45 / 77
第45話 仲直りがしたい
しおりを挟む
よしっ、これですれ違い作戦は完璧なはず!
予定だとすぐに陽翔が追いかけてくるはずなんだけど…。
玲人は少し進むごとに振り返ってみるが、陽翔が追いかけて来る様子はない。
…な、なんで…?
俺の立ち居振る舞いと作戦は完璧だったはず。
なのに…。
もしかして俺…、せっかくの仲直りのチャンスを自分から棒に振った?
…ど、どうしよう…。
俺まさか、めちゃくちゃ無意味なことをした?
陽翔に俺のことを好きだって自覚してほしかっただけだったのに。
嫌な気持ちが広がって前を向いたとき、ドン…と何かにぶつかって…。
「あれ…、玲人?陽翔といっしょに帰ったんじゃなかったの…?」
聞き覚えのある声に顔を上げた玲人は、ぶつかった相手が翡翠だと気づいた。
「どうした?何かあった?」
やさしくそう声をかけられた瞬間、心臓がギュっと握り潰される感じがして
「…どうしよう、俺…」
つぶやく玲人。
「大丈夫?陽翔に何か嫌なことされた?」
翡翠に聞かれ、プルプルと首を横に振る。
「翡翠くん、どうしよう。俺…、陽翔と仲直りがしたい…」
思わず玲人は翡翠の制服を掴んで、なぜかそうお願いをしていた。
「え…?それ、俺に言う…?」
予定だとすぐに陽翔が追いかけてくるはずなんだけど…。
玲人は少し進むごとに振り返ってみるが、陽翔が追いかけて来る様子はない。
…な、なんで…?
俺の立ち居振る舞いと作戦は完璧だったはず。
なのに…。
もしかして俺…、せっかくの仲直りのチャンスを自分から棒に振った?
…ど、どうしよう…。
俺まさか、めちゃくちゃ無意味なことをした?
陽翔に俺のことを好きだって自覚してほしかっただけだったのに。
嫌な気持ちが広がって前を向いたとき、ドン…と何かにぶつかって…。
「あれ…、玲人?陽翔といっしょに帰ったんじゃなかったの…?」
聞き覚えのある声に顔を上げた玲人は、ぶつかった相手が翡翠だと気づいた。
「どうした?何かあった?」
やさしくそう声をかけられた瞬間、心臓がギュっと握り潰される感じがして
「…どうしよう、俺…」
つぶやく玲人。
「大丈夫?陽翔に何か嫌なことされた?」
翡翠に聞かれ、プルプルと首を横に振る。
「翡翠くん、どうしよう。俺…、陽翔と仲直りがしたい…」
思わず玲人は翡翠の制服を掴んで、なぜかそうお願いをしていた。
「え…?それ、俺に言う…?」
7
あなたにおすすめの小説
アイドルくん、俺の前では生活能力ゼロの甘えん坊でした。~俺の住み込みバイト先は後輩の高校生アイドルくんでした。
天音ねる(旧:えんとっぷ)
BL
家計を助けるため、住み込み家政婦バイトを始めた高校生・桜井智也。豪邸の家主は、寝癖頭によれよれTシャツの青年…と思いきや、その正体は学校の後輩でキラキラ王子様アイドル・橘圭吾だった!?
学校では完璧、家では生活能力ゼロ。そんな圭吾のギャップに振り回されながらも、世話を焼く日々にやりがいを感じる智也。
ステージの上では完璧な王子様なのに、家ではカップ麺すら作れない究極のポンコツ男子。
智也の作る温かい手料理に胃袋を掴まれた圭吾は、次第に心を許し、子犬のように懐いてくる。
「先輩、お腹すいた」「どこにも行かないで」
無防備な素顔と時折見せる寂しげな表情に、智也の心は絆されていく。
住む世界が違うはずの二人。秘密の契約から始まる、甘くて美味しい青春ラブストーリー!
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
トリップしてきた元賢者は推し活に忙しい〜魔法提供は我が最推しへの貢物也〜
櫛田こころ
BL
身体が弱い理由で残りの余生を『終活』にしようとしていた、最高位の魔法賢者 ユーディアス=ミンファ。
ある日、魔法召喚で精霊を召喚しようとしたが……出てきたのは扉。どこかの倉庫に通じるそこにはたくさんのぬいぐるみが押し込められていた。
一個一個の手作りに、『魂宿(たまやど)』がきちんと施されているのにも驚いたが……またぬいぐるみを入れてきた男性と遭遇。
ぬいぐるみに精霊との結びつきを繋いだことで、ぬいぐるみたちのいくつかがイケメンや美少女に大変身。実は極度のオタクだった制作者の『江野篤嗣』の長年の夢だった、実写版ジオラマの夢が叶い、衣食住を約束する代わりに……と契約を結んだ。
四十手前のパートナーと言うことで同棲が始まったが、どこまでも互いは『オタク』なんだと認識が多い。
打ち込む姿は眩しいと思っていたが、いつしか推し活以上に気にかける相手となるかどうか。むしろ、推しが人間ではなくとも相応の生命体となってCP率上がってく!?
世界の垣根を越え、いざゆるりと推し活へ!!
なぜかピアス男子に溺愛される話
光野凜
BL
夏希はある夜、ピアスバチバチのダウナー系、零と出会うが、翌日クラスに転校してきたのはピアスを外した優しい彼――なんと同一人物だった!
「夏希、俺のこと好きになってよ――」
突然のキスと真剣な告白に、夏希の胸は熱く乱れる。けれど、素直になれない自分に戸惑い、零のギャップに振り回される日々。
ピュア×ギャップにきゅんが止まらない、ドキドキ青春BL!
ルームメイトが釣り系男子だった件について
perari
BL
ネット小説家として活動している僕には、誰にも言えない秘密がある。
それは——クールで無愛想なルームメイトが、僕の小説の主人公だということ。
ずっと隠してきた。
彼にバレないように、こっそり彼を観察しながら執筆してきた。
でも、ある日——
彼は偶然、僕の小説を読んでしまったらしい。
真っ赤な目で僕を見つめながら、彼は震える声でこう言った。
「……じゃあ、お前が俺に優しくしてたのって……好きだからじゃなくて、ネタにするためだったのか?」
僕のために、忘れていて
ことわ子
BL
男子高校生のリュージは事故に遭い、最近の記憶を無くしてしまった。しかし、無くしたのは最近の記憶で家族や友人のことは覚えており、別段困ることは無いと思っていた。ある一点、全く記憶にない人物、黒咲アキが自分の恋人だと訪ねてくるまでは────
僕を守るのは、イケメン先輩!?
刃
BL
僕は、なぜか男からモテる。僕は嫌なのに、しつこい男たちから、守ってくれるのは一つ上の先輩。最初怖いと思っていたが、守られているうち先輩に、惹かれていってしまう。僕は、いったいどうしちゃったんだろう?
【完結】俺とあの人の青い春
月城雪華
BL
高校一年の夏、龍冴(りょうが)は二つ上の先輩である椰一(やいち)と付き合った。
けれど、告白してくれたにしては制限があまりに多過ぎると思っていた。
ぼんやりとした不信感を抱いていたある日、見知らぬ相手と椰一がキスをしている場面を目撃してしまう。
けれど友人らと話しているうちに、心のどこかで『椰一はずっと前から裏切っていた』と理解していた。
それでも悲しさで熱い雫が溢れてきて、ひと気のない物陰に座り込んで泣いていると、ふと目の前に影が差す。
「大丈夫か?」
涙に濡れた瞳で見上げると、月曜日の朝──その数日前にも件の二人を見掛け、書籍を落としたのだがわざわざ教室まで届けてくれたのだ──にも会った、一学年上の大和(やまと)という男だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる