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第439話 詐欺師も利用する常套手段
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ミヤビはハイブランドに全身を包み、洗練された雰囲気を持つ資産家の娘で複数の会社を経営している。
知っていることは、それだけ。
3年間も話をしていたのに…と驚く。
もともと他人のことをいろいろと聞き出す性格ではない絢世がさらに何も聞かなかったのは、ミヤビが支払いなどで店に迷惑をかけるようなことがなかったから。
コンスタントに月300万円以上は使ってくれたし、週に1~3回、多いときは毎日のように店へ来てくれた。
だからプライベートなことは何も知らない。
「なるほど。はっきりとした素性については何もわからないというわけか」
事情を聞いた千隼が納得し
「…俺…、3年間もミヤビと何を話していたんでしょうね…?」
キツネにつままれたような顔をする絢世。
「そんなにショックを受けることじゃない。ミヤビにそういった意図的があったかどうかはわからないが、知り合いがいない場所や職場以外で知り合った相手の素性はわかりにくいもの。良くも悪くも自分を偽っている人間も多い」
「確かにそうかもしれないですね」
「相手を騙すために飲食店や飲み屋などで近づくのは詐欺師の常套手段だしな」
「怖…。詐欺って…」
「ブランド物を身に着けて金払いも立ち居振る舞いもよければ、そこまで突っ込んでくる人間は少ない。名刺は簡単に作れるし、店でしか関わることのない人間に身分を偽るのは容易。見た目や第一印象で判断してしまいがちな人間の心理を利用した手口だな」
「詐欺をする目的ではなくても、自分の素性を隠したり偽ったりして自慢話を大袈裟に話したり盛に盛った武勇伝を語ったりするために足繁く通う人もいますもんね」
千隼の言葉に同意したあと、絢世は重く深い溜め息をついてつぶやくように言った。
「ミヤビが刺された当時の報道で“職業不詳”って聞いたときには複数の会社を経営する資産家の娘という肩書を伏せるためだと思ってましたけど、そうじゃなかったのかもしれません。本当に職業がわからなかっただけ…?」
知っていることは、それだけ。
3年間も話をしていたのに…と驚く。
もともと他人のことをいろいろと聞き出す性格ではない絢世がさらに何も聞かなかったのは、ミヤビが支払いなどで店に迷惑をかけるようなことがなかったから。
コンスタントに月300万円以上は使ってくれたし、週に1~3回、多いときは毎日のように店へ来てくれた。
だからプライベートなことは何も知らない。
「なるほど。はっきりとした素性については何もわからないというわけか」
事情を聞いた千隼が納得し
「…俺…、3年間もミヤビと何を話していたんでしょうね…?」
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「そんなにショックを受けることじゃない。ミヤビにそういった意図的があったかどうかはわからないが、知り合いがいない場所や職場以外で知り合った相手の素性はわかりにくいもの。良くも悪くも自分を偽っている人間も多い」
「確かにそうかもしれないですね」
「相手を騙すために飲食店や飲み屋などで近づくのは詐欺師の常套手段だしな」
「怖…。詐欺って…」
「ブランド物を身に着けて金払いも立ち居振る舞いもよければ、そこまで突っ込んでくる人間は少ない。名刺は簡単に作れるし、店でしか関わることのない人間に身分を偽るのは容易。見た目や第一印象で判断してしまいがちな人間の心理を利用した手口だな」
「詐欺をする目的ではなくても、自分の素性を隠したり偽ったりして自慢話を大袈裟に話したり盛に盛った武勇伝を語ったりするために足繁く通う人もいますもんね」
千隼の言葉に同意したあと、絢世は重く深い溜め息をついてつぶやくように言った。
「ミヤビが刺された当時の報道で“職業不詳”って聞いたときには複数の会社を経営する資産家の娘という肩書を伏せるためだと思ってましたけど、そうじゃなかったのかもしれません。本当に職業がわからなかっただけ…?」
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