世界で最も難解なアルゴリズム

ストロングベリー

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「すまん、金曜日に残業なんて」

音川が発する申し訳無さそうな声色は本心から来るものだと、泉はちゃんと分かっていた。とりあえず謝っておけばいいというおざなりさとは感情の深みが違う。
それに、静かに合わされた視線が——優しい。

「本当にいいんですよ。むしろ、嬉しいです」

「残業好きなの?変わったヤツだな」

「違います。早く検証して貰いたかったので」

「そうか。まあこれまでの単体テストでも問題は無かったから、今日は総仕上げだな。検証用サーバーで動きだけ見れたらいいよ。ぱぱっと終わらせて早く帰ろう」

「お急ぎですか?」

「俺?いや、そういうわけじゃ……」音川としては、泉が早く帰りたいだろうと思ってのことだった。残業好きでないというのなら。

「この後、ジムの予約があるとか?」

「それは朝」

「うわ、すごい」

「すごかねぇよ。どうせモーニング食いに駅前の喫茶まで行くからな」

「毎朝モーニングですか?」

2人は話しながらテキパキとテレフォンカンファレンスの機材を片付け、モニター等々の電源を落としたことを確認してから会議室を後にした。
出社する人数が極端に減った今、会議室はほとんど使われておらず、うっかり付けっぱなしにしておくといつまでもそのままになってしまう。

「ウォーキングを兼ねてな。雨なら行かない」

「面倒なんですね」

「うん。ジムの日なら雨でも車で行くけどね」

「僕、いわゆる喫茶のモーニングって食べたことがないです」

「ほんまに?」

「あ。音川さんの関西弁、始めて聞きます」

ドアの傍で立ち止まり、音川は口をあんぐりと開けた。
大阪を離れ20年ほど経った今では、実家の家族や友達と会う時でさえ最初は標準語が出てしまう。それがまさか、職場で、しかも部下の前で咄嗟に関西弁が出てしまうとは自分でも信じがたい。
さらに大阪弁が出るかもしれないと思えば迂闊に口を開けない。いや、別に何の問題もないのだが、またしても『らしくない』自分の行動に少し動揺しそうになり、軽く咳払いをした。

「珍しいな。週末は家族で近所の喫茶でモーニング、定番じゃねーの」

「その、『近所の喫茶』というのが無いですね」

泉は、この外国人顔の男にはなぜかカフェよりも喫茶と言う呼び方がずっとしっくりくると思いながら答えた。

「コーヒーにトーストと卵で400円だろ」

「安すぎません?」

「当時はそんなもんだよ」

脳裏に、小学生の頃家族で行きつけていた喫茶の香りが広がるような気がした。
店中に染み付いたコーヒー豆とトーストの匂い、年季が入ったテーブルに擦れたベルベットのソファ、サイフォンの煮える音、厚切りのトーストには金色の缶に入ったバターがたっぷり塗られじんわり染み込んでいく。レジの壁には、常連たちが画鋲で壁にコーヒーチケットを貼り付けている。
成長した音川を見るたびに「もうコーヒー飲めるんか?ミルク欲しないか?」とからかってくるおばちゃん。

検証用サーバーに向かっている泉が「音川さん、連れて行ってください」と画面を見たまま呟いた。その独り言のようなトーンがすっと耳に入り、ほとんど脊髄反射で「いいよ」と応えた時、音川の脳はまだ実家の近くの純喫茶にいた。
家に帰っても誰も居ない日は一人で寄ったものだ。カウンターにちょこんと腰掛け、ミックスジュースを飲んでいると常連客のおばちゃん達がなにかと構ってくれる。
今思えば、この習慣によって年配者の話を聞く楽しさを覚えたんだろう。

「ほんとですか」

バッと振り返った泉の顔を見て、意識が大阪の喫茶店からオフィスへ引き戻される。
泉があの喫茶店のことを指しているわけがない。今の音川が通う店の話だ。

「いや、どうかな。わざわざ行くもんじゃねぇだろ」

「わざわざ、でなかったら?」

泉は床を軽く蹴り、やや後方にいる音川の元へ椅子ごと移動した。タイルカーペットが敷き詰められた床の上をキャスターが音もなく転がる。

「月曜日ってジムの日ですか?僕、出社するつもりです。13時からの打ち合わせもあるし」腕組みをし、デスクにほとんど腰掛けるようにして立っている音川を見上げる。

「俺もそのつもりだけど、だからなんなの」

「音川さんのジムが終わったら、喫茶に連れて行ってください」

「ここから4駅だぞ」

「たった4駅です」

喫茶に行くくらいで、と再度拒んだが、「会社の方向と同じですから」と泉はなお食い下がる。見上げてくる目に、譲らない意思があった。

「……わかった。連れていくよ。ただし、部内で言うなよ」

「言いません。でも、何かあるんですか?」

「ああ、きみは知らないか。——俺は後輩達と仕事外で交流しないんだ」

どういうことですかと聞きたがる泉に、ウイルス事件についてざっと話した。
当該の新人エンジニアが歪んだ考えを持っていたことは音川からすれば寝耳に水だった。
会社で後輩から敬われるのは喜ばしいことだが——未だになぜ自分が熱狂的なまでに盲信の的とされたのか、いまいち実感がない。
あの日、最初に出社したのが速水だったからウイルスは実行されずに済んだ。もしあの偶然が無かったなら——想像するだけで背筋に冷たいものが流れる。

音川は、人によって態度を変えるような面倒なことはしない。
例の新人をランチに誘ったり雑談していなかったのは、たまたま物理的に近くにいなかった、ただそれだけのこと——意識の外の、なにげない日常だ。
それが、疎外感を感じさせ、会社に大損害を引き起こす行動のきっかけとなった。
そして1人のエンジニアを、犯罪者に変えてしまうところだった。

音川は責任を感じて辞職を申し出た。しかし部長並びに社長からも考え直すよう諭され、今に至る。その時に、もう同じ轍は踏まないと誓ったのだ。

以来、音川の『自然な』フレンドリーさは全て本人によってコントロールされたものになった。笑顔も、発言内容も、すべて仕事の範囲に限られるのだ。

「ああ、それでさっき速水さんがあんなに驚いていたんですね」

「だろうな」

「でも、どうして僕は」キーを叩く音が一瞬止まり、泉がぼそりと言う。「音川さんから、ランチに誘ってくれましたよね」

「そうなんだよなあ」と間延びした返事をし、あ、と思いついたように一呼吸おく。

「阿部に言われたせいかも」

実際のところ今まで忘れていたわけだが、阿部の勧めを無意識のうちに『仕事として』受けたのだと考えれば十分納得できる。
自分が理由のない行動をするなんてありえないのだから。

妙にすっきりとした気分で、音川は続けた。
「さっきも言ったが、これからは俺が阿部の代わりだな。とは言え基本的に在宅勤務だから、泉くんに会うのも年に数回だろう」

「僕は、週2日か3日くらいで出社してます」

「もう完全在宅でいいだろ。教育係の俺が出社してないのに、来る意味ねぇよ」

「では、音川さんが出社する日に合わせて僕も来ていいですか?」

「うん。まあ、この雑誌の発行に合わせて来ているから2ヶ月に1回だな」

「年に6回ですか……」

「たまに研修もやってるからトータルで10回くらいじゃねえかな」

「わかりました。では、まずは月曜の朝ですね。9時頃に駅前でどうです?」

音川は同意し、「連絡先」と端的に言ってスマホを取り出した。
そして「個人用だけど」と付け加えながら、泉の立場なら、上司に個人の連絡先を教えたく無いだろうと思いあたる。今更だが。

「いや、やっぱり止めておこう」取り出したスマホをしまいかけると、「い、要ります!」と泉に勢いよく制止される。

「もちろん誰にも共有しませんし、緊急以外には連絡しませんから、安心してください」

「なんだそれ。ま、部内で俺個人の連絡先を知る唯一の人間になるのは間違いないな。でも泉くんを特別扱いしているつもりはないから、変に隠すことでもないんだけどね」

後半は自分へ向けて言ったようなものだった。
他の後輩と差をつける意図はない。
ただ、そういう流れになってしまっただけだ。

「アップ終わりました。検証開始してください」

「ん、それじゃ遠慮なく」

音川は泉が座るオフィスチェアの背もたれを持ち、グッと後ろへ勢いよく引いて、そのまま数歩下がった。
遊園地のアトラクションのような重力に、泉が楽しげに笑い声を上げた。

「ここで大人しく待っていなさい」

「子供扱いしないでください」と不満に口をとがらせるが、子供みたいに嬌声をあげた後では説得力がない。

泉は言われた通りその場で、先輩エンジニアの見事な逆三角形をした背中を眺めることにした。
正直、手応えはある。様々なシナリオを想定したテストを行い、もちろんエラーやバグは無い。
それなのに、両の掌にじっとりと汗が滲んで、指先が冷たくなってくる。
音川が求めているレベルがどれほど高いかはまだ見えないが、必ず到達して一番弟子になってみせるという覚悟を持って取り組んだ。
その成果が今試されている。
インドでフロントエンドの準備ができるまでの間、速水が仮データを用意した。実際のものより容量が少ないせいもあるが、音川の背中越しに見えている画面上ではページの推移はなめらかだ。今のところは。
しかしもし、音川のレベルで検証することで見えなかった問題が見つかったら……
不安に駆られて泉はうつむいた。

しばらくすると、10本の指で打たれているとは考えられないほど高速に聞こえていたタイピングの音が止まり、音川が振り向いた。

「うん、上出来」

泉がぱっと笑顔になり、「よかった……」と大きな息を吐き出す。
その様子で、初めて音川は後輩の緊張に気がついた。軽口を叩き自信満々な様子で検証環境を準備していたのは、精一杯の強がりだったのかもしれない。
想像でしかないのに、その健気さに胸がざわりとする。

「何も言っていなかったが、高可用性までしっかり考えられている。これは納期が後ろにずれた補填を超えて、かなりのアピールポイントになるよ」

「データベースの構造がそうなっていたので」

「よく気が付いた。俺が設計したんだ。なんせ相手は製薬会社だから慎重になり過ぎることはない。この先の発注を想定して、災害対策のために複数のデータセンターを繋いだ構成にも対応できるようになっている」

「ずいぶん整頓された構成だと思いましたが、さすが……」

「ソースは週末に見ておくよ。まあこんだけ動いてりゃ、何の問題もないけど念のためな。細かい修正の指示をするかもしれないから覚悟しといて」

「ありがとうございます。指示が細かいのは知ってます」

泉は椅子から立ち上がりサーバー前にいる音川の隣に移動してしゃがみ込むと、先輩エンジニアの強靭そうな太ももに少し寄りかかるようにして画面を覗き込んだ。
その時、音川はトンと触れられた重さの感覚と共に自分の左手が何かにくすぐられ、ハッとした。そして正体に気づいて愕然とした。
その手はいつのまにか泉の頭に伸ばされ、指先が栗色の髪の毛を梳いていた。
大慌てで「ごめん」と手を退かし、(くそ、まただ)と内心で悪態をついた。
身体まで、まるで制御を失ったロボットのように勝手に……

「いえ……髪、触られるのは嫌いじゃないです。むしろ……」

「それで、ソースはサーバーにあるのが最新なんだな?」音川は分かりきったことを確認した。今の自分の奇妙な行動を取り繕うために浮かんだセリフはこれだけだ。

「はい……、何か不味い箇所があったら指摘してください」

「うん、あればね」

そのまま黙り込んだ音川を気遣ったのか、「あの」と泉は控えめに声を発した。「僕、月曜のモーニング楽しみです」

「ああ、でもあんまり期待すんな。普通のコーヒーとトーストだよ」

「嬉しくて眠れないかもしれません」

「期待すんなって」

「朝から喫茶店に行くことが始めてなんです。コーヒーチェーン店ならありますが」

「どういう暮らしをしてたらそうなるの」

「こっちが聞きたいですよ。やっぱり、大阪って下町のイメージが……」

「否定はしない。でもモーニング自体が元は西の文化なのかもなあ」

隣で軽口を叩いている泉からは楽しげな空気が漂ってくる。8歳も離れていると返って遠慮がなくなるのか、男性社会にありがちな年齢の上下による対応の差があまり感じられない。丁寧さや音川に対する尊敬の態度は確実にあるが、泉はそういったものを飛び越えてくるような——いや、年齢差の壁の縁に、二人で並んで話し込んでいるような——不思議な対等感。

「さっきみたいに、関西弁で話してくださいよ」

泉のからかうようなリクエストに、グ、と音川は息をつまらせた。

「さっきのは無意識。そもそも、俺、もうそんなに大阪弁で喋れないよ」

「そうなんですか?」

「また不意に出てくることがあるかもしれないけどね。なんだか泉くんと居ると、超自然体になってしまうというか、なーんか調子が狂うんだよな」

「それって、良い意味で、ですか?」

「良くねぇよ。俺は常々、誠実で、責任説明のある論理的な業務態度を心がけてるんだよ。考えもなしに脊髄反射で行動するようなことはしたくないし、できないはずなんだ。それがどうも上手く機能しねぇ感じが……嫌なんだよね、こういうの」

最後の言葉が人気のないオフィスに妙に響いて、音川はその冷たさに驚いたが、もうどうしようもなかった。

「嫌、ですか……」

体温が離れたのを感じて隣を見ると、泉はもたせかけていた上体を離して軽く俯いている。

「いや、言い方が悪かった……な」

慌ててとりなすも、泉の顔からはもう笑顔が消え去っていた。デスクの端を掴む拳は骨が浮き出るほど強く握られ、やや震えているようだった。
自分の発言のせいだろうか——
どうしようもなくその手に触れたくなったが、音川は自分の理性に助けを求めた。
コントロールできないことがあると認知できたのなら、それはもはや問題ではない。理性を働かせて、元の制御状態に戻せばいいだけだ。

「月曜の喫茶店は、やっぱり止めておきます。出社は予定通りしますが」

「ああ、そう」

いずれにせよ音川の予定に変更はない。
ジムに行き、終わり次第いつもの喫茶でモーニングを食べて新聞を読み、13時のインドとの打ち合わせに間に合うよう出社すればいい。

「では、お先に失礼します」泉は、すっと立ち上がるとバックパックを掴んで足早にオフィスを去った。

一人残され、天を仰いで大きくため息をつく。
傷付けるつもりなど毛頭なくても、発言は事実としてそこに残り続ける。
そんな当たり前のことすら忘れてしまうなんて……

音川にとって、数学的に順序立てられ制御された言動は善だ。それゆえに無制御状態は悪となる。
己の中にコントロールできない部分を見出したくなかった。ロジックに当てはまらない自分が不快で、我慢がならない。
それは嫌悪ではなく恐れだった。
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