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第96話 楽しい計画
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いろいろ話しているうちにどんどん時間が経っていき、
「今日は私、夕食を作る当番だから柚吏の家での勉強はもう無理かも…」
という状況に陥ってしまい凹む。
「あんなに勉強嫌がってたクセに何を凹んでるの?」
柚吏との分かれ道までいっしょに歩いていた紗里が顔を覗き込んでくる。
危ない、危ない。
「ち、違う。おじぃちゃんってば食の好みうるさいから、作るの面倒だなぁって」
「あ、そういうこと。そういえばおじぃちゃんって、精進料理以外は口にしないんだっけ?」
「家ではね。外では焼肉に揚げ物、鍋も食べるし、アルコールも大好きとか、わけわかんない。もう本当に、ただの老害」
「はいはい、そんなこと言いながら末明はおじぃちゃんっ子だからねぇ」
「末明の手料理かぁ…。食べてみたいかも」
そう言ってハッとした様子の柚吏。
口調や仕草、イケメンオーラは“変化の術”を応用したシルバーネックレスのお陰で普段の柚吏みたいに聞こえてはいるものの、発言まで捻じ曲げる力はない。
柚吏は速攻で
「そ、そういや、この前のおでんと小籠包、肉じゃがは残念な限りだったな」
強引に話を変えた。
「ん?何それ?」
事情を知らない紗里に扇が説明すると、
「何それ、おいしそう!私も食べたかった!今度みんなでお泊り会やろうよ」
とか言い出す。
「あのさ、扇の離れ、1部屋しかないんだよ。無理だって」
「ん?雑魚寝すればいいじゃん」
「はぁ~っ?!」
紗里の言葉には全員がドン引き。
お、お泊り会…?
高校生の男女がひとつの部屋に雑魚寝とか、ないない。
「私だってみんなみたいにワイワイしたかったし。私がいない間にみんなで集まってたとか、なんか仲間外れみたいで無性に腹が立つ」
スネてしまった紗里に、
「じゃあ今週末、俺の別荘でお泊り会でもするか?そこならゲストルームも4つあるから余るぐらいだし。各部屋にシャワーもトイレも付いてるから問題ないでしょ。1部屋8畳のワンルームだからちょっと狭いかも?だけど」
扇が提案。
週末はみんなして扇の別荘で泊まることになった。
…はずだったんだけど…。
「今日は私、夕食を作る当番だから柚吏の家での勉強はもう無理かも…」
という状況に陥ってしまい凹む。
「あんなに勉強嫌がってたクセに何を凹んでるの?」
柚吏との分かれ道までいっしょに歩いていた紗里が顔を覗き込んでくる。
危ない、危ない。
「ち、違う。おじぃちゃんってば食の好みうるさいから、作るの面倒だなぁって」
「あ、そういうこと。そういえばおじぃちゃんって、精進料理以外は口にしないんだっけ?」
「家ではね。外では焼肉に揚げ物、鍋も食べるし、アルコールも大好きとか、わけわかんない。もう本当に、ただの老害」
「はいはい、そんなこと言いながら末明はおじぃちゃんっ子だからねぇ」
「末明の手料理かぁ…。食べてみたいかも」
そう言ってハッとした様子の柚吏。
口調や仕草、イケメンオーラは“変化の術”を応用したシルバーネックレスのお陰で普段の柚吏みたいに聞こえてはいるものの、発言まで捻じ曲げる力はない。
柚吏は速攻で
「そ、そういや、この前のおでんと小籠包、肉じゃがは残念な限りだったな」
強引に話を変えた。
「ん?何それ?」
事情を知らない紗里に扇が説明すると、
「何それ、おいしそう!私も食べたかった!今度みんなでお泊り会やろうよ」
とか言い出す。
「あのさ、扇の離れ、1部屋しかないんだよ。無理だって」
「ん?雑魚寝すればいいじゃん」
「はぁ~っ?!」
紗里の言葉には全員がドン引き。
お、お泊り会…?
高校生の男女がひとつの部屋に雑魚寝とか、ないない。
「私だってみんなみたいにワイワイしたかったし。私がいない間にみんなで集まってたとか、なんか仲間外れみたいで無性に腹が立つ」
スネてしまった紗里に、
「じゃあ今週末、俺の別荘でお泊り会でもするか?そこならゲストルームも4つあるから余るぐらいだし。各部屋にシャワーもトイレも付いてるから問題ないでしょ。1部屋8畳のワンルームだからちょっと狭いかも?だけど」
扇が提案。
週末はみんなして扇の別荘で泊まることになった。
…はずだったんだけど…。
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