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第40話 本気で狙うから
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「玲人のことを連れて帰ろうとしているなら、やめてね。いま、俺と食事中だから」
機嫌の悪い陽翔に微笑みかけながら翡翠。
「は?だから何?俺は玲人といまから行くところがあるんだよ」
普段とはまったく違う口と態度が悪すぎる陽翔が翡翠を睨む。
「うわぁ、ガラが悪いなぁ…。いまの学校では生徒や先生からの評判も上々だったから猫を被って上手くやってるのかと思ったんだけど、違うの?」
翡翠はハンバーグを味わいながら薄い笑みを浮かべる。
いまの学校では生徒や先生からの評判も上々?
…ってことは前の学校ではそうじゃなかったってことだよね。
陽翔は遠いところから受験したはずだから、小・中学校の頃とかの話かな?
…猫を被って?
まぁ確かに猫は被っている。
そのせいで、斧を山で振り回してストレスを発散しているんだから。
「…あはは、無視かぁ。まぁいいや。ところで、玲人とどこへ行くつもりだったの?」
「どこでもいいだろ?翡翠には関係ない」
俺、知ってる。
絶対に、山。
でも、いまの陽翔とは行きたくない。
「ふぅん。まぁどこでもいいけど、さっきも言ったとおり俺たちいま食事中でさ。ファミレスデート中なわけ。だから邪魔しないで?」
「はぁっ?!デートって、玲人とか?」
陽翔にはそう言って睨まれ
「うん、そう。俺、玲人に一目惚れしちゃったんだよね。だから本気で狙うから」
翡翠にそう言って微笑まれ、玲人はどうしていいかわからず小さくなった。
機嫌の悪い陽翔に微笑みかけながら翡翠。
「は?だから何?俺は玲人といまから行くところがあるんだよ」
普段とはまったく違う口と態度が悪すぎる陽翔が翡翠を睨む。
「うわぁ、ガラが悪いなぁ…。いまの学校では生徒や先生からの評判も上々だったから猫を被って上手くやってるのかと思ったんだけど、違うの?」
翡翠はハンバーグを味わいながら薄い笑みを浮かべる。
いまの学校では生徒や先生からの評判も上々?
…ってことは前の学校ではそうじゃなかったってことだよね。
陽翔は遠いところから受験したはずだから、小・中学校の頃とかの話かな?
…猫を被って?
まぁ確かに猫は被っている。
そのせいで、斧を山で振り回してストレスを発散しているんだから。
「…あはは、無視かぁ。まぁいいや。ところで、玲人とどこへ行くつもりだったの?」
「どこでもいいだろ?翡翠には関係ない」
俺、知ってる。
絶対に、山。
でも、いまの陽翔とは行きたくない。
「ふぅん。まぁどこでもいいけど、さっきも言ったとおり俺たちいま食事中でさ。ファミレスデート中なわけ。だから邪魔しないで?」
「はぁっ?!デートって、玲人とか?」
陽翔にはそう言って睨まれ
「うん、そう。俺、玲人に一目惚れしちゃったんだよね。だから本気で狙うから」
翡翠にそう言って微笑まれ、玲人はどうしていいかわからず小さくなった。
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