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第122話 恋のライバル
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末明と柚吏が姫子と來甲に挨拶し終わると、
「それにしても馬戸柚吏、毎晩みっちりカラダに教え込んであげた甲斐があったわ」
それを待ち切れなかったかのように爪子がはしゃぐ。
そしていきなりギュッと柚吏を抱きしめた。
「…え…?」
思わず固まる末明。
毎晩みっちり…?
カラダに教え込む…?!
わかってる、変な意味じゃないことぐらい理解できる。
でも、どうしてこの2人が毎晩いっしょにいるわけ…?!
怒り全開で柚吏を見つめていると、
「あはははは。誤解しないで!私は馬戸柚吏にいざとなったとき白波末明、あんたを守れるよう訓練をつけていただけ。嫉妬しないで」
爪子に笑われた。
「訓練…?」
「そう。馬戸柚吏は私たちみたいに忍者じゃないから忍術は使えないでしょ?筋肉ついてるいいカラダはしてるし運動神経もいいから、一般人とのケンカならいい勝負なんだろうけど、私たち忍者みたいのからすると弱っちい。だから訓練をつけてあげてたの。そしたら私が教えたことをグングン吸収するし、さっきの実践にだってちゃんと生かせてた!」
爪子は大喜びするとまた柚吏に抱きつきそうになったので、スッと間に入って阻止。
「鍛えてくれたことは、ありがとう」
「うわぁ…。白波末明って、思ってた以上にヤキモチ妬きだったんだねぇ。心配しなくても、あんたの恋路を邪魔するつもりはないし、恋のライバルなんかじゃないから安心して」
ニタニタと笑いながらそう言った爪子の言葉を聞いて口を挟んだのは、來甲。
「安心はできひんやろ。末明ちゃんには強烈なライバルが2人もおるんやで」
「それにしても馬戸柚吏、毎晩みっちりカラダに教え込んであげた甲斐があったわ」
それを待ち切れなかったかのように爪子がはしゃぐ。
そしていきなりギュッと柚吏を抱きしめた。
「…え…?」
思わず固まる末明。
毎晩みっちり…?
カラダに教え込む…?!
わかってる、変な意味じゃないことぐらい理解できる。
でも、どうしてこの2人が毎晩いっしょにいるわけ…?!
怒り全開で柚吏を見つめていると、
「あはははは。誤解しないで!私は馬戸柚吏にいざとなったとき白波末明、あんたを守れるよう訓練をつけていただけ。嫉妬しないで」
爪子に笑われた。
「訓練…?」
「そう。馬戸柚吏は私たちみたいに忍者じゃないから忍術は使えないでしょ?筋肉ついてるいいカラダはしてるし運動神経もいいから、一般人とのケンカならいい勝負なんだろうけど、私たち忍者みたいのからすると弱っちい。だから訓練をつけてあげてたの。そしたら私が教えたことをグングン吸収するし、さっきの実践にだってちゃんと生かせてた!」
爪子は大喜びするとまた柚吏に抱きつきそうになったので、スッと間に入って阻止。
「鍛えてくれたことは、ありがとう」
「うわぁ…。白波末明って、思ってた以上にヤキモチ妬きだったんだねぇ。心配しなくても、あんたの恋路を邪魔するつもりはないし、恋のライバルなんかじゃないから安心して」
ニタニタと笑いながらそう言った爪子の言葉を聞いて口を挟んだのは、來甲。
「安心はできひんやろ。末明ちゃんには強烈なライバルが2人もおるんやで」
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