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00. 東の魔王城と双子の誕生
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東の魔王城に双子が生まれた。
フワフワの薄い金色の髪の毛に、青みがかった緑色の瞳をした女の子と男の子。
先に生まれた女の子はロディ、後に生まれた男の子はアレクと名づけられた。
ロディは父親である魔王の血を色濃く受け継いだが、アレクは母親である人間の血を色濃く受け継いでいた。ロディにある小さなツノもアレクにはなく、アレクにある柔らかい白い肌もロディにはなかった。
ロディとアレクの母親は近隣にあるノックス王国の公爵家の娘だった。
後継のいなかった公爵家はアレクを養子にと望んだ。
「とうさまー、かあさまにお会いしたいよー」
「ダメだ。言ったろう? お前の母さまは今は人間の公爵家にいるんだ。魔族のお前が会いに行ったら弟のアレクに迷惑がかかる」
「うー。でも……」
「アレクが、父親が私(魔王)だとバレて公爵家で暮らせなくなったら困るだろう? 」
「むー。アレクばっかりズルイ。お母さまをひとりじめして……」
「我慢しなさい。ロディはお姉ちゃんだろう? 」
「そうだけどー!むむむー」
「ロディはお父さんをひとりじめしてるだろう? お父さんじゃダメだったかな? 」
「むむむむむー、ダメじゃないけど……」
ロディは口を噤む。
本当は家族四人で仲よく暮らしたかった…… 、という小さな望みの言葉はゴクンとのみ込んだ。
フワフワの薄い金色の髪の毛に、青みがかった緑色の瞳をした女の子と男の子。
先に生まれた女の子はロディ、後に生まれた男の子はアレクと名づけられた。
ロディは父親である魔王の血を色濃く受け継いだが、アレクは母親である人間の血を色濃く受け継いでいた。ロディにある小さなツノもアレクにはなく、アレクにある柔らかい白い肌もロディにはなかった。
ロディとアレクの母親は近隣にあるノックス王国の公爵家の娘だった。
後継のいなかった公爵家はアレクを養子にと望んだ。
「とうさまー、かあさまにお会いしたいよー」
「ダメだ。言ったろう? お前の母さまは今は人間の公爵家にいるんだ。魔族のお前が会いに行ったら弟のアレクに迷惑がかかる」
「うー。でも……」
「アレクが、父親が私(魔王)だとバレて公爵家で暮らせなくなったら困るだろう? 」
「むー。アレクばっかりズルイ。お母さまをひとりじめして……」
「我慢しなさい。ロディはお姉ちゃんだろう? 」
「そうだけどー!むむむー」
「ロディはお父さんをひとりじめしてるだろう? お父さんじゃダメだったかな? 」
「むむむむむー、ダメじゃないけど……」
ロディは口を噤む。
本当は家族四人で仲よく暮らしたかった…… 、という小さな望みの言葉はゴクンとのみ込んだ。
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