42 / 65
第42話 ファミレスでゴハン
しおりを挟む
「…伊吹お前…、いくら無料だからって頼みすぎ。また坂東さんに怒られるよ?」
テーブルいっぱいに並んだ料理を見て呆れたように言った吏都の言葉を
「大丈夫だろ。その分、吏都が真面目に働けば斎藤さんが喜んでくれるからOK」
サラリと軽くかわしたのは伊吹。
このファミレスで私は吏都と出会った。
ホストに貢ぐために雪だるま式に借金を増やしている母親の代わりに生活費を稼ぐため、パパ活アプリを使って知り合ったヤスというクズみたいな男に脅されたのもこの場所。
このファミレスはどうやら、坂東さんの同級生で池上さんという人がオーナー兼店長をやっているらしい。
「そんなこと気にしなくていいよ。伊吹たちは育ちざかりなんだから遠慮せずどんどん食べたほうがいい」
両手両腕にいっぱいの皿を手に
「テーブルいっぱいだけど、どこに置いておこうか?」
キョロキョロとテーブルを見回しながら池上さんが言う。
黒縁メガネをかけた黒髪で中年のおとなしい感じの人。
坂東さんとは真逆のタイプで、どんな接点があるのだろうとは思うけれど。
「うわ、坂東だ。面倒臭いなぁ…。はい、はい。あぁ、いま来てる。はいはい。めちゃくちゃ食べてるから坂東につけとくわ。そんじゃあな」
相手が坂東さんだと遠慮ない感じでしゃべるくらいには仲がいいことはわかった。
「お前も食え」
伊吹はズズーっと太郎の前に皿を持って行くと
「このファミレスは多分、日本イチ。いや、世界イチうまいファミレスだぞ。池上さんは海外でも腕を磨いた元一流シェフだからな。食べないと後悔するぞ」
肉をフォークで突き刺し、無理やり手に持たせてやる。
「さっきゲーセンにいた雑なオッサンの奢りになったから遠慮せず食べろ。なっ」
「…はぁ…」
気が進まない様子だった太郎だったけれど、ひとくち肉を食べてからは豹変。
「…し。おいしい。おいしい!」
バクバクと目の前にある料理をたいらげはじめた。
テーブルいっぱいに並んだ料理を見て呆れたように言った吏都の言葉を
「大丈夫だろ。その分、吏都が真面目に働けば斎藤さんが喜んでくれるからOK」
サラリと軽くかわしたのは伊吹。
このファミレスで私は吏都と出会った。
ホストに貢ぐために雪だるま式に借金を増やしている母親の代わりに生活費を稼ぐため、パパ活アプリを使って知り合ったヤスというクズみたいな男に脅されたのもこの場所。
このファミレスはどうやら、坂東さんの同級生で池上さんという人がオーナー兼店長をやっているらしい。
「そんなこと気にしなくていいよ。伊吹たちは育ちざかりなんだから遠慮せずどんどん食べたほうがいい」
両手両腕にいっぱいの皿を手に
「テーブルいっぱいだけど、どこに置いておこうか?」
キョロキョロとテーブルを見回しながら池上さんが言う。
黒縁メガネをかけた黒髪で中年のおとなしい感じの人。
坂東さんとは真逆のタイプで、どんな接点があるのだろうとは思うけれど。
「うわ、坂東だ。面倒臭いなぁ…。はい、はい。あぁ、いま来てる。はいはい。めちゃくちゃ食べてるから坂東につけとくわ。そんじゃあな」
相手が坂東さんだと遠慮ない感じでしゃべるくらいには仲がいいことはわかった。
「お前も食え」
伊吹はズズーっと太郎の前に皿を持って行くと
「このファミレスは多分、日本イチ。いや、世界イチうまいファミレスだぞ。池上さんは海外でも腕を磨いた元一流シェフだからな。食べないと後悔するぞ」
肉をフォークで突き刺し、無理やり手に持たせてやる。
「さっきゲーセンにいた雑なオッサンの奢りになったから遠慮せず食べろ。なっ」
「…はぁ…」
気が進まない様子だった太郎だったけれど、ひとくち肉を食べてからは豹変。
「…し。おいしい。おいしい!」
バクバクと目の前にある料理をたいらげはじめた。
19
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません
竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる