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第16話 自分の立場、理解できました?
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さっき稜生と利沙が絡み合っていた倉庫へと連れ込み、内鍵をガチャリ。
「なんでここ?さっき混ざり損ねて爆発しそうとか?」
倉庫に入るなりニヤリと嗤った稜生に
「あ?んなわけないだろ!ど、動画って何?聞いてないんだけど」
息を切らせながら必死で詰め寄る。
真っ赤になった顔に潤んだ瞳。
一葉の怒る表情にもなぜかドキドキさせられる。
いいねぇ、この顔。
…って、やば。
なんか変な気分になる。
いつもは涼しい顔をして社内の女子社員たちからキャーキャー言われてるヤツが必死な表情してるとか、からかいがいがあって面白い…?
稜生はよくわからない感情に苛まれながら、本当は撮ってもいない動画のことは少し黙っていようとこっそり決意。
倉庫の出入口ドアに一葉を壁ドンしながら
「俺が脅してるの忘れてません?」
きれいな顔面を近づけて一葉を睨む。
「いやだから…」
「トイレでも倉庫でも逃げましたよね?つぎ逃げたら動画、バラまきますよ」
こ、こいつ、動画まで撮っていたのか…。
そんなこと言っていなかったから証拠はないと思っていたのに。
返す言葉が出てこないまま顔を背けた一葉の顎を掴みながら
「ようやく自分の立場、理解できました?」
自分のほうへと向けて稜生は続けた。
「こういうシチュのほうが好きでした?ズボン…期待でシミつくってるとかやばすぎ」
「なんでここ?さっき混ざり損ねて爆発しそうとか?」
倉庫に入るなりニヤリと嗤った稜生に
「あ?んなわけないだろ!ど、動画って何?聞いてないんだけど」
息を切らせながら必死で詰め寄る。
真っ赤になった顔に潤んだ瞳。
一葉の怒る表情にもなぜかドキドキさせられる。
いいねぇ、この顔。
…って、やば。
なんか変な気分になる。
いつもは涼しい顔をして社内の女子社員たちからキャーキャー言われてるヤツが必死な表情してるとか、からかいがいがあって面白い…?
稜生はよくわからない感情に苛まれながら、本当は撮ってもいない動画のことは少し黙っていようとこっそり決意。
倉庫の出入口ドアに一葉を壁ドンしながら
「俺が脅してるの忘れてません?」
きれいな顔面を近づけて一葉を睨む。
「いやだから…」
「トイレでも倉庫でも逃げましたよね?つぎ逃げたら動画、バラまきますよ」
こ、こいつ、動画まで撮っていたのか…。
そんなこと言っていなかったから証拠はないと思っていたのに。
返す言葉が出てこないまま顔を背けた一葉の顎を掴みながら
「ようやく自分の立場、理解できました?」
自分のほうへと向けて稜生は続けた。
「こういうシチュのほうが好きでした?ズボン…期待でシミつくってるとかやばすぎ」
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