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第579話 O型の人ごめんなさい
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珍しい血液型に稀血、そしてO型しかいない養護施設だと怪しいのではないかと突っ込んで聞いたシズクに再び高峰が答える。
「ちょっと説明が難しいんだが、稀血はA・B・O・AB型それぞれのもっと細かい部分を指すんだ。だから絢世のようにO型でスモールピーの人間もいるってこと。わかるか?」
「え~っと…。スモールピーやOhといった稀血の血液型もA・B・O・AB型のどれかに当てはまるってイメージですか?」
「まぁ、そういうイメージだな」
「…あ、なるほど。だから絢世さんもスモールピーだけどO型って言っていたんですね。わかりづらぁ~!」
「だろ?」
苦笑いした高峰が
「ちなみにシズク、稀血は普通の血液検査じゃわからないって知ってるか?」
少し得意そうに聞く。
「え?そ、そうなんですか?」
「そう。献血へ行ってはじめて知る人がほとんど。だから献血は輸血が必要な人を助けると同時に自分を知ったり守ったりするキッカケになるかもしれない行為なんだよ」
「稀血の人は適合した血液を輸血する必要があるからってことですよね?知らないと相性の良くない血液を輸血してしまうかもしれないから」
「そういうことだ。まぁ世の中、他人を助けているつもりが巡り巡って自分を救っているなんてことは結構多いんだよな」
「お~、そう聞くと感慨深いですね!」
シズクは感心してブツブツ言いながらこれまでのことを整理。
「だから絢世さんはヒロフミ兄さんが赤十字の手紙を持ってくるまでずっと自分のことを稀血だと知らずにO型だと思っていた。ふんふん。O型はどんな血液型にも輸血できる…」
「ちなみにシズク、俺がこのまえ刺されてクロスマッチ試験をすっ飛ばしたときに輸血したのもO型の血液だぞ」
「佐原社長の命をつないでくれたのはO型の血液だったんですね。や、やばい。O型はごまんといるなんて言ってしまった。O型の人、ごめんなさい!俺がもし血液不足になってクロスマッチ試験をすっ飛ばしたときもどうか許してくださいませ~」
シズクは天井に向かって両手を固く結び車内の空気を少しだけほっこりとさせた。
「ちょっと説明が難しいんだが、稀血はA・B・O・AB型それぞれのもっと細かい部分を指すんだ。だから絢世のようにO型でスモールピーの人間もいるってこと。わかるか?」
「え~っと…。スモールピーやOhといった稀血の血液型もA・B・O・AB型のどれかに当てはまるってイメージですか?」
「まぁ、そういうイメージだな」
「…あ、なるほど。だから絢世さんもスモールピーだけどO型って言っていたんですね。わかりづらぁ~!」
「だろ?」
苦笑いした高峰が
「ちなみにシズク、稀血は普通の血液検査じゃわからないって知ってるか?」
少し得意そうに聞く。
「え?そ、そうなんですか?」
「そう。献血へ行ってはじめて知る人がほとんど。だから献血は輸血が必要な人を助けると同時に自分を知ったり守ったりするキッカケになるかもしれない行為なんだよ」
「稀血の人は適合した血液を輸血する必要があるからってことですよね?知らないと相性の良くない血液を輸血してしまうかもしれないから」
「そういうことだ。まぁ世の中、他人を助けているつもりが巡り巡って自分を救っているなんてことは結構多いんだよな」
「お~、そう聞くと感慨深いですね!」
シズクは感心してブツブツ言いながらこれまでのことを整理。
「だから絢世さんはヒロフミ兄さんが赤十字の手紙を持ってくるまでずっと自分のことを稀血だと知らずにO型だと思っていた。ふんふん。O型はどんな血液型にも輸血できる…」
「ちなみにシズク、俺がこのまえ刺されてクロスマッチ試験をすっ飛ばしたときに輸血したのもO型の血液だぞ」
「佐原社長の命をつないでくれたのはO型の血液だったんですね。や、やばい。O型はごまんといるなんて言ってしまった。O型の人、ごめんなさい!俺がもし血液不足になってクロスマッチ試験をすっ飛ばしたときもどうか許してくださいませ~」
シズクは天井に向かって両手を固く結び車内の空気を少しだけほっこりとさせた。
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