浅海 夕樹の苦悩。

淡雪 理依奈

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0章 雪車夢学園

その日、花は汚された ~プロローグ~

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誰もが、憧れ焦がれる人とは何だろう。

そう聞かれた時にあなたはどう答える?

綺麗でふんわりと舞う髪?
大きなクリクリの目に、人形の様に美しい肌?
紅を擦ったかのように美しい頬?
目は、異国の者の様に青や紫?

それとも、
綺麗で美しくさらさらと伸びやな黒髪?
キリッとした眉を引いた様な美しい目?

スポーツマンの様ながっしりとした体つき?

頭が良く、眼鏡が似合う才女?

どれだけ言葉を重ねても、万人が好む人なんてものはいないんが。
だってそれは趣味、好み、好き不好きでかたれてしまうだろう。
いうなら、
雪咲 優美は、すべて持ち合わせて居なかった。
だって、彼女は天才だったから。 
容姿は平均で成績そこそこ、運動なんかビリに達してしまうだろう。
それに何にしたってそこそこに極める事は努力すれば出来る。

でも、才能があれば人間はその実不可能だったりすることも出来るかもしれない。
そんな、才能を持つ
雪咲 優美は、詩人様な人間だった。

物語を作るのが好きで。
歌詞や、曲を作るのが好きで。
お菓子作りが好きで。
絵や、彫刻が好きで。

創作や、作る。と名の付くものに目が無く1つやって見せれば常人のレベルをすぐに超えてしまう。
そんな彼女は、学校でも少し賞なんかを取っておりそのせいでちらほらとしたいやがらせがあるときもあった。
それでも学生の間、直接的な妨害が無かった理由は一つ。

その才能が、必要無かったから。
学生の授業のカリキュラムでそこまで成績に影響が無く。
大幅な評価がなかったから。

彼女は、他の教科は平均以下も下回って居てだからこそ。
彼女の、その才能に目立って光が当たる事はなかった。

そんな彼女に取って、悲劇か又は喜劇か。

その才能が花開く為の出来事が起きた。

まぁそして、何やかんやで彼女は他人から疎まれて蔑まれて学校を逃げる様に卒業した。


  過去は、過去として捨てる事を選んだ彼女は私立雪車夢学園に入る事を選ぶ。

そこの"少し"可笑しな校風を知るのはまだ後少し…
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