もう恋なんてしない

竹柏凪紗

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第181話 らぶらぶランチ

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頬杖をついたまま愉しそうに絢世がハンバーグを口に運ぶ姿を眺めているのは千隼。

そんな千隼を軽く睨みながら
「そんなジロジロ見られると食べづらい…」
ほとんど満席の店内を見回しながら、恥ずかしいようなイライラするような変な感覚に苛まれつつ絢世がぼやく。

顔を赤くして視線を逸らした姿を見てフフっと嗤った千隼が自分のエビフライを箸で挟んで
「くち、開けて」
絢世の口元へ運ぶ。

「だからこういうのは…」

拒否しつつ、さらにエビフライを近づけて来る千隼にムスっとした顔で絢世は仕方なく口を開ける。

そんな様子を満足そうに眺めていた千隼に
「それにしてもランチチケットがないとこの店、来るのキツいですね。1時間半待ち」
少し疲れた表情で絢世。

ハマミから出て千隼とランチへ行こうという話になりやってきたのは、気にかかったままだった予約ができない人気レストランREVERSIリバーシ

「そうだな。1回目に相葉と3人で来たときも2回目に友己と3人で来たときも、ランチチケットでの入店だったから待ち時間ナシだったからな」

真剣な表情で言いつつも、千隼はすぐに微笑んで今度は白身魚のフライをひと口サイズにして口を開けるよう促してくる。

「あぁっ…、もうっ、普通に食べてくださいよ」

何だかんだ言いつつもドキドキするラブラブなランチタイムを過ごした絢世は店から少し離れたところへ行くと
「やっぱりこの店に怪しいところなんでなかったですね」
溜め息をついた。

怪しいと思うことは次々と出てくるのに、それを詳しく知るための糸口が見つからない。

全部が俺の思い過ごしだったりする…?
ふと絢世がそんな思いを口に出そうと口を開いたとき、千隼が自分の唇に手を当てて静かにするよう指示。

千隼の視線を追いかけた絢世は
「…え?どうしてあの2人がいっしょに…?」
言葉と息を同時に吞み込んで思わず咽そうになった。
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