いプレートに点在した小さな穴からブシャブシャ潮を撒き散らし、解放されたぽっかりアナルから大量のザーメンを垂れ流し、潮は全部俺の顔にかかった。
ガニ股で仰け反りアクメしたまま帰ってこれない主任のアナルに御子柴が背面座位でデカちんぽ突っ込みながら、自慢げに種明かししていく。俺が来るまでの2日弱、殆どの時間費やして子作り中出しセックスに励んでたこと。子種が着床しやすいようプラグで栓してたこと。主任に俺みたいな変な虫がつかないよう早く妊夫さんになって欲しいこと。

腹が苦しかったって、つまりはそういうことだったんだ。
主任に感じてた違和感全部に合点がいった。
御子柴はマジの糞サイコ野郎だった。男が妊娠できるって本気で信じてる。狂ってやがる……主任は俺が助けられない間に、このど変態鬼畜サイコ野郎にすっかり洗脳されちまったんだ。
俺が……ッ!主任は俺が助けないと……!!

「主任ッ!あんたコイツに騙されてンだよッ!!頼むから目ぇ覚ましてよ…ッ!!一生人に見せらんない体にされてんだぞ?あんたそれで良いのかよ!?」
「ゆきッ♡ はう~~♡ ゆき♡ しゅき♡ おちんぽきもちッ♡ しんかぃ♡ みてッ♡ ぼく、ゆきとなかなおりっ♡ れきたんらっ♡ あうぅ♡ みてくりぇしんかっ♡ あぐぅッ♡」
「全く……さっきから酷い言われようだなあ。当たり前だけど全部同意の上だよ? ピアスを提案したのは俺だけど、無理強いなんてしてない。りっちゃんは俺の気持ちを汲んで快諾してくれたんだ。これには結婚指輪と同じ価値がある。りっちゃんは俺の大切な奥さんで、宝物だよ? りっちゃんが嫌がることなんてする訳ないだろ? そうだよね? りっちゃん♡」
「あ~~——♡ し、しにゃぃッ♡ ユキにされること♡ じぇんぶすきらっ♡ ぉ゛♡ ぴあしゅも♡ う、うれしッ♡ かったあ♡ ぼく♡ ぼくはユキの妻ッ♡ らから♡ ユキのしょゆうぶつ♡ なぇて♡ し♡ しぁわへっ♡ んぉ゛ー~♡ おほお♡ ッオ♡ おんンっ♡」
「いやだ……ッ!嘘だ!!!そんなん嘘だッ!!!」
「りっちゃんりっちゃんッ♡ あーくそ♡ 可愛いッ♡ マン底ぶち抜くくらい突きまくりたいッ♡ りっちゃん♡ 好きだよぉ♡ 一生愛してるからね♡ ふふ♡ おまんこでザーメンごくごく♡ 美味しぃねえ♡ おちんぽすき?」
「あうう゛♡ しゅきッ♡♡ おちんぽっ♡ しゅきらぁ♡」
「新開のちんぽもすき?初めて味わった俺以外のちんぽ、どうだった?」
「はへっ?しんかぃ?なんれ?ちぁう♡ ゆきのッ♡ ゆきのおちんぽがしゅきなんらっ♡ ォ゛♡ ぶっとくへ♡ ながくて♡ けっかんムリムリの♡ おっきぃでこぼこおちんぽ♡ おへそのうらがわっ♡ はふう♡ とろく♡ あかちゃ♡ れきるへや♡ いっぱいパンチれきぅッ♡ はうう♡ ゆきのでっかぃおちんぽらぃひゅきらぁ♡♡ お♡ オほぉお゛っ♡」
「えへへ♡ いっぱい褒めてくれてありがとぉ♡ 嬉しいな♡ 新開のじゃ大好きな結腸抜けなかったんだね♡」
「うるせえ変態野郎ッッ!!!!」

糞!クソクソクソ!!!悔しい。主任、俺のちんぽ思い出せねえの?あんなに気持ちよさそうにしてたじゃん!
あれ全部演技?いやそんな筈ない。主任は、俺の知ってる主任は、真面目で、不器用で、ピュアで儚くて、嘘なんて絶対吐けない可愛い人で───…

「おっ?♡ オぉ゛お?♡ ォぐッ?♡ ごちゅごちゅ♡♡ ひてゔッ♡ ォあー~ッ♡♡?? へんッ♡ ひぎ♡ おへしょのゥ゛らッ♡?? オ゛オ゛ッ!!♡ ヘンらあ゛ッ♡♡ イきかたへんッ??♡ ォあ゛ッ??♡ こぇ違う゛ッ?♡ オ゛!!♡♡ イき方おかぢッ♡♡♡?? おごッ?♡ あぎゃっ♡?! しょんないっぱひッ♡ おちんぽゴンゴンひなぃれエ゛ッ! あがあ♡?! ゆぎ♡ ゆきい゛♡ オ゛ホおお゛ッ♡♡ たしゅけ、オ゛ッ!!ひぎッ♡ ギつッ♡ まんこ叩ききちゅい゛ィいッ!?!♡」

首筋の血管浮かせて怒ったようなイキみ顔で仰け反る主任。えげつないフルネルソンでの容赦ないガン突きでパニックに陥る主任の頭をなでなでしながら、耳にヂュポヂュポ♡舌を出し入れして宥め賺す御子柴を、動けない俺はただギリギリ歯噛みしながら睨み付けることしかできない……

「ンちゅ♡ だめだよりっちゃん♡ 気持ちぃからってオス膣絞りすぎ♡ これじゃ引っかかっちゃダメなとこ引っかけちゃうよ♡ ちんぽ引っ張るときおまんこ吸いつきすぎてこんもりふち盛り上がっちゃってるから♡ 絞め過ぎたらまた前みたいにおまんこ裏返っちゃうよ?りっちゃんの可愛い盛りまんに薔薇が咲いたら困るから…ほら、もうちょっとここ、力抜こうね♡」
「ハ♡うぅう~~ーー~♡ おなかなでなで♡ きもちぃ…♡ おにゃか…♡ いっぱひ♡ らぁ♡ あぅ~♡ こりぇしゅき♡ おくしゅきぃ…♡ イく♡ おあ♡ イくう♡ ゆき♡ ゆきぃ♡ おまんこイくッ♡ めしゅイキしゅるっ♡ あ、ォ゛♡ ほぁあ~ー…っ♡」

ガクガクガクッ♡ビク、ビクンッ♡♡♡♡

消失メスちんぽからだらだら射精しながら、あらぬ方向見上げてアホ面で深イキする主任と、まだまだ余裕たっぷりありそうな絶倫遅漏サイコ野郎。主任がイってる間は動きをピタッと止めて深いマンコイキをじっくり味合わせて……悔しいが御子柴のテクは俺より上だ……嘘みたいなデカマラと、このねちっこいセックスが主任をトリコにしてんのは一目瞭然だった。そうやって長年の夫夫セックスで体から依存させてきたのかコイツは……
はふー♡はふーぅ♡と息が整ってきたところでようやく緩ピストンに変えながら主任の腹をなでなでしてやってる御子柴。

「ぅん♡ おまんこ上手に緩めてイクイクできたね♡ えらいえらい♡ 結腸抜くの気持ちぃねえ♡ りっちゃんオス膣こねこね大好きだもんね♡ 新開にもポルチオしてってお願いしたらよかったのに…」
「馬鹿にしてんのか!!!どうせ俺のちんぽじゃ届かねーーよ!!!デカマラ自慢してんじゃねーー死ね!!!俺の目の前でえっぐぃアナル固めでケツハメ陵辱しやがって!!こんなの洗脳レイプだろ!?一体どんな卑怯な手ぇ使って真面目な主任の事洗脳したんだよ!あぁ!?デカマラで主任の腹膨れて……可哀想だろうが!!!テメーのちんぽで主任の内臓ぶっ壊す気か!?白目むいてんじゃねーかクソが!!!あああ最悪だ!あんたマジで頭イカれてンな!!?」
「…ンあっ?はむうっ♡ んンちゅ♡ ぢゅぱッ♡♡ ヂュるるる゛っ♡ んぷア♡ き♡きひゅはめ♡ キモぢ♡ お゛ッ♡ ひゅき♡ こぇっ♡ んちゅ♡ はふ♡ はふう♡ ひゅきぃ♡ んちゅぷ♡ でぃーぷきしゅすきっ♡ ぷあ♡ お゛♡ お゛んっ♡ あおォ゛おん♡♡♡」
「りっちゃん♡ 縦開きのえっちなオホ口も♡ ぐずぐずに崩れた頭弱そうなアヘ顔も♡ とっても幸せそうですっごく可愛いよ♡ なのに……どこをどう見たらそんな歪んだ光景に映るのかな?」

御子柴が、ゾッとするほど冷たい顔して俺を見下ろす。初めてこいつの本気の負の感情を見た気がした。
御子柴……ついに本性見せやがったな……! 俺はキツい体勢で痺れ始めた両腕に無意識に力を入れる。

「新開。お前自分の立場分かってる? お前〈が〉間男なんだよ? お前〈が〉余計なんだよ? どうしてそんな不遜に振る舞えるんだろう? お前こそが俺とりっちゃんの愛を邪魔する不純物じゃないか。なのに自分勝手な解釈で無理矢理俺を悪者にして……あのね。りっちゃんはおへその裏ゴンゴンされるの大好きなんだって。十年以上かけて奥の気持ち良いトコロ、俺が丹精込めて育ててきたんだから。俺はりっちゃんが苦しむことなんて絶対しない。これは気持ちいい時の顔だ。お前がりっちゃんの事な~んにも知らないだけだ。ね?りっちゃん♡ここ、好きだよね♡」
「ハー~~♡ はぁー~~♡ ほぁ~…♡ しゅきぃ~♡♡♡」

トロォん♡
そんな擬音が似合うくらい溶けたハート目。
セックスの時、俺には一度だってそんな顔見せてくんなかった。
俺なんかより御子柴とのセックスが最高に気持ち良いって全身で表現してる───

「……ッぅ゛、う゛ぇ゛……っ」

ギリギリのとこで、プライドだけて耐えてた絶望感が、裂けた血管から血が吹き出すみたいに次々噴き出して、もうおさえきれない。圧倒的な力の差を見せつけられて、絶望が溢れて、涙になって決壊していく。

「う゛え、ぅ゛、嘘、だあ……ッ!ひぐっ、め、目ぇ覚まして下さいよ主任ん…ッ! 律さんッ! この前俺のちんぽ気持ちぃって言ったじゃん…っ! こ、こんなぐちょどろの朦朧アへ顔じゃなくてさ、すっげえ可愛いトロ顔見せてくれたじゃん!? なあ!こんなエグいセックス覚えちゃだめだよ! 忘れてよっ! あんた10年以上かけてそんなえっちな体にされちゃったのかよ…っ!ぐすっ……酷ぇよ……こんなアナル激弱の雑魚メスオナホに堕とされて…っう゛ぇえぐッ、こんななっちまったら、もぉ元に戻れねぇじゃんかあ…ッ!」

辛すぎ……ゲロ吐きそう……
これが寝取られる側の気持ちなのか?
こんな絶望感、死にたくなる。
好きな人が目の前で他の男にパコられてアヘ顔晒す地獄。
悔しいけど、勝てねえよ……っ!
だって主任、俺のことなんかこれっぽっちも好きじゃねーじゃん…!

「えぐ…ッ…ごん゛な゛に好きな゛の゛に…ッ!!なんでおっ、俺の゛こと無視すん゛の゛ッ!しゅにん゛ッ!おれのこと見てよお゛っ!う゛ぁ゛あ゛ーッ!」

鼻水垂らしながらぐしゃぐしゃの顔で泣き崩れる情けない姿を晒した時、ようやく主任が俺の方を見てくれた。

「はえ…? しん、かぃ? 泣いてる……なんれ…??」
「うーん……」
「ひぐっ、主任がぁっ…ま、まともな恋愛もおできねぇからだよぉっ…!おれ、俺ほんとに好きなのに…っ!初めて本気で好きになったのにっ!超真面目なとこもッ…陰ですげー頑張ってて実は面倒見良いとこもっ!誤解されて割食っても静かに受け止めちまういじらしいとこもっ!厳しいけど優しいとこも!全部すきなんだよおっ!!守ってやりたくなっちゃうんだよおっ!なのに…!なのにいッ!!こんな変態サイコ野郎に捕まって何年も何年も洗脳調教されまくってメス堕ちとかさあ!!!う゛ぇッ、可哀想だよ…!俺が先に好きだったらよかった!!!くそ!くそお!!お前が全部悪ぃんだよ変態鬼畜野郎!!!くそ!!!死ね!!!死ねよ御子柴ア゛!!!」
「ちょっと。酷すぎない? あのなぁ新開、そういうのBSSって言うんだって。〈僕が先に好きだったのに〉ってやつ。まあ先に好きだったのも俺だけど。とにかくお前のは土俵の上にすら立ててない負け犬の遠吠えなんだよ。そもそもお前とりっちゃんは両思いじゃないだろ? りっちゃんは5歳の時からずーーっと俺と愛し合ってるんだよ。無自覚だっただろうけど明らかにりっちゃんは5歳の時からずっと俺のこと愛してたの。りっちゃんは生まれた時から俺と結ばれるって決まってたってこと。分かるか?だからそういうの、後から出てきてキャンキャン吠えても無意味だし余計なお世話だから。そういう独りよがりなのはオナニーだけにしとけ? 自覚ないかな? あ、初恋なんだっけ? 納得~。すごく拗らせてるもんな~。あのさ、はっきり言ってお前カッコ悪いぞ。ほんと迷惑な奴だなあ。」

呆れた声でひでー事言われて、次から次に涙が溢れてきて嗚咽が漏れる。鼻水拭いたいけど手が動かねえ。
悔しいけど……言い返す言葉がない。なんで? 全部図星……なのか? え、全部俺が悪いの? 俺が余計なの?そんな筈ねー…と思う……そもそも時間持ち出すなんて狡ぃよ、そんなの今更どうにもなんねーじゃねえか……ッ

ちんぽピストンが止まってちょっと意識が戻ってきたのか、主任が気遣わしげに俺を見た。

「しんかい、ごめ…っ、ごめん……ぼ、く、のせいで……傷つけて、しまって……。き、君がぼくを、好きになってくれたこと、は嫌じゃ、ない…、…ぼ、ぼくのこと……そんなにひょ、評価、してくれ、て……」
「しゅ、に……ッ」
「でも……君にぼく、は、あげられない……ぼく、僕はユキだけあいしてる、から……ごめんなさい……どうしたら、機嫌治る……?ぼくに、できること、ある……?」

セックスの余韻でなかなか呂律が回らないのか、火照った顔して一語一語、ゆっくり言葉を選びながら俺に心を向けてくれる主任……
多分俺に向けるそれは愛とか恋じゃなくて、可愛い部下に向けた同情と罪悪感からくる優しさなんだろうけど……
それでも主任が俺の事見て、悲しんで、気遣ってくれるのがすげー嬉しい……!
俺は御子柴に罵られたこともすっかり忘れて、現金にも嬉しくて顔がふにゃ、とニヤけちまう。

「しゅにん……♡」
「こらりっちゃん、そういうのがいけないんだよ。可愛い部下なのは分かるけど。中途半端な優しさは良くない。野良猫に餌あげてるのと同じくらい残酷なことなんだよ。」
「俺を野良猫と一緒にすんなっっ!!!」

折角上昇しかけた気分を台無しにすんなヴォケ!テメーはマジで黙ってろ!!!
まさに懐かねー野良猫よろしくキシャー!!と顔と声で威嚇する俺をじっと見て、御子柴は何か思い出したように目を丸くする。

「あ、そうか。お前は犬なんだった。」
「うっせーよ!!!犬でも猫でもムカつくんだよ!!馬鹿にしてんのかテメエ!!!」
「あー違う違う。比喩とかじゃなくて。いいか、良く聞くんだぞ。新開、ウチの番犬にならないか?」
「はあァ???」

急に何言ってンだこいつ???
サイコパス野郎、とうとう言語力までイカレちまったのか?
俺が番犬? 何だよそれ、俺に人間やめろってことかよ?
御子柴は主任のまんこからゆっくりちんぽ抜いて、後ろから主任を抱き竦めた体勢でゆったり話し始める。

「俺たち丁度、可愛いペットを飼いたいと思ってたんだ。お前はあんまり可愛くないけど……新開、お前がウチの番犬になってくれるなら、りっちゃんが望めばお前とりっちゃんがセックスするのも許してあげるよ。お前にとっても悪くない提案だろう?」
「な……なんだよ、それ……」

俺が主任とセックス? は? それってダンナ公認てこと?
こいつ……まさか寝取らせ願望でもあんのか?想像の斜め上いく変態だな……でもコイツ頭イカれてるし……寝取らせ趣味ぐらいあったっておかしくない。

内心オエッと思いつつも、ダンナ公認で主任と不倫できるなんて甘い人参を突然鼻先にぶら下げられた俺は、悔しいながらも思わず前向きな気持ちで甘言に耳を傾けちまう。
けど御子柴一筋らしい主任はそうはいかないみたいだ。ショック受けた感じで、青ざめた顔でオロオロ取り乱す。

「ユキ!? い、嫌だっ! 僕はユキだけの奥さんだっ!」
「うん♡ うん♡ 大丈夫だよりっちゃん♡ りっちゃんは永遠に俺の大切な奥さんだよ♡ ……でも、新開が俺たち二人のペットになったら……ペットに優しくしてあげるのは飼い主の務めだよね? ペットは躾けも大切だけど……何よりちゃんと愛してあげなくちゃ。新開が俺たちの家の立派な番犬になって、りっちゃんが優しくシてあげたいって思った時は、新開にセックスのご褒美あげても全然おかしいことじゃないよね? 新開はね、今日からウチのになるんだよ♡ 」
「…?……??……す、まない……よく、分からないが……そうなの、か? 新開……」
「はッ!?俺!?いやッ、えっ?!俺も分かんないっす……てかそんなん急に言われてもすぐ決めらんねえよ!!」

ほんと何言ってんだこいつ!?ぶっ飛びすぎててついてけねえよ…! 
でも……主任とセックスして良いって……それだけは理解できる。
そしてその1点のみ、俺にとっては何より抗いがたい魅力的な誘惑で……

「ウチの犬になる条件はたった2つ。それさえ守れるなら番犬にしてやってもいいよ」
「条件?」
「そう。1つ目、君は俺たち〈二人〉のペットになること。恋人じゃなくペットね。ペットだから、りっちゃんに寵愛して貰える。りっちゃんが望めばセックスもしていいし、俺と二人でりっちゃんを愛してあげることもできる。その代わり俺たち二人に反抗することは許さないし、俺の居ないところでりっちゃんとセックスするのも許さない。あ、お前の躾は俺がするからね。お前はこの家に住んで、俺とりっちゃんに飼われるんだ。」
「ッンだよそれ!!!人権剥奪かよ!!!」
「勿論この家の中以外でまで犬になれとは要求しない。あくまで俺たち夫夫と3人で接する時だけだ。まぁ、プレイの一環とでも思ってくれれば良いさ」
「~~ッ!!!」
「で、2つ目の条件。りっちゃんの番犬になること。俺が側に居られない時は、お前が他の鹿沼律目当ての輩からりっちゃんを守るんだ。お前みたいなのがこれ以上増えたら、流石に俺も困るからね……」
「は??? それはアンタに言われるまでもなく俺が自主的にやりますけど???」

主任じゃなくこいつに命令されるなんてまっぴらごめんだ!!!俺は俺の意思で主任を守ってやる。
いや、まだペットになるって決めた訳じゃねえけど!!!
でも、コレってチャンスじゃん? その番犬てのにさえなれば、そのうちあいつの条件なんか無視して見えねーとこで主任とセックスできる機会にも恵まれて……そんでうまくいけばコイツの洗脳から主任を救い出す事だってできるかもしれない。
俺が早くも謀反を画策してると、主任も御子柴が言ってることがだんだん理解できてきたのか、セックスの余韻も覚めた感じで困惑しながら御子柴の方振り返ってる。

「……ぁ、あの、ユキ……僕はユキが思うほどモテる事などないから、そんな心配は……」
「りっちゃん。今までもりっちゃんが知らないだけで、りっちゃん狙いの奴らはいっぱい居たんだよ。俺が全部影で片付けてただけで。でも、それも俺一人じゃ限界があるんだなって、今回のことでよく分かったんだ。俺は新開のこと、結構気に入ってるし。りっちゃんも気に入ってるんでしょ? なら新開に身辺警護を手伝って貰った方が合理的だし効率も上がるなと思って」
「ふん……俺のこと馬鹿にしてる割にそういうのは任せるんだな」
「俺は部署が違うからね。営業やってる限りどうしたってりっちゃんを見守り続けることはできない。だから、お前が番犬やってくれたら俺も助かるんだ。俺が手ずから躾けて良いコにしてあげるから、お前には是非番犬になって欲しいな」

ニコニコしながら俺をスカウトする御子柴の背後にはドス黒いモンしか見えない。明言しないだけで絶対に何か企んでるのは明白だ。
それでも俺は、このチャンスにかける。NTRれ返されたらもう一回NTRり直す。
俺さえ主任を落とせたら、世界は万事うまく回るってことだ。主任を救えるのは俺しかいないんだ。

「いいぜ。やってやるよ!俺は今日から主任……とテメエのペットになってやるぜ」
「し、新開……? 本当に、良いのか? それで……」
「主任は、何にも気に病まなくて良いんすよ。俺がやりたいから犬やるんです。だから……俺のこと、うんと可愛がってね。俺、犬でもいいから主任に……律さんに愛されたい…♡」
「新、開……」
「はぁ。調子良い馬鹿犬だな全く……これからの躾けが思いやられるよ……」

キツい体勢のまま必死で身を乗り出して、鼻先にある主任の足の甲に甘えたようにキスしながら、やれやれ。なんて肩竦める御子柴をギッと睨み付ける。

うっせー馬鹿、何とでも言えよ変態鬼畜野郎。
お前が俺を犬にしたこと、絶対後悔させてやるからな!!!



つづく
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