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第46話 割れる皿を使う理由
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「はぁ?子どもが来る店なのに高くて割れる皿を使う理由なんてわかんねぇわ。頭おかしすぎるだろ。客にケガさせてストレス発散しようとしてるとしか思えねぇ」
着席しながらもガーガーと口を挟んでくる鳩田とは対照的に
「理由なんかあんのかよ?」
伊波は少しだけ興味がある様子で聞き返す。
そして
「大切に扱わないと壊れるってことを知ってもらうためだよ」
吏都が言った瞬間、神妙な表情をした。
テーブルを挟んで前の席では鳩田が大笑い。
「馬鹿じゃねぇの?ファミレスごときがいちいちしゃしゃり出てきて幼児教育なんてクソうける。そんなもの各家庭の親がやりゃあいいんだよ。それに親がやらなくても生きてるうちに勝手に覚えるっての」
馬鹿にしたように言ったのだけれど。
「危ないから、片づけが面倒だから壊れるモノには触らせたくないって親も多いんだよ。土や生き物にだってそう。子どもを危険や菌から守りたいって思うのは自然なことだけど、それによって危機感や想像力、応用力を身につけないまま大人になる子どもが増えてるって説もある」
真顔で言った吏都を鼻で嗤う。
「はぁっ?!お前、何様だよ?学者かなんかか?エラそうなこと言いやがって。お前はただのファミレスのバイトだろうが。高校だって夜間だろ?俺らと同じ虫だろうがよ」
「虫じゃなくて多分、同じ穴の狢って言いたかったのかな?わかんないけど」
「くそが!しったかしやがって」
怒りに任せて席から立ち上がろうとした鳩田を殴りつけて着席させたのは伊波。
しかも伊波は真っ赤な顔をして瞳を潤ませ
「い…いい話じゃねぇか…。こんなファミレスが実在するとか…くそっ」
涙を拭いながらテーブルの上に千円札をバシン…と置き、吏都に言う。
「釣りはいらねぇ。おい、鳩田、行くぞ」
着席しながらもガーガーと口を挟んでくる鳩田とは対照的に
「理由なんかあんのかよ?」
伊波は少しだけ興味がある様子で聞き返す。
そして
「大切に扱わないと壊れるってことを知ってもらうためだよ」
吏都が言った瞬間、神妙な表情をした。
テーブルを挟んで前の席では鳩田が大笑い。
「馬鹿じゃねぇの?ファミレスごときがいちいちしゃしゃり出てきて幼児教育なんてクソうける。そんなもの各家庭の親がやりゃあいいんだよ。それに親がやらなくても生きてるうちに勝手に覚えるっての」
馬鹿にしたように言ったのだけれど。
「危ないから、片づけが面倒だから壊れるモノには触らせたくないって親も多いんだよ。土や生き物にだってそう。子どもを危険や菌から守りたいって思うのは自然なことだけど、それによって危機感や想像力、応用力を身につけないまま大人になる子どもが増えてるって説もある」
真顔で言った吏都を鼻で嗤う。
「はぁっ?!お前、何様だよ?学者かなんかか?エラそうなこと言いやがって。お前はただのファミレスのバイトだろうが。高校だって夜間だろ?俺らと同じ虫だろうがよ」
「虫じゃなくて多分、同じ穴の狢って言いたかったのかな?わかんないけど」
「くそが!しったかしやがって」
怒りに任せて席から立ち上がろうとした鳩田を殴りつけて着席させたのは伊波。
しかも伊波は真っ赤な顔をして瞳を潤ませ
「い…いい話じゃねぇか…。こんなファミレスが実在するとか…くそっ」
涙を拭いながらテーブルの上に千円札をバシン…と置き、吏都に言う。
「釣りはいらねぇ。おい、鳩田、行くぞ」
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