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一章
前提が崩れ去る
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ドヤ顔でいらっしゃる所申し訳ないが、お姫様なのは大体察していた。で、俺の事を救世主呼びしてる所も大方テンプレ通りだ。出来れば勇者の方が分かりやすかったな程度だな、たいして変わらん。
「へー、王女様なんや。俺は石黒翔太、石黒でも翔太でも好きに呼んでくれ救世主はなんか嫌だ」
ていうかなんで救世主なんだ?魔王とかに攻められてる世界なら勇者の方が自然だしな、魔王以外の問題があるのだろうか?
「あ、あれ?王女ですよ王女。少し驚いたりしないんですか?」
えっ、驚く要素無いだろ何を言ってるんだろうか?はっはーん、アホの子か!
「いや、なんかテンプレというか薄々そうかなーって思ってたから」
それに救世主呼びから俺は多分勇者的存在だ。なら普通に考えて身分の高い奴が相手するのが自然だ。
「つまり、私から溢れ出す高貴なオーラで分かってしまったと」
「あーうん。大体あってる」
マジか思ったよりキャラ濃いな。ふふん<(*¯꒳¯*)>と上機嫌な所悪いけど、王女かどうか疑わしく思えてきた。
「それよりさ、俺がここに呼び出された理由そろそろ教えてくれない?」
「えっ???…………あっ!」
えっ、マジなんこの子、本当にアホの子なん?王女なのに?
「そうでした実はアルタリア王国は現在ピンチなんです!どうか救世主様の力で私達を救ってください!」
ふっ、やはりな。つまり俺は世界を救う勇者という事!
「よし来た任せろ!」
「本当ですか救世主様!………これで我が国は救われるのですね」
そう言った彼女の瞳から一線、涙が溢れた。
「あ、あれ?安心したら涙が、ご、ごめんなさい、こんなつもりじゃ…………」
何度も何度も涙を拭うが止まらない、きっとそれは何年も何十年も続いた絶望の積み重ねに光が差したものにしか感じ取る事が出来ないものだろう。
少し軽く、いやだいぶ軽く見すぎてたようだ。先程の明るい話し方も、俺に重圧をかけないようにするためだったのかもしれない。
「み、み、見苦しい所をお見せしました」
彼女は目を真っ赤に晴らしながら顔を赤くしてそう言った。
「いや大丈夫だ。俺こそすまない」
言葉の重みも知らずに適当に返事してしまって。
「いえ、翔太様が謝る事なんて」
「よっし!そうと決まればチートの確認だ!」
俺は無理矢理彼女の言葉を遮って明るく振る舞う。いやー、楽しみだなぁ、どんなの貰えるのかな、いや眠っている才能系か?そう思ったら居ても立っても居れん!
「ステータスオープン!………………」
「………(´・ω・`)?」
「ああ、ちょっと待って。ステータスオープン!……………」
虚しく声が響いただけだった。おっと計算が狂った。多分これは機械とか冒険者カードとかでステータス見る系だな。
「えーと、何をなされてるので?」
「………ちょっとした確認事項だ。そう言えば、えーとリリア王女様?」
「リリアで良いですよ」
「おけ、リリア。この世界ではどうやってステータスやスキルを見るんだ?」
「すてーたす???」
「おーけーおーけー、じゃあ魔力が高いとか魔法の才能があるとかだな」
「まりょく?まほう?なんですかそれ?」
「…………え?待て待て待て少し待って」
俺は早急に脳をフル回転させる。通常転生ものや転移ものには何かしら能力が与えられるはずだ。けど俺は超常の存在から能力を貰った覚えも特に無い。なら俺が転移に選ばれた理由は、ただの偶然ではなくこの世界を救う力があるからのはず。いや、待て何かがおかしい、前提が間違ってる気がする。
「………俺、どうやってこの世界に来たんだ?」
そうだどうやって、どのように転移したんだ?魔法の存在も分からないのに、どうして超常の力を使えた。
「転移装置、というもので来たと聞いてますが」
「…………( ˙▫˙ )」
前提が崩れ去る音がした。どうやら俺は魔法とか関係なく、科学の力でここに来たようだった。
「へー、王女様なんや。俺は石黒翔太、石黒でも翔太でも好きに呼んでくれ救世主はなんか嫌だ」
ていうかなんで救世主なんだ?魔王とかに攻められてる世界なら勇者の方が自然だしな、魔王以外の問題があるのだろうか?
「あ、あれ?王女ですよ王女。少し驚いたりしないんですか?」
えっ、驚く要素無いだろ何を言ってるんだろうか?はっはーん、アホの子か!
「いや、なんかテンプレというか薄々そうかなーって思ってたから」
それに救世主呼びから俺は多分勇者的存在だ。なら普通に考えて身分の高い奴が相手するのが自然だ。
「つまり、私から溢れ出す高貴なオーラで分かってしまったと」
「あーうん。大体あってる」
マジか思ったよりキャラ濃いな。ふふん<(*¯꒳¯*)>と上機嫌な所悪いけど、王女かどうか疑わしく思えてきた。
「それよりさ、俺がここに呼び出された理由そろそろ教えてくれない?」
「えっ???…………あっ!」
えっ、マジなんこの子、本当にアホの子なん?王女なのに?
「そうでした実はアルタリア王国は現在ピンチなんです!どうか救世主様の力で私達を救ってください!」
ふっ、やはりな。つまり俺は世界を救う勇者という事!
「よし来た任せろ!」
「本当ですか救世主様!………これで我が国は救われるのですね」
そう言った彼女の瞳から一線、涙が溢れた。
「あ、あれ?安心したら涙が、ご、ごめんなさい、こんなつもりじゃ…………」
何度も何度も涙を拭うが止まらない、きっとそれは何年も何十年も続いた絶望の積み重ねに光が差したものにしか感じ取る事が出来ないものだろう。
少し軽く、いやだいぶ軽く見すぎてたようだ。先程の明るい話し方も、俺に重圧をかけないようにするためだったのかもしれない。
「み、み、見苦しい所をお見せしました」
彼女は目を真っ赤に晴らしながら顔を赤くしてそう言った。
「いや大丈夫だ。俺こそすまない」
言葉の重みも知らずに適当に返事してしまって。
「いえ、翔太様が謝る事なんて」
「よっし!そうと決まればチートの確認だ!」
俺は無理矢理彼女の言葉を遮って明るく振る舞う。いやー、楽しみだなぁ、どんなの貰えるのかな、いや眠っている才能系か?そう思ったら居ても立っても居れん!
「ステータスオープン!………………」
「………(´・ω・`)?」
「ああ、ちょっと待って。ステータスオープン!……………」
虚しく声が響いただけだった。おっと計算が狂った。多分これは機械とか冒険者カードとかでステータス見る系だな。
「えーと、何をなされてるので?」
「………ちょっとした確認事項だ。そう言えば、えーとリリア王女様?」
「リリアで良いですよ」
「おけ、リリア。この世界ではどうやってステータスやスキルを見るんだ?」
「すてーたす???」
「おーけーおーけー、じゃあ魔力が高いとか魔法の才能があるとかだな」
「まりょく?まほう?なんですかそれ?」
「…………え?待て待て待て少し待って」
俺は早急に脳をフル回転させる。通常転生ものや転移ものには何かしら能力が与えられるはずだ。けど俺は超常の存在から能力を貰った覚えも特に無い。なら俺が転移に選ばれた理由は、ただの偶然ではなくこの世界を救う力があるからのはず。いや、待て何かがおかしい、前提が間違ってる気がする。
「………俺、どうやってこの世界に来たんだ?」
そうだどうやって、どのように転移したんだ?魔法の存在も分からないのに、どうして超常の力を使えた。
「転移装置、というもので来たと聞いてますが」
「…………( ˙▫˙ )」
前提が崩れ去る音がした。どうやら俺は魔法とか関係なく、科学の力でここに来たようだった。
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