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第7話 ウソで成立した契約
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聞き捨てならない言葉に、
「ウチのおじぃちゃんがウソをついてまで今回の任務を引き受けるようもっていったって、どういうこと?」
柚吏にすごい剣幕で聞き返していた。
怒ったのは最速で呪術が解けたからではなく、
「俺となら手、つなげたりする?」
とかセクシーな声で囁いてきたりしたからだったんだけど…。
そういう恥ずかしさもあって、余計にムキになって聞いていた。
「ウソついたとしか考えられないだろ?俺も契約書を確認したけど、おじいさんがお前らのことをAランクの忍者だって申請したから契約が成立したって感じだった。でも実際のところ、どう考えても無階級だろ?」
確かに柚吏の言っているとおり、私も紗里も無階級の忍者。
この現代に忍者の階級なんて持っていても無意味だと思っていたから、忍者協会が開催している公式認定試験を受けたことがないというのが正直なところ。
「この前まで俺に呪術をかけていたのは、忍者協会からも公式認定を受けているSランクの忍者だったからな。お前らがAランクの忍者じゃないってことはすぐに気づいた。このとおり呪術もすぐに解けて、封じ込めなきゃいけない自我の俺が目覚めちゃったわけだし」
サラリとそう言ってのけた柚吏は、
「でもお前、任務を遂行しないと借金の返済ができなくなって大変なことになるんだろ?」
ぬっと顔を近づけ、意地悪な笑みを浮かべる。
「うっ…」
何も言い返せなくなった。
あのクソじじぃ、何をやってくれてんの?!
ウソをついて契約…?!
そんなことをしたら忍者協会に肩代わりしてもらってるお金は全額返金しなきゃだし、忍者協会をクビになるうえ違約金も発生して、海外でバリバリ仕事を頑張っているパパやママにも迷惑かかちゃうじゃん!
…ううっ…、どうしよう…。
「しばらく、呪術にかかってるフリをしてやってもいいぜ?」
「ウチのおじぃちゃんがウソをついてまで今回の任務を引き受けるようもっていったって、どういうこと?」
柚吏にすごい剣幕で聞き返していた。
怒ったのは最速で呪術が解けたからではなく、
「俺となら手、つなげたりする?」
とかセクシーな声で囁いてきたりしたからだったんだけど…。
そういう恥ずかしさもあって、余計にムキになって聞いていた。
「ウソついたとしか考えられないだろ?俺も契約書を確認したけど、おじいさんがお前らのことをAランクの忍者だって申請したから契約が成立したって感じだった。でも実際のところ、どう考えても無階級だろ?」
確かに柚吏の言っているとおり、私も紗里も無階級の忍者。
この現代に忍者の階級なんて持っていても無意味だと思っていたから、忍者協会が開催している公式認定試験を受けたことがないというのが正直なところ。
「この前まで俺に呪術をかけていたのは、忍者協会からも公式認定を受けているSランクの忍者だったからな。お前らがAランクの忍者じゃないってことはすぐに気づいた。このとおり呪術もすぐに解けて、封じ込めなきゃいけない自我の俺が目覚めちゃったわけだし」
サラリとそう言ってのけた柚吏は、
「でもお前、任務を遂行しないと借金の返済ができなくなって大変なことになるんだろ?」
ぬっと顔を近づけ、意地悪な笑みを浮かべる。
「うっ…」
何も言い返せなくなった。
あのクソじじぃ、何をやってくれてんの?!
ウソをついて契約…?!
そんなことをしたら忍者協会に肩代わりしてもらってるお金は全額返金しなきゃだし、忍者協会をクビになるうえ違約金も発生して、海外でバリバリ仕事を頑張っているパパやママにも迷惑かかちゃうじゃん!
…ううっ…、どうしよう…。
「しばらく、呪術にかかってるフリをしてやってもいいぜ?」
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