やさしさの溢れる世界で

竹柏凪紗

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第41話 バイトの勧誘

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「それじゃあそうしてもらうかな。ちょうどバイトが足りなかったんだ。山田太郎くん、ついでにウチの店でバイトしないか?」

「え、ええっ…?そ、そんなこと急に言われても…。僕…」

「大丈夫だ。ウチは身元保証人ナシでもバイトできるから」

太郎の肩にポン…と手を置いてニッコリと微笑んだ坂東は
「かといって、誰でも雇うわけじゃないぞ。伊吹みたいに短気ですぐブチ切れるケンカっ早い輩はお断りだ」
チラリと伊吹に視線をやる。

睨み返した伊吹とバッチバチ。

「ぅるせぇ!嫌味なジジィだな」
「誰がジジィだ!口を慎めクソガキが」

そのうち言い合いまでがスタートしてしまい、吏都は呆れ顔で溜め息をついた。

「ごめんね。いつもあんな感じだから気にしないで」

軽く謝った吏都が
「どう?オーナーもあぁ言ってるし、太郎ちゃん、しばらくここでバイトしてみたら?」
なんて言う。

「…え…、けど…僕…」

「大丈夫だよ。伊吹が毎日学校まで迎えに行くだろうし、篠崎さんと坂東さんもいるからね。その辺にいるクソみたいなヤツらに邪魔されることはないと思うよ」

「…え?」

「とにかくやってみればいいじゃん?嫌なら辞めればいいし」

吏都が宥めて
「…は…はぁ…」
話がまとまりかけたとき。

「そうそう。篠崎さんはこの辺りじゃ有名すぎるくらいケンカ強い人だし、坂東さんは元ハングレで地下格闘技でも優勝経験のある人だからな。安心・安全・任せとけってな」

ドヤ顔で言った伊吹は
「怖がらせるようなこと言うな!」
坂東さんと吏都に頭を押さえ込まれていた。
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