心理のぬま

竹柏凪紗

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第2話 闇バイト?

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ラクして簡単に稼ぐ方法なんてあるなら、俺がとっくにやってるよ。

楓衣の言葉に一瞬は固まった理玖だったが
「そういうのいいから、さっさと権利書がどこにあるのか教えろよ」
馬鹿馬鹿しくなって近くにあったオンボロなソファに腰を下ろしてふんぞり返った。

「はぁあああ…、目上の人に対する態度までなっていないとは教育のし甲斐がありそうだ」

こちらを覗き込んで顎をクイっと掴んできた楓衣の顔面をグイっと押しのけ
「俺はお前の仕事なんか手伝わない。だからお前に教育されることもない。邪魔だ。顔をどけろ」
言い放った。

スッと顔を引っ込めた楓衣は
「そうか。それは残念。今夜なら、たったひと晩で数十万円は稼げたはず」
ニヤリと嗤うと理玖に背中を向ける。

「な、何?ひと晩で数十万円だと?!」
「まぁでも、興味がなさそうなので仕方ないな」

そう言うと楓衣はわざとらしく
「はぁ~…。残念だ」
大きな溜め息をついて年季の入った飴色の木製デスクへ腰を下ろした。

ひと晩で数十万円…?

ウソだろ…。
そんなわけあるか?

闇バイト…。

「そうか、これは闇バイトだろう!?」
「…は?」

「高額報酬で俺を吊り、犯罪に加担させてその後は俺を脅してこのオンボロ探偵事務所の仕事を手伝わせようとしているんだろう?!」

息巻く理玖に楓衣が冷静に返す。

「それも面白いかもしれないな。ただ、闇バイトなんてリスクの高いことに手を出すなら、お前みたいにすぐドジを踏みそうなヤツに声はかけないかな」
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