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第69話 無反応なカラダ
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トモがいきなり手を放したせいで由良はそのまま地面をめがけてフラリ。
バランスを崩して倒れながらもすぐに由良は受け身をとった。
校舎から出て別棟にある保健室まで向かう外通路でのこと。
ケガと痛みを覚悟したトモだったけれど…。
由良にしっかりと抱きしめられていたお陰で無傷。
衝撃も思っていたほどではなかった。
けれど由良のカラダはもろに床へ。
叩きつけられたかと思うと大きく飛び跳ねたカラダは再び床へと打ちつけられていた。
「痛…」
呻くような声が聞こえたまま起き上がらない由良をトモが揺する。
「ゆ…、由良…!」
声が震えているのを自分でも感じて余計に戸惑う。
反応がない由良のカラダ。
頭を打った様子はなかった。
それでもカラダのほうはかなり打ちつけたように思う。
「なぁ、由良!」
心配になってつい、声も大きくなる。
なのに無反応なままの由良に腹が立つ。
壊れる寸前かのように激しく暴れる心臓と気持ちの悪さが全身に纏わりついて…。
「…由良ぁ…!」
思わずトモが涙声になったとき
「…ちょっとは心配してくれた?」
言いながら、イテテテ…とカラダを少しだけ起こして嬉しそうに由良。
トモは反射的に由良を抱きしめて
「めっちゃ心配したわ…!」
ホッと胸をなでおろしたあと一気に青ざめた。
バランスを崩して倒れながらもすぐに由良は受け身をとった。
校舎から出て別棟にある保健室まで向かう外通路でのこと。
ケガと痛みを覚悟したトモだったけれど…。
由良にしっかりと抱きしめられていたお陰で無傷。
衝撃も思っていたほどではなかった。
けれど由良のカラダはもろに床へ。
叩きつけられたかと思うと大きく飛び跳ねたカラダは再び床へと打ちつけられていた。
「痛…」
呻くような声が聞こえたまま起き上がらない由良をトモが揺する。
「ゆ…、由良…!」
声が震えているのを自分でも感じて余計に戸惑う。
反応がない由良のカラダ。
頭を打った様子はなかった。
それでもカラダのほうはかなり打ちつけたように思う。
「なぁ、由良!」
心配になってつい、声も大きくなる。
なのに無反応なままの由良に腹が立つ。
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「…由良ぁ…!」
思わずトモが涙声になったとき
「…ちょっとは心配してくれた?」
言いながら、イテテテ…とカラダを少しだけ起こして嬉しそうに由良。
トモは反射的に由良を抱きしめて
「めっちゃ心配したわ…!」
ホッと胸をなでおろしたあと一気に青ざめた。
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