【完結済】俺のモノだと言わない彼氏

竹柏凪紗

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第81話 見せつけ

休み時間や昼休みに大和が取り巻き女子たちと話している姿もだんだん慣れてくると思ったのにそういうわけでもなく、やっぱりいちいちムカついた。

でもなんとかやり過ごしていたのに…。

「あ、和馬くん。ちょっと前ぶり」
しばらく経った頃、寮近くにあるコンビニの前でトモに遭遇した。

前にも同じコンビニで会ったから不思議ではないけれど、トモが着ているのは西高の制服。
西高からだとずいぶん離れている場所なのに、またこのコンビニで会うとはな。

「…ど、どうも」

無視するわけにもいかずひとまず挨拶を返したとき、
「あ、大和くん!遅い~!」
学校の方向から歩いてきた大和を見つけてトモが手を振って
「こっち、こっち」
と合図する。

大和とは一瞬だけ目が合ったけど、すぐに視線を逸らされた。

そんな大和の肩を組むとトモは
「今日は何して遊ぶ?」
そう聞きながらチラチラと和馬のほうを見る。

「どこでも。お前の好きなとこで」
完全に棒読み状態で答える無表情な大和。

それでもトモはご満悦の様子で
「じゃあ、ゲーセン行こうよ。昔、大和くんが取ってくれたぬいぐるみとか、まだあるよ」
和馬のほうをずっとチラチラ見ながら話し続ける。

見せつけとしか思えない態度。
しかも、密着しすぎ!
ウザすぎだろ、こいつ…。

さらには
「でさぁ、週末はお前の寮部屋に遊びに行っていい?」
なんて聞く。

いいわけないだろ、バカかお前。
心の中で突っ込みながら、大和の返事に聞き耳を立てる。

しばらく返事をしない大和にちょっとホッとしていたのに、
「なぁ、ついでに泊まってもいいだろ?なぁ~?」
さらにしつこく聞くトモ。

そして、
「…いいよなぁ?」
トモの口調がちょっとキツくなったとき、
「…あぁ」
小さく返事をする大和の声に心臓が苦しくなった。

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