もう恋なんてしない

竹柏凪紗

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第408話 ヤキモチ妬きすぎ

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「…ってかシズク、お前もちょっとは手伝えよ…。本気で就業時間まで爆睡するとか信じられない。印刷の終わった書類を揃えるとか、ホッチキスを留めるくらいは手伝ってくれると期待してたわ…」

呆れながらも絢世は
「でもまぁ、今朝も俺の代わりにINNOCENTイノセントのカギを開けに行ってくれたし、明日からも行ってくれるわけだし。昼間の爆睡は仕方ないか」
小さく溜め息をついて書類を整えた。

「そうですよぉ。だいたい、なんでもそつなくこなす絢世さんといっしょにしないでください。俺のいいところは愛嬌と嫌なことはすぐに忘れるところです」

ドヤ顔できっぱりと言ったシズクを見つめながら
「そこまではっきり言われると、なんだかすごいことのように思えてくるな」
なぜか感心した様子で千隼。

「ちょっと千隼さん…、最近シズクに毒されてきてません?」

ヤキモチがダダ漏れの絢世を愉しそうに見つめながら
「絢世さん、雨宮さんのことになるとヤキモチ妬きすぎですよね。嫉妬深い。俺の中にある絢世さんのイメージが崩れていってますもん」
にへらへらと嗤う。

軽く舌打ちをした絢世の髪をやさしく撫でながら
「ひとまず仕事も終わったし、ハマミのところへ行ってみよう。これくらいの時間なら、ポなしでも浜路本人に会えるかもしれない」
千隼が促す。

「…でも千隼さん、浜路に会ってどうするつもりです?」

「リンゴジュースに混入していたメタンフェタミン覚醒剤について確かめる」
真剣な表情で答えた千隼の横河に不安が募る。

「確かめるって…。どうやって…?」

そんな絢世の問いには答えず、千隼は言った。

「これ以上もやもやしたままだと2人とも、もたないだろう?」
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