12 / 29
第12話 やわらかい膝枕
しおりを挟む
「だからね、そうなの。信じられないようなことがいま起こってる。だから俺たちはどうにかしなきゃいけないわけ。もとの時代へ戻ることを模索しつつ平成時代で生きていく感じ」
平然と答える玖音に美羽が掴みかかる。
「な、なんでそんな平然としてるんです?!た、タイムリープとか、頭おかしいですって。非現実すぎてもう、絶対にありえないでしょ?!」
「そりゃあ終えだってそう思ってるし、正直パニくってる。けど、自分より混乱してる人を見たら冷静になれるって、あれ、ほんとだな」
チラリと美羽を見て玖音。
そう言われて思い返してみれば、美羽が目を覚ましたとき確かに玖音は放心状態だった。
本当は玖音だってびっくりしてる。
だけどそれ以上に私が驚いていたから必死で冷静に接してくれていたのか…。
だったら掴みかかって悪いことしちゃったな。
「ご、ごめんなさい」
「…ん?」
「そ、その…。つ、掴みかかったりなんかして」
「あぁ、別に気にしなくていいよ。俺も誰かに掴みかかりたいくらいには驚いたから、むしろ行動に出してくれてスッキリした。ありがとね」
なんてにっこり微笑まれたところまでは、ものすごくいい人に見えた。
でも…。
「だから俺も行動に出す!」
そう宣言して美羽の両手をしっかりと握り
「俺、誰でもいいから毎晩やわらかい膝枕がないと寝られないんだよね。…ってことで、もとの時代へ戻るまでか、もしくはこっちの平成時代でいい膝枕がみつかるまでよろしく」
にっこり。
…は?
ひ、膝枕?
「ま、毎晩、ひ、膝枕ぁっ?!」
驚いて大声を出した美羽の口を慌てて玖音が塞いで
「だって美羽の膝、むっちりしてて気持ちよさそうだし」
なんて気持ち悪いことを言うもんだから、速攻でグーパン。
そのときだった。
平然と答える玖音に美羽が掴みかかる。
「な、なんでそんな平然としてるんです?!た、タイムリープとか、頭おかしいですって。非現実すぎてもう、絶対にありえないでしょ?!」
「そりゃあ終えだってそう思ってるし、正直パニくってる。けど、自分より混乱してる人を見たら冷静になれるって、あれ、ほんとだな」
チラリと美羽を見て玖音。
そう言われて思い返してみれば、美羽が目を覚ましたとき確かに玖音は放心状態だった。
本当は玖音だってびっくりしてる。
だけどそれ以上に私が驚いていたから必死で冷静に接してくれていたのか…。
だったら掴みかかって悪いことしちゃったな。
「ご、ごめんなさい」
「…ん?」
「そ、その…。つ、掴みかかったりなんかして」
「あぁ、別に気にしなくていいよ。俺も誰かに掴みかかりたいくらいには驚いたから、むしろ行動に出してくれてスッキリした。ありがとね」
なんてにっこり微笑まれたところまでは、ものすごくいい人に見えた。
でも…。
「だから俺も行動に出す!」
そう宣言して美羽の両手をしっかりと握り
「俺、誰でもいいから毎晩やわらかい膝枕がないと寝られないんだよね。…ってことで、もとの時代へ戻るまでか、もしくはこっちの平成時代でいい膝枕がみつかるまでよろしく」
にっこり。
…は?
ひ、膝枕?
「ま、毎晩、ひ、膝枕ぁっ?!」
驚いて大声を出した美羽の口を慌てて玖音が塞いで
「だって美羽の膝、むっちりしてて気持ちよさそうだし」
なんて気持ち悪いことを言うもんだから、速攻でグーパン。
そのときだった。
12
あなたにおすすめの小説
もう恋なんてしない
竹柏凪紗
ミステリー
「ずっと一緒にいよう」執着気味だった彼氏が姿を消した。そんなとき沙那(さな)は同じ職場の飛鷹(ひだか)が夜の街で続く不審な行方不明について調査していることを偶然知ってしまう。彼氏の職業が実はホストだったことに加えて次々と判明していく真実。はじめて話したときの冷たい印象とは違い不器用ながらも誠実でやさしい飛鷹に魅かれていくなか彼氏が姿を消した理由や行方不明ホストたちの共通点が明らかになっていく。飛鷹と沙那は行方不明者たちを救い出し、ハッピーエンドを迎えることができるのか──?
※BL版「もう恋なんてしない」ともリンクするシーンがあるので、ぜひ併せて読んでいただけると嬉しいです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
没落貴族とバカにしますが、実は私、王族の者でして。
亜綺羅もも
恋愛
ティファ・レーベルリンは没落貴族と学園の友人たちから毎日イジメられていた。
しかし皆は知らないのだ
ティファが、ロードサファルの王女だとは。
そんなティファはキラ・ファンタムに惹かれていき、そして自分の正体をキラに明かすのであったが……
【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません
竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──
Promise Ring
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
浅井夕海、OL。
下請け会社の社長、多賀谷さんを社長室に案内する際、ふたりっきりのエレベーターで突然、うなじにキスされました。
若くして独立し、業績も上々。
しかも独身でイケメン、そんな多賀谷社長が地味で無表情な私なんか相手にするはずなくて。
なのに次きたとき、やっぱりふたりっきりのエレベーターで……。
ふたりの愛は「真実」らしいので、心の声が聞こえる魔道具をプレゼントしました
もるだ
恋愛
伯爵夫人になるために魔術の道を諦め厳しい教育を受けていたエリーゼに告げられたのは婚約破棄でした。「アシュリーと僕は真実の愛で結ばれてるんだ」というので、元婚約者たちには、心の声が聞こえる魔道具をプレゼントしてあげます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる