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第193話 2人の目論見を暴く
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いつになく積極的に「いま出て行って話しかけてみるか?」と提案した飛鷹。
「早めに到着してラッキーだった。相師も降りろ。行くぞ」
もうさっそく車のドアロックノブに手をかけている。
「お、おい。飛鷹、お前、積極的すぎね?」
驚く相師に
「自然と巻き込まれてしまっている沙那を解放するためにも早く解決したい。それだけだ」
不愛想な表情で飛鷹。
「ふぅん?愛だねぇ」
茶化した相師だったけれどすぐに
「でもさぁ、俺たちがこのタイミングで声をかけることで何か変わるかな?」
疑問を呈した。
「あるだろう。もし成金と尊宣がこのシイタケファームで妙なことをやっているなら、声をかけたときに少しくらいは嫌な顔をするだろうからな。俺と沙那はパーティーの参加者で、相師は昨日、関係者以外立入禁止の通路に入り込んだ人物」
説明をはじめた飛鷹の言葉に相師が乗っかる。
「なるほど。それは言えてるかもね。俺って成金からしたら、シイタケファームのシイタケをやたら欲しがる変なヤツだもんね。そのうえ通路がお化け屋敷やVIPルームなんかに通じていることも突き止めちゃったわけだし」
そう言ってすぐハッとして
「でも成金は、俺がお化け屋敷やVIPルームまで辿り着いたことは知らないかもしれない」
相師は難しい顔をした。
「どうしてです?」
突っ込んだ沙那に
「何度も確認したんだけど、通路には防犯カメラらしきものが設置されていなかったんだよね。不思議でしょう?」
首を傾げながら相師。
「確かに変ですね。従業員たちが怯えるほど立ち入るのを禁じていたはずの場所なら、防犯カメラをたくさん設置していそうなのに…」
沙那が言ったとき
「さっさと話しかけないと帰ってしまうぞ。2人の目論見を暴くためにもさっさと降りろ」
相師は飛鷹に怖い顔で急かされて車から慌てて降りた。
「早めに到着してラッキーだった。相師も降りろ。行くぞ」
もうさっそく車のドアロックノブに手をかけている。
「お、おい。飛鷹、お前、積極的すぎね?」
驚く相師に
「自然と巻き込まれてしまっている沙那を解放するためにも早く解決したい。それだけだ」
不愛想な表情で飛鷹。
「ふぅん?愛だねぇ」
茶化した相師だったけれどすぐに
「でもさぁ、俺たちがこのタイミングで声をかけることで何か変わるかな?」
疑問を呈した。
「あるだろう。もし成金と尊宣がこのシイタケファームで妙なことをやっているなら、声をかけたときに少しくらいは嫌な顔をするだろうからな。俺と沙那はパーティーの参加者で、相師は昨日、関係者以外立入禁止の通路に入り込んだ人物」
説明をはじめた飛鷹の言葉に相師が乗っかる。
「なるほど。それは言えてるかもね。俺って成金からしたら、シイタケファームのシイタケをやたら欲しがる変なヤツだもんね。そのうえ通路がお化け屋敷やVIPルームなんかに通じていることも突き止めちゃったわけだし」
そう言ってすぐハッとして
「でも成金は、俺がお化け屋敷やVIPルームまで辿り着いたことは知らないかもしれない」
相師は難しい顔をした。
「どうしてです?」
突っ込んだ沙那に
「何度も確認したんだけど、通路には防犯カメラらしきものが設置されていなかったんだよね。不思議でしょう?」
首を傾げながら相師。
「確かに変ですね。従業員たちが怯えるほど立ち入るのを禁じていたはずの場所なら、防犯カメラをたくさん設置していそうなのに…」
沙那が言ったとき
「さっさと話しかけないと帰ってしまうぞ。2人の目論見を暴くためにもさっさと降りろ」
相師は飛鷹に怖い顔で急かされて車から慌てて降りた。
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