世界で最も難解なアルゴリズム

ストロングベリー

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声なき宣戦布告

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オフィスを出てマンションに戻る足取りは、今夜に限ってやけに重たかった。
イーサンからの食事の誘いを断ったのは、これで三度目だ。にもかかわらず、彼は笑顔のまま言う。

「気にしないで、イズミ。今日は金曜日で、僕はフリーだから誘っているだけ。定時後は君の時間だ。自由にするといい」

一見、紳士的で余裕のある態度。けれどその言葉の隅々に微かな圧力が潜んでいるように受け取ってしまう。ただ、それはイーサンが母国語でない日本語を使用してくれている所為だとも十分考えられるため、あまり気にすべきでないのかもしれない。

出向初日は、歓迎会を兼ねてと言われ誘われるがままに食事を共にした。
たしか、Bコンサルティング社の日本支社からほど近いホテルのフレンチレストランで、メニューに金額の記載がなく、高級店のようだった。

泉は、そこでのイーサンとの会話が脳裏に蘇り、思わず顔をしかめた。

「このレストランはね、東京、パリ、ニューヨーク、ハンブルクにあるんだ。僕はどれも行ったことがあるけれど、パリが一番美味しいですね」

フランス料理なのだからそうあるべきだろうな、と泉は冷めた意見を飲み込み愛想笑いでやりすごしたが、イーサンは続けて「美味しいでしょう?」と上機嫌でワイングラスを傾けていた。

「はい、とても。でもフランス料理のフルコースなんて食べ慣れないので……他と比べることはできませんが」

「例えば家族のイベントなどで食事に行かない?」

「まあ、結婚式の披露宴ではあります。それくらいですね」

そう答えた泉を、イーサンは目を細めて見てきた。

「じゃ、会社でも……あの音川サンにも、連れて行ってもらったことが無いんだね。彼なら知っていそうなのに」

なぜそこで音川の名が——?

理由はわからない。ただ、あの視線。冗談めかした言葉の端々。
——妙に自分を『優位に見せよう』としてくる物腰。

B社が借り上げているマンションは、オフィスから歩いて20分ほどの距離にある。立地の良さはさることながら外装からして重厚だ。
泉は大股で正面の自動ドアを抜け、エントランスに常駐しているコンシェルジュに軽く会釈をしてからエレベーターに乗り込んだ。

部屋に到着し、玄関ドアを閉めてスーツのジャケットをソファに投げ出すと、部屋の空気が急に冷えた気がして、急いでカーテンを閉めた。

音川の声が聞きたい。ただ、それだけだった。

しかし、公私の区別をはっきりとつける仕事の鬼に、業務以外で連絡することは憚られた。しかも、夜間だ。
泉は無意識にポケットから取り出したスマホをテーブルに置き、シャワーを浴びるため浴室へ向かった。

週末はいつも、B社が用意した英会話の集中講座で埋められている。確実に能力は上がっているが、休みが無い状態が続いているため疲労度も比例している。
これまでは緊張で張り詰めていられたが、数週間過ぎると多少の慣れも出てくるため気が緩むタイミングがあるかもしれない。
今が踏ん張りどころだという自覚はある。が——
音川が居ない職場は、泉にとって『無意味』だった。

熱い湯は、凝り固まった疲労を溶かして行く。
簡単な日報ならば、送っても許されるかもしれない。それか、電話をかけても良いか先ず確認のメッセージを送ってみて、返信がなければ諦めるか……
ぐだぐだと考えながら風呂を終え、最後にバスタオルで浴室の壁から水気を拭う。母親からしつけられた習慣で、たとえ旅行先のホテルでもやってしまう。

「ビールでも買ってくればよかったな……」そう一人つぶやき、そのままコンビニへ出かけるかと一瞬考えたが、会社名義の部屋の住人が、湯上がりの濡れ髪のまま部屋着でコンシェルジュの前を通るわけにはいけないと思い至ってやめる。
空腹も感じていたが、無論、疲れ果てた状態で自炊などする気にならない。そもそも、音川と食卓を共にするのが嬉しくて続けられていたことだ。自分のためだけとなると、手は動かない。
出向業務が始まってからはこんな調子で、ほとんど毎晩デリバリーに頼る日々だ。
無意識のため息を一つついて、注文をするためにスマホを手に取った。

ホーム画面上のメッセージアプリに、未読マークがあるのに気がつく。
いつものように母親から猫たちの画像が送られてきているのだろうと、一旦後回しにしてデリバリーアプリを開いたが、妙に気になってメッセージアプリに切り替える。

「……!」

無言の驚きに手からデバイスを滑り落としそうになった。
数度見返しても、やぱり未読マークは音川の名前についている。
気持ちが高揚し、画面をタップする指先が震えそうだった。

まず表示されたのが、きつね色に揚がったフィッシュ&チップスの画像だ。
「え、なに?」と口に出して首を傾げ、そのあと続いた言葉に、急激に目頭が熱くなる。ツンと鼻の奥に痛み。
ぐだぐだと考えていたことなどすっ飛ばし、泉は通話ボタンを押した。

コールは3回で止まり、スピーカーから短く「泉か」と名を呼ばれる。その瞬間、胸の奥に張っていた見えない糸がふっと緩む。

「あ、あの、すみません。こんな時間に……」

「いや、いいよ」しっとりと艷やかな音川の声が鼓膜をくすぐる。

「メッセージ見ました。それで、居ても経っても居られなくなって……」

「うん。さっきね、本人ときちんと話せた。もう何も心配要らないから」

「本当に、ありがとうございます。任せっきりで……すみませんでした」

「何を言ってる。俺が介入したかったんだと言っただろう。しかし、フィッシュ&チップスとミートパイだけじゃ、きみの負った怪我の補填には到底足りないな」

語尾に微かな笑いを感じ取り、泉の顔も綻ばせた。音川の優しさは、この数週間の張り詰めた神経を穏やかに鎮める。

「あの、もう食べてしまいました……?」

「いや、全く。ん?冷凍しておく?帰って来てきみの手で煮るなり焼くなり……」

「まさか!ねえ音川さん。10分……いや5分待ってくれませんか?僕、コンビニで何か買ってきます。一緒にどうですか?音川さんの顔を見ながら食事したい」

今度ははっきりと笑い声が聞こえた。

「うん。俺も一人では食べる気が起きなくてね。じゃあPCの方で繋ぎ直そうか。招待リンクを送っておくから、戻ったら繋いで」

泉は大急ぎで部屋を飛び出した。風呂上がりの部屋着のことなどすっぱりと頭から抜け、コンシェルジュの前を足早に通り過ぎて、斜向かいに有るコンビニエンスストアで目についたものを大急ぎで購入し部屋にとんぼ返りする。

送られてきている招待リンクから通話を開始すると、すでに音川は繋いでいたようで、画面がガクガクと揺れている。そこには拡大されたマックスの口元が移っていた。どうやら画面の角に顎をこすりつけているらしい。

「マックスさん、久しぶりだね」突然の泉の声に一瞬動きを止めたが、今度はゴンゴンと額を画面にぶつけて来ているようでさらに激しく画面が揺れる。

「戻ったか」

大アップのマックスの後ろに、音川が腰掛けるのが見える。リビングのソファだ。

「酒、買ってあるんだろ」

「はい!」

「じゃ、さっそくカンパイ。一件落着を祝して」

ふたりは、画面越しにそれぞれのグラスをカメラに寄せて擬似的にグラスを合わせ、一気に飲み干す。
ぷは、と歓喜の息を吐き、束の間、笑顔で向き合った。

「久しぶりに、美味いと思ったよ」

ぽつり、と音川が言葉を落とす。その顔に影が見て取れた泉が、心配気に眉を下げた。

「少し痩せましたか?」

「かもな。そっちこそ……どうだ、外資のコンサルは激務だろう?」

「ええ。新しいことの連続で……あ、でも高屋さんが知り合いに根回ししてくれていて、声を掛けてくださる人が何名かいます」

「そうか。いつも高屋さんの気配りには目を見張るよな……で、イーサンの方は?」

「指導に無駄がなくて、要点だけを的確についてくる感じです。まだ僕の英語が未熟なのでコミュニケーションは日本語だから、最初はちょっと冷たい感じはしましたが。こっちの理解度をすごくよく見ているように思います」

「なるほどな」音川は興味深げなトーンで相槌を打ち、チップスに手を伸ばした。冷めているが不味くはない。

「なんていうか、できるようにさせるのが上手いのかな。質問すると、『どこが引っかかってる?』と返されるんです。それで自分で遡って考えて要点に気がつけると、『Good』って、褒めてくれます」

それは泉が優秀だからこそ取られている手段だ。効率的でなければいけない風習の中、期待していない相手ならば答えをすぐに与えているだろう。

「良いメンターだな。ああ見えて、人の育て方を心得ている」

泉は頷いた。イーサンの指導には確かに計算された温度がある。それは冷たくも熱くもないが、時折奇妙な圧力を感じることが、無視できない。

「ええ多分……。ですが、ただの業務指導じゃない面も……あるような」

「たとえば?」

音川は指先を拭い、PCのカメラをじっとみた。
目線に泉の心音が跳ね上がる。およそ一ヶ月ぶりに見る音川は、少々やつれたようで、深くなった眼窩からグリーンの瞳に貫かれるようだった。

「今週末も食事に誘われて……毎週なんですよ。金曜の午後になると、ほぼ定時に『週末空いてる?』と声を掛けられますね」

苦笑するように眉を下げた泉は、自分の置かれている状況の意味を正確には理解していなかった。
その無防備さに、音川は密かに不安を抱く。

「……で、行ってるの?」声色に一切の感情が乗らないように最新の注意を払って、音川が訊いた。そこに感情を混ぜれば、自分は冷静でいられなくなると知っている。

「いえ、さすがに毎回断っています。土日は英会話の集中レッスンで一切空いていないのは、彼も把握していると思うんですが。そろそろ何度も断るのも気まずくて……来週あたりは一度くらい付き合った方がいいのかな、って」

泉は全く邪気のない顔でそう言い、缶ビールを煽って続けた。

「初日に、歓迎会として近くのホテルのレストランに連れて行ってくれたんですよ。それで義理は果たした気になっていましたが……『肉料理を美味しそうに食べていたから』と好みを把握していて、お店の候補を連絡してくれたり。高屋さんもそうですが、コンサルタントって気配り上手なのかも」

音川は黙って泉を見ていた。
本人に全くその気がないことが、逆に目を離せないほど危うく思えてならなかった。

「他に何を言われた?毎週同じセリフで誘ってくるわけじゃねえだろ」

柔らかく笑いながらも、計算された距離感でじわりと近づく男。
“指導”という名の仮面を被って、彼は少しずつ泉の傍へ、何かを仕掛けている。
それは単なる親切ではない。

「ええと……『辛いものが好きって言っていたよね?ちょっと気になる四川の店があるから、きみなら付き合ってくれるかと思った』とか」

「辛いもの好きだったか?……で?」

「というか中華が好きです。どこかに誤解があったかも。あと他には、『居心地の良いBarがある。ちょっとだけ我儘に付き合ってくれないかな』というのも。僕と話すと、気分がリセットされるとかなんとか……」

音川はため息を付き、口元を手で覆った。
イーサンは頭の回転が早く、相手の警戒心を溶かせるすべに長けている。そしてそのことを誰よりも自分が理解しているに違いない。
そして恐らく——音川に伝わることすら承知しているはずだ。

(——俺の出方を観察しているのか) 

「そうか。まあ、あまり無理をしないように。週末はきみだけのものだから、身体を大事にね」

同じような意味合いでも、音川の言葉はじんわりと暖かく泉の身体に広がってゆく。
どこまでも、泉の決断を尊重し、なにも強制しない。

しかし、今夜は少しだけ違った。

「断るのが辛くなったら、金曜の夜に仕事を入れるといい。自社会議であれば、どんな名目だって設定できる。会議案内をそっちのメール宛に送れば、共有の予定表を埋められるだろ」

その控えめな音川の提案は、泉をなんとしても誘い出したいイーサンにとっては大きな障壁となる。
それに気がついているのかいないのか、泉は目尻を思い切り下げさせて微笑んだ。

「二人だけの会議でも?」

「ああ」

「今夜みたいに飲みながらでも?」

「定時後なら」

「モラル指標みたいな音川さんが……意外だな」

「そう?」

泉は、この穏やかな時間の中ですっかり自分を取り戻せた気がしていた。

「実は、今夜どうしても音川さんの声が聞きたかったんです。でも、仕事に関係のない連絡は、しないほうがいいのかな、と。夜だし……少し悩んでいて」

「いつでも電話して。毎晩でも構わないから」

口にした瞬間、音川は声がわずかに震えたのを感じた。
送り出したのは自分だ。それなのに、緊張の連続の日々にある中、連絡をすることにすら迷いを生じさせてしまったことが、情けなかった。

泉が、自分の声を求めてくれるなら——
こんなに報われることはない。

「……本当に毎日かけるかも」

「うん。そっちの都合でいいから」

「……嬉しい」

(それにしても露骨な牽制だな)

音川は『定例会議/週報』と標した会議案内を毎週金曜日の20時に設定し、必須参加者に泉のB社でのメールアドレスを追加した。
高屋のヘルプとして海外ベンダーとの打ち合わせに参加する機会が増えた今、時差の関係で定時後の予定が埋まりがちだが、金曜だけは社の方針で会議設定を避けることになっているのが幸いした。

モニターの向こうで自嘲する音川を、泉は惚けたように見つめていた。
記憶にある顔より幾分上がる口角は、これまで知らなかった冷酷な男らしさを感じさせ、その魅力にはゾッとするものがあった。


——週が明けた月曜。

イーサンは鳶色の双眸に光を蓄えながら眉を寄せ、チームメンバーの予定表が表示されているモニターを睨みつけていた。
急な打ち合わせに備えて、誰がどのスロットに空きがあるかを視覚的に把握するのが日課だが……泉の予定表に、先週には無かった『自社定例会議』を見つける。毎週金曜の20時から2時間枠で設定されているようだ。

忌々しさは否定しない。
露骨に誘っていることが音川に知れたとしか思えなかった。
相手も、同じように露骨な手段で攻防してきたようだ。
そしてなにより、泉の様子が先週末と全く異なっていることが明らかだった。
疲労が滲んだ様子から一転し、今朝は笑顔を絶やさず、軽い足取りでチームメンバーのデスクを訪れては何かと質問している。
仕事への興味を示すポジティブな姿勢は、アメリカにいる多くの若手エンジニアやコンサルタントには見かけない謙虚さを兼ね備えており、だれもが泉に話しかけられるのを待っているような雰囲気ですらあった。

自分も、そうだ。
管理職のためか、業務について泉からの質問は多くない。遠慮は不要であることを示したくて、何かと声を掛けてしまう。

「Long day, huh? 」

泉が少し戸惑いながら笑顔を向けてくる。
日を追うごとに泉の英会話力はメキメキと上達しており、1ヶ月でこれほど伸びるのかと目を疑うほどだった。本来の言語能力が高いのだろうと感心する。

「金曜日に定例会議が入っているね。ダイジョウブ?一番疲れている時間じゃない?」

泉が、一瞬だけ破顔して微笑んだのをイーサンは見逃さなかった。そして僅かだが、優位に立つ甘さが滲む気がした。

「内部の会議なので、気楽ですから」

「それならいいね。では、今夜こそ食事に付き合ってもらうよ。金曜日をブロックされてしまったからね」

「あ……そう、ですね。みんなで……?」

「どうかな。声はかけてみるけど。会議が入っていないのはきみだけのようだから」

外部からの出向とは言え、畑違いのコンサルティング会社だ。エンジニア目線での意見を尊重される機会はあっても、顧客との打ち合わせに参加する身ではないから、定時後の予定など入っているわけがない。
泉は、イーサンの視線に足元をすくわれたような感覚を覚え、わずかに眉間に皺を寄せた。
しかしそれも一瞬にも満たないものだった。すぐに、パッと笑顔に戻り、「よろしくおねがいします」と小さくイーサンに頭を下げる。

帰宅が遅くなっても、音川と話す時間を持っている。その権限が与えられていることが泉の活力源だ。

「この前話した、四川の店で良いかい。それとも、神戸ビーフを出す鉄板焼でも?」

言葉は柔らかく、しかし羅列される店は決して魅力的ではなかった。心は弾まない。

(これも仕事の一環なんだろうな——) 

泉はさとられない程度に肩を落とし、イーサンと共に社屋を後にした。
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